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犬の眼

『日記』卑しさから清浄なることまで

ホルストに酔う

2007-03-21 16:25:08 | Weblog
最近流行なれど、かなり俗っぽくて本当は好きではないのだけど、クラシックのオムニバスCDを買ってみた。100曲くらい入っているやつだ。
この手のCDでは、クラシックがお手軽な、ポップスのような感じで扱われている。「ドラマで聴いた曲」とか、「CMで聴いた曲」といったようなくくりで分けられていて、なかには、印象的なフレーズを一部分だけ収録したようなひどいシロモノもある。
そしてたいてい、「癒し」というキャッチコピーを使ったりしている。
芸術…あるいは本人がそう思って作曲している音楽家、そして作品に対して、安易に「癒し」という言葉だけでかたづけるのは、シロウトである僕からしてみても、どうも納得がいかない。

そんなに毛嫌いしているなら買わなきゃ良いのだが、ちょっとでもまじめにクラシックを聴こうと思ったら、けっこうな労力を要するだろう。一朝一夕にはいかない。まず「何を聴くか」である。それこそ膨大なコンテンツを有する世界だ。「では、まず、興味のある作曲家から始めて…」と思っても、指揮者や奏者も選ばなければいけない。だから最初は、嫌々ながらも、いきおいカタログ的な、このようなお手軽CDに手が伸びてしまうのだ。
噴き出してしまったのは、『ちょいモテオペラ』なんていうオムニバスCDを発見したこと。かんちがい野郎の雑誌『LEON』(僕もごくたまに読む…)の編集長が監修したという、かんちがいなおバカCD。確かに、中身こそ名曲を集めたふつうのオペラ集なのだろうが、これを聴いて、お目当てのニキータ(女性)に、「オレ、最近オペラに凝っててさあ…!」などとのたまうのだろうか…。
(オペラにはつねづね行ってみたいと思っているのだが、いかんせんチケットが高額すぎる! 歌舞伎でもそうだったけど安い席はとても見にくいだろうし…。オペラじゃなくても、たとえばホセ・カレーラスのコンサートなら30,000円くらいだ)

そういうたぐいのCDを購入してしまった苦しい言い訳はさておき、話は、これに収録されているホルストの『木星』から始まる。
この曲は、僕が小さい頃、地元のバス会社のテレビコマーシャルに使われていた。
数年前、歌詞をつけて某女性歌手がヒットさせた部分ではなくて、冒頭の部分である。
そのCMを放送していた当時、僕は車に弱かった…、というのはつまり、乗り物酔いをするということだ。
乗用車はまだマシだけど、バスは最も苦手だった。あの特有の排ガスの(?)匂いを嗅いだだけで気分が悪くなったものだ。たしか当時はまだ禁煙化されてなくて、タバコの煙と匂いが拍車をかけた。さらにおもしろいのは、椅子の背もたれ部分にかけられていたカバーがビニールかなにかでできていて、その匂いが乗り物酔いの記憶として、強くこびりついているのだ。

今は、まれに体調と条件しだい(揺れなど)では気持ち悪くなってしまうことがあるけれど、ほとんど改善されている。
しかし、おそらく20数年ぶりにその曲を聴いた僕は、少し胸が悪くなるのを感じたのである。
条件反射的な反応なのだろうか、なんとなく気持ちが悪くなってきたのだ。
それはバスに酔った感覚そのものだった。

人間というのは不思議なものだ。
クラシック音楽であるホルストの『木星』を聴いたことで、気分が悪くなってしまうのだから…。

40にしてアクセにハマる。

2007-02-22 01:08:06 | Weblog
今、けっこうハマってるのが、指輪、ペンダント、ブレスレットなどのアクセサリーだ。
…もっとも、2、3点買ったあと資金が底をついてきたので、もうこれ以上ハマれないという実情があるのだけど、金さえあれば、もっともっとイッてしまいそうな心持ちである。
僕はけっこう日本的な(?)古風な考え方をするところがあって、「男が指輪なんて…」という意識もあったりするのだが、しかし世界的に、歴史的にみて、おそらくアクセサリー類は男性のもの、というのが事実なんだろうし、だだ単にオシャレにチャラチャラしてみたいっていうわけではなく、高価な宝石が欲しいわけでもなく、どちらかというとお守りみたいな、精神的な弱さを補うもの、という感覚なのだ。
世間で男性のアクセサリーというと、シルバーアクセが中心だろうけど、さほどストリート系には興味がないし、僕のキャラにも合いそうにない。
あんまりフェミニンなのもダメだが、いかつい、相手を威嚇するようなアクセサリーは好きじゃない。
ブランドで言えばクロムハーツとか、あと、スカル(ドクロ)や、クロスなんかのモチーフも好みから外れる。
ドクロなんか、部屋にあるだけでもヘンな”気”を呼びそうな気がして、落ち着かない。実際、何の気なしにドクロ型のオモチャ(貯金箱だったかな?)を買ったことがあるのだけど、本当に家の空気がおかしく、息苦しく感じられた。だからそのオモチャは捨てた。僕はとくに迷信深いわけではないのだが、クロスなんかも、あれはキリスト教のものだということもあるし、個人的には、信心していない自分が身につけているのはおかしいんじゃないかと思う(人がつけていることはかまわないし、その人の自由だ)。

僕が興味があるのはインディアンジュエリーだ。
精霊信仰とか、自然への畏怖などを表現しているところなど、日本人に近いものもあり、親近感を覚える。
きっかけは、ターコイズへの興味だ。
妻の病気など、生活や人生に不安を抱えていたこともあって、ターコイズをお守りにしようと考えた。
そういったことからショップに足を運んでみたのだが、シルバーアクセサリーにも魅力を感じるものが多い。
僕は昔から、ポール・マッカートニーやミッキー・カーティスがしているのを見て、プレーンな喜平のIDプレートつきのブレスレットに憧れていたのだけれど、ちょっとスタイル的にも年齢的にも難しいとあきらめていたのだが、なにかしらつけてみたいとは思い続けていた。
インディアンジュエリーのなかで、ホピ族のデザインは特徴的で、ひとめでそれと分かるものだ。だから逆に、コーディネイトの観点からすると難易度が高いかな、と思っていたのだけど、あるとき店頭でホピのブレスを見たら、いきなり心を惹かれてしまったのである。

アクセサリーは、”出会い”が大切だと思う。
思い入れの強く持てるような、石なり、デザインなりを見つけたら、手に入れると良いと思う。
しかしいまのところ、いいと思えるターコイズは高すぎて手が出ない。
はやいところまともな職について、いいターコイズ、そしてシルバーアクセサリーを手に入れたいな。
ハマると底なしな気はするけれど…。

自分にも起こりうること。

2007-02-18 17:08:44 | Weblog
先日の人間ドック…、
心電図とったら、「心筋梗塞が起こる危険がある、もしくはすでに軽度の心筋梗塞が起こっているおそれ」があるらしいという検査結果が出た。
…ううむ。
覚悟としては、癌系の病気を想定していたものだから、心臓とは意外だ。

じつは、心筋梗塞の危険…うんぬん、というのは、検査結果をネットで調べてみて分かったことで、病院からわたされた紙には、シロウトには意味のわからない専門用語といっしょに、無味乾燥な文言であっさりとひとことしか書かれていない。
”循環器科を受診してください”…てな具合に。
これも人間ドックのはらむ危険のひとつ。
そういう表現だと、シロウトからしたら、たいしたことないんだろうとタカをくくってしまって、ほったらかしにしかねない。
もっと具体的に、”心筋梗塞が起こるかもしれませんよ!”とか、”悪いこと言わないから、精密検査受けたほうがいいよ!”とか、分かりやすく書いてもらいたいね、びっくりマークなんかくっつけてね。
以前、知りあいが検診を受けて、活字のなかに一ヶ所だけ手書きで、
”かならず受診してください”
と書いてあったことで精密検査を受ける気になり、初期段階で処置することができて助かったという実例もある。

心臓か…。
精密検査を受けていないからなんとも言えないけれどねえ…。
でも、もしか危ない状態だとしたら…。
爆弾を抱えているようなものだけど、爆発しなけりゃ生きられる…。
ただ、爆発しちゃったら、いきなり死んだりすることもあるんだろうな。
なんの準備もなく、誰にも別れを言えず、あっという間に…。

人はよく、元気な時には、
「死ぬんなら、誰にも迷惑をかけず、分からないうちにコロッといきたいねえ」
などと言うけど…、そして僕も若い頃はそう思っていたけれど、今は、それも嫌だな…。
例えば細かいことだけど、ちらかったままの机とか、洗ったままのお茶碗とか、行くはずだったコンサートのチケットとか、隠してあるアダルトビデオとか…。そんなものを残していくってのも気にかかる(苦笑)。

癌のような病気になって、徐々に死に近づいていくのとどちらがつらいかな…。
癌なら、死ぬまでに覚悟とか、人生の清算とか、できるような気がするけれど、その、死までの時間を過ごす怖さといったら、想像を絶するんだろう…。

まあ、どちらにしろ、精密検査を受けてないでしのごの言ってたって始まらないんだが、やっぱり、”心筋梗塞”なんて聞いただけで、ちょっと気弱になっちゃうのも確か。
はっきりと病名を知るってのも、気持ちが滅入るもとになるから、どうしたもんかなア…。

心臓のほかには、胃炎があった。
これは自覚症状があるから、充分予測してたこと。
むしろ、潰瘍までいってないことのほうが不思議なくらい。
胃炎でこんなふうじゃ、潰瘍ってスゴいんだろうね…。

なんとなくゴチャゴチャと…。

2007-02-11 19:44:35 | Weblog

以前にも述べたことがあるけれど、僕は本気でブログを書こうとすると、ひとつの記事に最低3時間はかかる。
言葉を探りながら、読み直して何度も書き直しながら、結局3時間かかる。
語彙が貧困、表現力が乏しく、おまけに体力がない。すぐに眼や腰にきたり、頭が痛くなる。それに加えてタイピングも遅い。
それを考えると、なかなか取りかかりにくい。
しかも、空いた時間にちょっとずつ…、なんてことはできない。
僕は基本的に頭が固くてバカだから、少しずつ書きためて、まとめる、っていうことが難しい。それをやるには、頭の中に書くことがまとまってないといけないし、やっぱり、調子が出るまで時間がかかる。それに、思いついたことはすぐに書き始めないと、スーッと頭から消えてなくなるから、後日書こうなんて芸当はできないのだ。
そんなことだから、時間がないなかを書こうとすると、いきおい雑な文章になったり、箇条書きになったりする。
そうすると、読んでいただく方にもつまらないだろうし、まず僕自身に欲求不満が残る。

今日だって、しっかり推敲して、って記事じゃない。
(いまから空いてる時間は2時間しかない)
ここのところ続けてるような、ほとんど箇条書きブログだ。自分の覚え書きみたいなもんだ。
まあ、それでも更新しないよりはいいんじゃないだろうか…、と、自分に言い聞かせて書いている。

まずは、めでたい話からいこう。
…いや、人によっては、めでたくもなんともないことなんだけども、僕にとってはめでたい。
僕が昨年の2月(もう1年経つんだなあ…)と11月にライヴを観にでかけた、ビリー・ジョエル…。
彼が14年間の沈黙を破り、ついに新曲を発表(アメリカでの発売は2月下旬、日本では未定)したのだ!!
クラシックの作品を除き、ポップス曲で、歌詞のついた自作曲は、93年のアルバム『リヴァー・オブ・ドリームス』を最後に発表されていなかったのである。しかも、そのアルバムの最後の曲は『ラスト・ワーズ』といって、ビリーの、ポップスとの決別宣言だったのだ。
この14年間はベスト盤とライヴ盤しか出していなかった。
ほとんどのファンがあきらめの境地にいたに違いない。
これが喜ばずにいらりょうか!?
しかしながら…。ネットで調べたところ、シナトラばりに帽子と細身のタイできめたビリーの写真を見つけ(新曲のイメージ写真か?)、イントロらしき部分も少し聴けた…。
うーん、ちょっと懐古趣味に感じる…。写真も、渋い、いい男で悪くないんだけど、あまりにもシナトラっぽすぎないだろうか? パロディなのか…?
ここのところの長期にわたるツアーといい、元気なんじゃなくてちょっと繰だったりするんじゃないかと不安だったりしないでもないし…。
…いや、まあ、これはいつもの僕の悪い癖、ネガティブ志向のとり越し苦労だと思って、単純にめでたがっておくべきだろう。
アルバム発表を待つ!!

先日、初めて人間ドックを受けた。
某所にある、まるでホテルのような、本格的アメリカントラディショナル(たぶん)の、建物、内装、そして家具が置かれた病院でである。待合室はエレガントな花柄のでっかいソファだ。患者も少なくて、ゆったりした雰囲気なので、廊下を歩いていると、ふと本当にアメリカのホテルにいるような錯覚に陥る。
僕は20数年ぶりにバリウムというものを飲んだ。
小学生の頃、毎日のように吐き気を覚えていた時期があった僕は、検査に連れて行かれ、そこで初めてバリウムを飲んだ。
そして…、まずくて飲めなくて、しかも病院の人たちは冷ややかであからさまに嫌な顔をしているし、楽しくない記憶として胸に刻み込まれていたのだ。
20数年後の僕は、バリウムが飲めた!
大人になったもんだなあ…。
バリウムよりも、発泡剤でこみ上げてくるゲップを抑えることのほうがツラかった。
今回、検査を受けて思ったのは、人間ドックというのは、ちょっとした危険をはらんでいるということ。
つまりは、一見健康にしている人にとっては、これを受けたことで安心しきってしまうだろうということだ。
通常人間ドックの検査は、大金をかけてじっくり調べるのではないかぎり診ない箇所も多いし、例えばさっきのバリウムなんてのも、最初のとっかかりと言えるものでしかないだろう。詳しいところは分からないのだ。
だからまたそれだけに、気にしはじめたら、検査にのめり込む、なんてことにもなりかねない。心配するときりがないうえに、これをやってりゃ大丈夫などという検査はないんだろうから…。

今月、二月の歌舞伎座は『仮名手本忠臣蔵』を通しでやってる。
1日(ついたち)が、旧暦の12月14日、つまり赤穂浪士討ち入りの日だからなんだろうね。
僕は昼の部だけ観てきたよ。

…ああ、もう時間がなくなった。
今日はここまでで失礼。

今年の正月はこんな感じ。

2007-01-28 17:40:17 | Weblog

前回の記事に、初ブログと書いちゃったけど…、まあ実質的にはそうかもしれないけれど、二回めでした…。
やっぱり、おつむがふやけてるようだね(苦笑)。

しようがないから、今年に入ってからあったことを箇条書きしてみる。

元日 近所の神社に初詣。元日の初詣は、もしかしたら初めてかも…いや、そんなことないかな…。そのあと、早くも開いてるスーパーに行って材料を買い、家でお好み焼きを作って食べた。もちろん、広島風ね。ソースはオタフク。

3日 歌舞伎座で歌舞伎鑑賞。やっぱり正月の歌舞伎は、何となく晴れがましい感じがする。昨年一度観た『勧進帳』も、同じ幸四郎で二回めを観てみたけど、相手役の富樫は今回は息子の染五郎じゃない。染五郎の富樫のほうが僕は良かったな。初めて玉三郎を見た。なんてスラッとした、ある意味現代的女性という感じのする女形さんだろう、と思った。素顔はふつうの人って感じなのに、舞台に立つと何とも言えないオーラを発してる。
中村勘三郎は、坊さんの格好で舞踊。…なんかこの人の踊りって、冗談でやってるみたいに思えることがある(苦笑)。
桂米朝のDVD『猫の忠信/馬の田楽』を買いました。

4日 スターバックスでホワイトホットチョコレートを飲んだ。でも、(スタバのは飲んだことないけど)単に甘いホットミルクのような気もする…。今度、ホットミルクと二つ並べて飲みくらべてみようか…。

8日 御殿場のアウトレットへドライブ。駐車場が満車で、離れた場所から送迎バスで往復。富士山がよく見えた。無印良品で、写真を入れるケースと、ツィードでできたテディベアを買っただけ。休日だから、早めに帰って(渋滞にハマらないように)、いつも行くショッピングビル(大きめの書店があり、空いてるのに寂れた感じがしないところがお気に入り)でナンとカレーを食す。

13日 米朝のDVDをまた一枚購入。『らくだ/京の茶漬け』。

16日 池袋演芸場で寄席見物。90席足らずの狭い会場だが、そのため演者がすぐそこに観られて嬉しい。平日なのに、立ち見ありの超、超、超満員! トリが、僕も目当ての柳家小三治だからだろうか? 僕は二回めだ。今回も感服した。”爆笑”するには、途中で出た漫才なんかのほうがいいんだろうけど、小三治を聴いてると、なんか胸の底のほうから、こみ上げてくるのが抑えきれないような、なんとも言えない笑いが出る。感動して、とか、ペーソスを感じて、ということでなく、ただ無性におかしくて泣けてくる…。
蛇足だけど、ここの売店の若い女は無礼だった。
僕は煙草は吸わないのだが、葉巻に興味がある。しかしそれ以上に、子どもの頃からシャーロック・ホームズ好きの影響で、パイプに憧れを持っていた。でも、若いヤツがパイプっておかしいと思って手が出なかったけれど、今回、ついに衝動買い。けっこう安いもんなんだね。煙を肺に入れなくても恥ずかしがる必要がないということなので、体に害も少ないのかなあと思っていたら、口腔の粘膜からニコチンは吸収されるらしい。後日、試しにふかしてみたら、あらら、クラクラ~。

21日 ついでがあったので、祖師ケ谷大蔵にある木梨サイクルへ行ってみた。とんねるずの木梨憲武のお父さんがやってる自転車店だ。個人経営では、日本一有名な自転車店かも…。お父さんは不在だった。二階はオジさんがやってる雑貨&カフェ。食事をして帰った。レジ横に、無造作に紅白出場記念のトロフィーとかが置いてあるのに驚いた。僕はとんねるずは嫌いな部分が多いし、もちろんファンとは言えないのだけど、親戚の人たちと話すると、妙に神妙な心持ちになって不思議…。この店がある通りはウルトラマン商店街と呼ばれていて、小田急線の祖師ケ谷大蔵駅のホームの音楽が、ウルトラマンとウルトラセブンの主題歌だと、初めて知った。駅前にはウルトラマンの像が、意外にひっそりと立っている。

ぼくの2006年。~完結~

2007-01-07 16:00:09 | Weblog
12月某日 巣鴨とげぬき地蔵/豊島区巣鴨
初めて巣鴨を訪れる。お地蔵さまを洗ったあと、巣鴨地蔵通商店街を散策。冷えるので、500円という格安の手袋を購入。安いながらも、Thinsulate TM(3M社が開発した素材。薄くて断熱性に優れる)のタグがつけてあった。 ホンモノかどうか知らないけど、たしかに、とても暖かかった。
そのあと、庚申塚駅近くの猿田彦大神にもお詣り…。僕は申年生まれだからね。(確か…)初めて都電荒川線に乗り、10何年ぶりかの大塚駅で降りて、山手線に乗り換え、原宿で下車したけれど、人が多すぎるのですぐに千代田線に乗り、次の目的地に向かった。


同日 DIAMOND MOON/港区赤坂
乃木坂駅から徒歩で7分あまり、住宅街の中にこの店がある。矢沢永吉のオフィシャルショップだ。バースペースと、グッズを販売するショップ、そして展示コーナーがある。この手の、ミュージシャン系の店は、たいてい粘着質のファンがいりびたり排他的で、内装も雑然としていて、暗くて印象が良くない場合が多いと思うのだが、ここはなかなかすっきりとまとまっている。個人的には、ショップにいた女性店員の態度が良くなかったとは思うけど、総体的には悪くない。ホットカクテルを飲みながら、しばらく、かかっていたライブビデオを観ていた。それは、50歳を迎えたバースデーライブの映像で、さすがのヤザワも、過ぎた日々を思い出したか感極まり、『アイラブユー,OK』の途中でこみ上げるものを抑えきれなかった。僕は、矢沢永吉という人が泣くとは思ってもみなかったので驚いた。 赤貧の幼年期から、スターになってからも腹心の裏切りにあって30数億円の借金を背負ったりしながらも、それらすべてを自分の力ではね返してきた強い男だから、その涙には重みがある。観客も泣いていた。それを見て、僕も泣きそうになってしまった。この店、ファンなら帰りたくなくなってしまうだろう。
ここへ来る道筋、広島風お好み焼きの店を見つけ、ヤザワの出身地、広島つながりというわけではないけれど、そこで腹ごしらえをした。広島風は久しく食べていない。田舎の子どもが連れだって食べにくるような、大きな鉄板が中央に据えられた昔ながらのシンプルな店で、いっとき、赤坂にいることを忘れる。旨かった。


同日 カラオケボックス/家の近所
家に直接は帰らず、近所で回転寿しをつまみ、カラオケボックスへ(ひとりではない。念のため)。僕は、無性に歌いたくなることがたまにあるのだが、カラオケボックスの雰囲気が好きではないので滅多には行かない。だからこれも久しぶりだ。僕が知ってるヤザワの曲を片っ端から歌った。しかしいかんせん、ブランクが大きいからか声が出ない…。ビリー・ジョエルの歌も歌ってみたが、歌詞が分からないということはさておき、キーが高すぎる。歌手ってのは、やっぱりスゴいな…、なんてしみじみ思う。

12月某日 ホームシアターセット購入
以前よりかなり求めやすくなったので、10数年来の念願、スピーカーセットをついに手に入れた! 世間ではすでに6.1chが出回りはじめているそうだが、立派な家に住んでるわけでもないので、さほど高級なものは必要ない。でも、嬉しいぞ。 

ぼくの2006年(未完成~その3)。

2006-12-24 19:14:43 | Weblog
11月某日 井上陽水コンサート2006アンコール公演 府中の森芸術劇場どりーむホール/府中市

11月某日 ドライブ 中央高速を下り、甲府の武田神社~昇仙峡 ロープウェーにも搭乗 ~石和温泉のかんぽの宿で立ち寄り湯。

11月某日 東京ディズニーランド/千葉県浦安市
以前にも増して、ディズニーランドや、そこに訪れる若い客の質の低下を感じ、寂しくなる。このことは詳しく書きたいのだが…(ご存知のように、更新が停滞中)。


11月某日 ビリー・ジョエルコンサート 東京ドーム/東京都文京区
東京ドームシティ敷地内のベースボールカフェでホットドッグ&プレッツェルの食事。そしてラクーアでひと風呂浴びたあと、ひさびさの東京ドームで、2月のニューヨーク以来なんと今年2度目のビリー・ジョエルライブ(なんとゼイタク…)。このことは詳しく書きたいのだが…(ご存知のように、更新が停滞中)。


12月某日 イケア港北で(ウィンドウ)ショッピング/横浜市都筑区
スウェーデン発の家具店? インテリアショップ? ホームセンター? 会員制ではないが、店舗のイメージはコストコに似てる。


12月某日 矢沢永吉コンサート『EIKICHI YAZAWA CONCERT TOUR 2006 NEW STANDARD ROCK OPERA2』 日本武道館/東京都千代田区
矢沢永吉を聴きはじめて20年…、と言っても、ここ数年の新曲はほとんど知らないような状態なのだけども、ライヴに行きたいという気持ちはずっとあった。それなのになぜ行かなかったかというと、経済的なことのほかに情緒不安定などがあるが(そのため昨年までの10数年間で行ったコンサートは、確か…、ポール・マッカートニー、ローリング・ストーンズ、マイケル・ジャクソン、吉川晃司…苦笑、の4組だけ)、主な理由は、”ファンの人が怖そうだから”。トラブルなるのを恐れたのだ。でも、昔なら…、そして地方都市ならいざ知らず、ファンの年齢層も高くなっていて、たしかに怖そうな人はいっぱいいたけれど、心配は杞憂に終わった。それでいて、会場のエネルギーといったら想像を絶するほど。あれはスゴい! このことも詳しく書きたいのだが…(ご存知のように、更新が停滞中)。

ぼくの2006年(画像版~その5)

2006-12-17 16:28:39 | Weblog
5月

文楽/国立劇場


某月某日

もんじゃ焼き/浅草

※東京の方、ならびにお好きな方に対しては失礼な物言いになるかもしれないが、僕はどうしても、もんじゃ焼きをちゃんとした料理とはとらえられない。親しみを含んでのことではあるけども、どことなく子どもがいたずらして食べ物で遊んでいるような…、あるいはせっかちで焼き上がりが待てない江戸っ子気質というか…、「ぐちゃぐちゃにしちゃったお好み焼き」または「短気な人のお好み焼き」といったイメージなのである。そして僕は、ぱりっと焼けた状態でも、ドロドロした状態でも、あまり旨いとは感じられない。ただし、でも、何となくアトラクション的に、嫌いとは言えないのだ。

6月

バンジージャンプ

※今思うに、高所恐怖症の気がある僕が、よく飛べたなあ…。

 
ビートルズフェア/今は閉鎖したキャピトル東急ホテル

※伊豆にあるビートルズ博物館が出展していた。そこの館長も来ていたが、うっとうしいほど熱い人…(苦笑)。これは褒めことばなんだけど、かなり”いかれてる”! 僕も自分をビートルズファンだと思っているのだが、彼のファン濃度に比べたら薄い、薄い…! だってその人、来日公演体験者だから、もう40年以上ビートルズを聴いてるというのに、いまだに次から次へと鼻歌がとび出していた。

7月

万平ホテル

※軽井沢へドライブ。万平ホテルで夕食。


歌舞伎/立川市

※松本幸四郎の『勧進帳』巡業公演。僕は息子の市川染五郎も嫌いだったが、演じた”富樫”は良いと思った。この演目では、弁慶が花道を引っ込む際の”飛び六方(とびろっぽう)”が見ものだそうだが、この会場には花道が無い。幸四郎は短い距離を何度も行ったり来たりして、それでも滑稽には見せずに演じた。客席から「日本一!」と声がかかったけど、僕も感動した。一度、団十郎の弁慶も観て、比べてみたい。


歌舞伎/横須賀市

※2年にもわたるという中村勘三郎襲名披露の、横須賀公演。演目は『身替座禅』のほか襲名の口上もやったが、僕の席から遠かった上に、勘三郎の声もちょっとかすれていて聞き取りにくかった。歌舞伎座と比べて、やはり地方巡業だからなのか、口上に並んだ役者の数も少ない。ところで、僕は歌舞伎名物ともいえる”大向こうからのかけ声”というやつがあんまり好きでない。うまい人が、ここぞ、という時にたまに差し込んでくれたらば、逆にいい感じだと思うのだけど、やたらめったら飛ばす人や、汚い声の人、役者よりもでかい声の人なんかだと困る。たかが3回くらいの歌舞伎鑑賞でありながら、早くも耳障りに感じられてきた。この日は、とくに嫌なかけ声を発する人がいてうんざりした。
海老蔵とか、中村獅童など、才能はあるのか知らないが、まだまだ若くて頭にのぼせ上がってる役者なんかはあまり魅力を感じないけど(将来はどうだろうか…?)、例えばおんなじ夜遊びをするんでも、勘三郎くらいになるとイヤミな感じがしない。『身替座禅』は醜女の嫁の眼を盗んで愛人に会いにいくという話だが、勘三郎はびっくりするほどハマってる。愛人に会えるという時の嬉しそうなことといったら、まるで地のまんまが出てるかのようだった。男で、ひとまわり以上年下の僕が言うのも変だけど、何ともチャーミング。この人を見たら、「芸のためなら女房も泣かす」などという身勝手な題目も、どことなく真実味が感じられてくるような気がした。もちろん、彼の詳しいこと、本当のところは僕は知らないのだが、芝居を観て、「中村勘三郎という人は、たぶん遊んでいるんだろうなあ…」と思わずにはいられなかった。そして、真実はどうあれ、それが魅力として昇華されているのだ。



表参道ヒルズ

※最近もうあんまり”小じゃれた”ショッピングモールというものに興味を持てない心持ちだし、僕は森ビル嫌いだけど、安藤忠雄設計ということで、久保田利伸のコンサートの前に寄ってみた。でも、感想としてはイマひとつ。何となく地方のショッピングセンターっぽく感じる。ショップへの入り口が、どの店もおかしな感じで段差があるのも不細工。

ぼくの2006年(画像版~その4)

2006-11-19 17:25:25 | Weblog
3月

真鶴の港


4月

ていぱーく



大湧谷

※箱根の大湧谷は初めて。ロープウェイに乗って見下ろす大地の異形には、やはり目を見張るものがある。黒い卵も食べました。いつも乗ってから思い出すのだけど、僕は軽度の高所恐怖症で、ロープウェイは怖いのだ。

 
メルセデスのSクラスに乗りこむ歌丸師匠

※この日、客席にスーツ姿の若者の一団が陣取っていて、終演後、歌丸と記念撮影をしていた。尋ねてみると、会社の研修だという。寄席を見学させるとは、なかなかイキな会社じゃありませんか?

5月

両国

※かえすがえすも残念なのは、朝青龍の休場。それは怒りに変わる…。おのれ、にっくき朝青龍! …なんてな。

みなさんお元気ですか?

2006-11-13 00:00:01 | Weblog

陽水のコンサートに行ってきた。
陽水というのは言うまでもなく、井上陽水のことだ。
僕は、彼の熱心なファン、というわけではないけれど…、というか、じつはCDさえろくに聴いたことはないのだが、”いのうえようすい”とフルネームで呼ぶよりも、やはり”ようすい”と呼びたい。
ファンの方々には、生意気だと思われてしまうでしょうが…。

彼のコンサートに行くのは初めてだ。
場所は、府中の森芸術劇場。
僕のウチからは、距離的にはわりと近いが、便が悪いので心理的には遠い。
行ってみたら、不思議な雰囲気のところだった。
駅前のホテルは、くすんでしまってる。昭和の香りが漂ってる…。
ヘンな、水道関係の記念碑がある…。
でも、それはそれで味があるのだけどなあ…。
ただ、芸術劇場とかいいながら、駅からの道筋にふーぞく店はあるし、隣が自衛隊で屋上に小銃(?)をかついだ人が見え隠れしているし、敷地内に葬儀場(!?)はあるし…、しかし、それが陽水っぽいといえば言えなくもないのだろうか…?

たいていのコンサートは、開演の30分前に開場だ。
これって、なんでだろう?
入場が集中するからどうしても並ばなきゃいけないし、焦っちゃうし、トイレが混むし、プログラムとか買う時間がないし、開演は遅れるし、客にとってはいいことがないと思う。
だいたい、チケットを買ってあるのに、”並ぶ”ってことが解せない。
せめて1時間前に開けてくれたらいいのに。

ステージはシンプル。
大げさな装置はなんにもなし。
そこへ、陽水がそでからトコトコあるいてきて、椅子に座り、アコースティックギターを弾いて曲が始まる。

わっ、ホンモノだ!
すごい!
ソックリさんみたいにホンモノだ!!
などと感動。
あの、口を開ける”間”とか、”ベリー・ベリー陽水”という感じ。
有無をいわせぬ存在感。
彼って、どんな相手と対峙しても、どんな場所にいても、絶対陽水であることを失わないし、負けないような気がする。
だけど彼、何度かポール・マッカートニーに会えるチャンスがあったのに、怖くて(?)会えないんだって…。

MCを挟みながら数曲。
僕が今年出かけた、江原啓之、久保田利伸、杉良太郎のステージ、みんなしゃべりではウケるツボを心得ている。客を笑わせる。
これって慣れなんだろうか? 長い経験のなかでコツをつかんでいるんだろうか?
そのなかでも陽水は、さらに面白い。
たぶん彼の場合、天然の不思議さがあるんだろうなあ。
いきなり、ビートルズの『カム・トゥゲザー』を一小節くちずさんだりするし…。
(それに対して客席からパラパラと拍手が上がった)
意外というか、やはりというか、陽水もビートルズファンだそうだね。

驚いたのは、演奏中の客の反応。
最初にアコースティックから静かに入ったことを引きずっているのか、ノリのいい曲になっても、手拍子すら起こらない。『飾りじゃないのよ涙は』にも反応がない。
途中でバンドのメンバーが入ってきて、新曲の『11;36 LOVE TRAIN』(好きだな、この曲)でエレクトリックに転換するんだけど、それにも全然ついていってない。メンバーのひとりが手拍子をリードしてあげても、オフビートで難しかったからか、すぐに止んでしまった。
やっぱり年齢層が高いからかねえ…。それとも土地柄?
これじゃクラシックのコンサート会場だ。

やっと盛り上がったのが、『リバーサイドホテル』。
僕も昔、一生懸命見てた田村正和のドラマ『ニューヨーク恋物語』のテーマ曲。
みんなもやっぱりこれが好きなんだね。
数曲のヒット曲を連発してけっこう熱を帯びてきた。
ただ、みんな座りっぱなし。
まあ、僕はじっくり聴きたい観たいほうだから、このほうが助かる。
しょっぱなから、どんな曲でもなにがなんでも立とうとするコンサートはイヤだ!

そんななか、たまりかねたか、ひとりの客が、いきなり立って踊りはじめた。
それが、ひとりだからということもあって、すごい。
くねくね踊ってるんだけど、まわりとの温度差だろうか、何ともいえない雰囲気…。みんな半分笑いながら見てるし。
すごい度胸だね、その人。
僕としては、僕の前にいる人でなくて良かった(ホッ)。
でも、今でもまぶたにその踊りがこびりついてて、ちょっと困惑。

アンコールは、『アジアの純真』と、…あの、「カニ、食べ行こう~」っていう、パフィのやつ…。
そしたら、客がどんどん立ちはじめて、最後には総立ち。
おじさん、おばさんもノリノリだ!
僕も(前が見えなくなったから)立つしかない…!

…でも、この状況ってどうなのか…?
それらの曲は、確か、陽水が作詞だったように記憶しているが、奥田民生の曲と言えるもの。
陽水としては、自分の曲には反応が少なかったのに、人の曲で盛り上がってる、というのは心境としてはどうなんだろう…?
と、思っていた矢先、その流れで持ってきたのが『夢の中へ』。
ぼやき漫才の故人生幸朗師匠にもネタにとりあげられた名曲(?)。
どうだ、とばかりにぶつけられて、会場はさらにヒートアップ(表現が陳腐だけど)!
ざまあみやがれ、って感じでした。

大喜びの観客たちだったが、そこで異変が起きた。
ここまでノリノリで盛り上がってきたのに、次に聴こえてきた曲は、…なんか、ゆっくり。
解しかねる雰囲気が漂う…。「陽水、なぜ!?」声にならない声が飛んでるよう…。
またもアコースティックに持ち替えて、大きくストロークしながらカッティング。
ノリノリのままの客は、一瞬ギターの音が止まったので、かなり大きな笑いを洩らした。
しかし、僕と…、それに、昔からの陽水ファンは、それまで以上の興奮を感じていたのだ。
その、ほかの客がミスか何かと勘違いした前奏は、なんと名曲『傘がない』 だったのである!
僕はこの曲の歌詞がスゴイと思う(知らない方は調べてみてください)。
それをふりしぼるような切ない高音で歌う陽水がまたすごい!

僕が一番聴いてみたかった曲だけど、陽水は不思議系の変わった人だから(失礼)、初期のヒット曲『傘がない』なんてやってくれないと思ってた。
でもその予想を裏切って、やってくれたから、最高だった!
(レコードよりも良かったと思った)
『ジェラシー』とか、ほかの有名曲も聴けて良かった…!

(やっぱり客としては、耳になじんだ曲のほうが感動しやすいのは事実だろうな)

陽水本人も「ここは音がいい」と言ってたけど、確かにいい音だった。
ポップス、ロック系のライブに行って気に触るのは、音の悪さ、というか大きさ? ビリビリ響いて、割れてて、嫌だ。まるで「これがロックだ!」と言わんばかりに…。あれは故意なのか?
ロックだろうとなんだろうと、きれいな(クリアな)音で聴きたい。

ところで、ちなみに僕、洋服屋に勤めてた頃、陽水のスタイリストを接客したことがある。
イメージ的に、彼をよく知らない人は(僕もふくめ)、小さい人のような気がするかもしれないけれど、彼はでかい。洋服のサイズは大きいのである。身長も180センチくらいあるそう。
でも、ステージの彼を見ても、そんなにあるとは感じられなかったよ。

陽水コンサート外伝

2006-11-13 00:00:00 | Weblog
コンサートに行くと、「ゲストが来るかな?」なんて期待をする。
そのアーティストだけで満足すればいいはずなのに、貧乏性の小市民である僕は、サプライズを期待する。
できれば大物がいいな、と思う。
欲ばりで、物欲しげ。我ながらちょっと気恥ずかしい。
江原啓之の時は、美輪明宏が出てくるんじゃないかと思ったし(出ては来なかった)、久保田利伸のコンサートでは、当時新曲をデュエットしていたソンミンの出演を望んだ(実際に出演した! 上手かった~)。
ビリー・ジョエルのライブでは、僕が全然知らないハードロックの人が一曲やった。真冬なのにTシャツ、半ズボンのおっさんで、大きな腹を弾ませながら激しく歌い、聴衆をかっさらった。ヘタしたら、ビリーの曲より盛り上がった。アメリカンな単細胞ハードロックだから、客のノリがビリーの曲の時とは質が違ってた。
先日テレビで見た吉田拓郎らのライブでは、中島みゆきという超大物が登場した。
昔、エルトン・ジョンのN.Y.でのライブに、ジョン・レノンという、メインよりも格上のゲストが現れたこともある…。
と、いうように、ついつい欲を出してしまうのだけど、今回の場合、府中という土地では難しいかな、と思った。
新宿からそんなに遠くはないとはいえ、たいてい都心に住むアーティストにとっては、ちょっと面倒な場所に位置するんじゃないか。感覚的には地方都市に近い。
だからあきらめかけたのだが、でもまてよ、奥田民生なら来るんじゃないか? なんて期待がちらり(べつにファンでもないくせに…)。
そんな考えを頭のすみに残していたら、本文でも書いた、陽水が奥田民生の曲を歌ってるときに、舞台そでにギターが置かれたのがチラッと見えたのである。
すわ、もうアンコールなのにギターを準備するということは、さてはゲスト登場か? そして曲の流れでは当然奥田民生か?
しかも、陽水は歌いながらそちらをチラチラ気にするそぶり。
これはひょっとするとひょっとする…!
しかし結局ギターは片づけられ、陽水も正面を見て歌いはじめ、ラストの『傘がない』へと進んでいった。
これはどうしたことか!?
あの流れだと、『ありがとう』をデュエットするもんだと思ってたのに…。
客の年齢層や、ノリの悪さを嫌ったか?
それとも、待ってる間に酒が回って(飲む人かどうか知らないけどイメージ的には飲んだくれてる感じ)、出てこられなくなったのか? …なんてことを勝手に想像した僕でした。

ぼくの2006年(未完成~その2)。

2006-11-03 21:04:56 | Weblog
9月某日 東京都美術館/台東区上野公園
『世界遺産・ペルセポリスの栄華ペルシャ文明展煌めく7000年の至宝』 音声ガイドというものを初めて利用(上川隆也ナレーション)。
同日 石川賢治写真展 『天地水月光浴』 大丸ミュージアム/千代田区丸の内

9月6日 この日池袋の東京芸術劇場で開催された「桂米朝一門会」のチケットを購入していたが、米朝ケガのため代演(笑福亭仁鶴)となり、僕は事前に払い戻ししてもらった。
残念無念…。
迷いはしたが、米朝が観られないなら池袋くんだりまで出かける気にはならなかった。ざこばや小米朝、南光ら、彼の弟子たちは僕の好みに合わないし、仁鶴も僕の気持ちを動かすには至らない。
高齢のため、無理をしていただくのもなんだけど、米朝さんには次回はぜひ東京に来てもらいたいものだ。


9月某日~4日間 岐阜、滋賀、福井へドライブ旅行
初日 早朝出発、東名高速を西へ。関ヶ原町歴史民俗資料館~笹尾山(石田三成陣跡)/岐阜県不破郡関ケ原町 関ヶ原合戦当日と同様の霧、そして雨模様~彦根/滋賀県彦根市(宿泊) 彦根城~夕食は小料理屋で近江牛。
2日目 琵琶湖(鮒ずしを食べたのだが、パック入りのものとはいえ…)~長浜城(車窓)~タケフナイフビレッジ/福井県武生市 工房を見学。そこで鍛えられた包丁などを購入~ 越前そばの里で越前おろしそばを食す。日本海まで出て、海岸沿いをドライブ。呼鳥門(海水の浸食によってできた岩のアーチ。かつては下を道路が通っていたが、危険なため現在は通行できない)/福井県丹生郡などを見学~三国温泉/福井県坂井市三国町に宿泊。東尋坊が近くにある。雨が上がり、日本海へ沈むすばらしい夕日(海の幸も一緒に)を堪能することができた。
3日目 丸岡城(日本最古の天守閣。石瓦葺きの屋根が特徴。入場はせず)/福井県坂井市~勝山城(=勝山城博物館 入場はせず。平成4年に建設された日本一高い天守閣。たいそう立派なこの城は、田んぼのただ中にそびえていてものすごく唐突な場所にあるという印象。恐るべきは、個人が私財を投じて造ったらしいこと)/福井県勝山市平泉寺町~福井県立恐竜博物館見学~郡上八幡(宿泊)/岐阜県郡上市 観光ホテル内で郡上おどり(日本三大盆踊りに数えられるそうで、重要無形民俗文化財)を見物
4日目 郡上八幡城~宗祇水(名水百選)~城下の古い町を散策~岐阜県美濃市(”うだつのあがる町並み”として国の重要伝統的建造物群保存地区に選定)でうだつを見学~関市 関鍛冶伝承館~日本刀専門店~刃物店 守り刀として日本刀を購入…といっても、もちろん模擬刀~関名物のうなぎを食す(蒲焼きの表面がカリッとするくらいに焼かれていたのに驚いた)~帰路につく。

10月某日 山種美術館見学/東京都千代田
『竹内栖鳳とその弟子たち展』 今回、重要文化財の『班猫』が展示されている。すばらしい!

同日 東京国立博物館見学/台東区上野公園
平成館で開催の『仏像 一木にこめられた祈り』


10月某日 早朝出発して東名高速を西へドライブ。日本平サービスエリアで、”わさびらむね”なるものに心惹かれ、買って飲んでみる。「おとな味」とのキャッチコピーまでふってあったので期待大であったが、見事に撃沈。わさびの味はせず…。ラムネとしてもとうてい承服しかねるシロモノ。相良牧之原インターでおり、日本一と称される茶畑を見ながら、御前崎へ。海の向こうにはきれいなカーブを描く富士山。静岡県最南端にある御前崎灯台へ上る。とてもいい天気。ねずみ塚、猫塚を訪れたあと、海産物市場のなぶら市場で食事。魚も安かったが持ち帰るには気温が高かった。お茶の工場を見学できるグリンピア牧ノ原へ(社会保険庁なんかが作ったかのような名前だが関係ないのでご安心を)。その後、月光に照らされた海を眼下に望みながら山道を走り、吉田でうなぎを食す。関のうなぎも悪くなかったが、やっぱりほくほくの蒲焼きのほうが好み。
翌日 昨日に続いて、またしても東名高速をドライブ。久能山東照宮に参拝。海側の石段を歩いて上がった。葵の紋が入った塗り皿を購入。

10月21日 第19回東京国際映画祭 Bunkamura オーチャードホール/渋谷区 
オープニング作品『父親たちの星条旗』鑑賞。上映後、原作者のジェームズ・ブラッドリー氏、出演のジェシー・ブラッドフォード、アダム・ビーチが舞台挨拶(進行は襟川クロ)。中学生のときから好きだったクリント・イーストウッド御大(本作の監督)には会えず…。最初から来ないと分かってたらつまらないのでわざと調べずに行って、ワクワクドキドキしていたのだ(苦笑)。
ところが、その後の情報によると、御大はなんと来月(否、もう今月だ)、『硫黄島からの手紙』(両作品は2部作として同時に製作された)のワールドプレミアを、驚くなかれ日本武道館で催し、その際に来日、舞台挨拶をするというのだ!
彼に会いたいが、情報がなにもない…。たぶん、というか当然というか、一般人は入場できないのだろう。僕は当てもなく入り待ち出待ちするのは嫌だ。残念だけどあきらめるか…。
ちなみに息子でミュージシャンのカイルは、今月、名古屋と大阪のブルーノートでライブを行う。

10月某日 『杉良太郎コンサート2006 ~君こそわが命~』中野サンプラザ/中野区 
時代劇役者としての杉良が好きで(『新五捕物帳』『大江戸捜査網』『旅人異三郎』)、殺陣を期待して行ったのだが、簡単な説明と少し実演をしてくれたものの、歌がメインだった。何度も衣装替えをしながらの歌謡ショー。しかし、歌ってくれたヒット曲『すきま風』や『明日の詩』は、僕のカラオケのレパートリーでもある。
お客さんはさすがにジジババばかりで場違いな感じ…。同じジジババでも、文楽や歌舞伎とは会場の雰囲気がまるで違う。男では僕が(ぶっちぎりで)一番若かった。驚いたのは、最後の曲が終わったら、みんなさっさと席を立って帰っていったこと。このジャンルではアンコールという概念がないのだろうか…?


11月某日 江戸東京博物館見学/墨田区
博物館というよりテーマパーク的だと思った。
駅のそばにある、店の中央に本物の土俵をしつらえた居酒屋で昼食。
歩いて、赤穂浪士の討ち入りがあった、吉良邸跡を見学。芥川龍之介文学碑(『杜子春』の一節が彫られている)も訪ねた。錦糸町に近いところに、ムーミングッズの専門店を発見。

同日 『エマニュエル・パユ インテグラル ジャパンツアー2006 イントゥザブルー with ジャッキー・テラソン・トリオ』 すみだトリフォニーホール/墨田区(パユ、なぜに錦糸町…?)
(僕は詳しく知っているわけではないけれど…)エマニュエル・パユは、若くしてベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のオーケストラ首席奏者およびソロ・フルーティストをつとめたフルート界のスター。この公演は、ジャズピアニストのジャッキー・テラソン率いるトリオとのクロスオーヴァーライブ。すばらしかった!
客席はクラシック系の聴衆なので、僕が知ってるライブとはいつもと様子が違う。そんななか、ジャズファンとおぼしきオヤジが、ときどきフィンガースナップをかましていた(失笑)。
驚いたのは終演後、演奏者が全員(4人)ロビーに出てきて、サイン会を開いてくれたこと。どちらかといえばポップス、ロックよりの人間である僕はびっくり! とくにパユは女性にアイドル的な人気があり、”スター”として認識してていたものだから、なおのこと意外だった。でも、ちゃっかり僕もサインと握手をしてもらった。そして、ドラマーの人が僕の洋服をほめてくれた。クラシック系コンサートだからと、スーツ(アルマーニ)を着ていった甲斐があったな! 

1年。

2006-10-25 00:30:34 | Weblog

あああ…。とうとう、今のアルバイトで1年が過ぎてしまった。
こんなところで1年…。
バカな人と、嫌な人ばかりの職場に1年。
でも、もちろん自分だけがお利口だと言うのじゃない。
僕自身、バカか、嫌なやつだから、いるべくしているのだろうけれど…。

前半は気分が良かった。
久しぶりの定収入を得て、いろいろと楽しみもした。
もちろんそれは、心とアタマの栄養を摂る、という目的なんだけど。
でも、1年は長過ぎ、居過ぎ…。
それに、受動的なことばかり。能動的に動くこともしなければ…。
(居合いを習いたいし、鼓[つづみ]もうってみたいんだけど…)

きちんと職を見つけられないのは、世情や年齢や、自分のスキルのせいだけじゃない。
それ以前に、怠惰。
まいどまいどの怠け性…。

ぼくの2006年(未完成)。

2006-10-22 16:58:19 | Weblog
1月2日 東京国立博物館見学/台東区上野公園
「無料開放日」本館、法隆寺宝物館の常設展示を見学。
同日 みはし上野本店で、あわぜんざいを食す。

1月某日 東京カテドラル 聖マリア大聖堂見学/文京区関口
同日 寄席 新宿末廣亭 
「寿正月二之席」夜の部 出演:柳家小三治、昭和のいるこいる、三遊亭金馬、江戸家小猫、林家正楽、鈴々舎馬風、橘家圓蔵、ほか。

1月某日 日本武道館~靖国神社~千鳥ヶ淵戦没者墓苑~北の丸公園~皇居(江戸城天守閣跡)散策。
同日 歌舞伎鑑賞 歌舞伎座/中央区銀座
「壽 初春大歌舞伎 中村鴈治郎改め坂田藤十郎襲名披露」
夜の部『藤十郎の恋』『襲名披露口上』『伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)』『島の千歳(しまのせんざい)』『関三奴(せきさんやっこ)』
出演:坂田藤十郎、中村扇雀、松本幸四郎、中村吉右衛門、中村福助、中村時蔵、中村橋之助、市川染五郎

1月某日 武相荘見学/町田市
お茶処で「お抹茶セット」を食す。
ショップにて、和ろうそくと燭台、白磁の小皿、白洲次郎の『プリンシプルのない日本』、白洲正子の『随筆集 夕顔』『お能の見方』などの書籍を購入。

2月某日 ジョン・レノン・ミュージアム見学/さいたま市中央区
ショップにて、プログラム、ピンバッチ、トレーナーなどを購入。

2月某日~3月某日 ニューヨーク旅行
初日 ビリー・ジョエルコンサート『Billy Joel Tour 2006』 マジソン・スクエア・ガーデン。プログラム、Tシャツを購入。
2日目 アムトラック(鉄道)でワシントンD.C.へ日帰り旅行。
アーリントン墓地(ケネディ兄弟の墓)~ベトナム戦争戦没者慰霊碑~リンカーン記念館~ワシントン記念塔~ホワイトハウス~フォード劇場(リンカーン博物館)~FBI~ナショナルギャラリー(時間がないため、ダ・ヴィンチの『ジネブラ・デ・ベンチの肖像』のみ鑑賞)~国立航空宇宙博物館~連邦議会議事堂~ニューヨークへ。
3日目 エンパイアステートビル~近代美術館(MoMA)~マジェスティック劇場『オペラ座の怪人』鑑賞。
4日目 自由の女神~エリス島~ウォール街~トリニティ教会~グラウンド・ゼロ。
5日目 セントラルパーク(ストロベリー・フィールズ)~ダコタアパート~アメリカ自然史博物館~メトロポリタン美術館~グッゲンハイム美術館~ホイットニー美術館。
6日目 イントレピッド博物館~国連本部~5番街。
7日目 帰国

3月某日 小田急線ロマンスカー(特急)に乗り、小田原経由で神奈川県真鶴へ。バスで周遊。磯でしばらく遊ぶ。うに清という店で海の幸を堪能。べつの店で食べた名物まご茶漬けも美味。

4月某日 ていぱーく(逓信総合博物館)見学/千代田区大手町

4月某日 小田急線ロマンスカー(最新型)に乗り、箱根へ。ウィークデーパスを購入して登山鉄道からロープウェーで大湧谷、遊覧船に乗って芦ノ湖対岸の関所跡へ。バスで箱根湯本へ戻り、かっぱ天国という怪しげな風呂につかって帰途に。

4月某日 寄席 国立演芸場/千代田区隼町
「四月中席」出演:桂歌丸、笑福亭鶴光ほか。

4月某日 世田谷文学館見学/世田谷区南烏山
「ヘルマン・ヘッセ展」と、常設展を見学。

5月某日 相撲観戦 両国国技館/墨田区横網
「大相撲五月場所」(横綱朝青龍休場)

5月某日 文楽鑑賞 国立劇場/千代田区隼町
「人形浄瑠璃文楽五月公演」
第一部『寿柱立万歳(ことぶきはしらだてまんざい)』 『ひらかな盛衰記』『艶姿女舞衣(はですがたおんなまいぎぬ)』『契情倭荘子(けいせいやまとぞうし)』
出演:豊竹咲大夫、鶴澤燕三、吉田簑助ほか。

某月某日 向島を散策。そのあと浅草を歩き、もんじゃ焼きを食す。

6月某日 よみうりランド/稲城市矢野口
バンジージャンプを体験。アシカショーを観覧。

6月某日 ビートルズイベントを開催中のキャピトル東急で、特設展示のビートルズ博物館を見学。
同日 『江原啓之スピリチュアル・ヴォイス2006~苦難の乗り越え方』東京国際フォーラム ホールC/千代田区丸の内
スピリチュアルカウンセラー、江原啓之の、説教と公開カウンセラー、歌からなるイベント。しかし、僕自身は基本的に彼のことを信じてはいない。

6月某日 自動車購入(!)

7月某日 納車。軽井沢へドライブ。万平ホテルで夕食。

7月某日 歌舞伎鑑賞 たちかわアミュ-/立川市
「松竹大歌舞伎」
昼の部『ご挨拶(平服の松本幸四郎による舞台挨拶)』『歌舞伎噺(松本錦弥による歌舞伎についての解説と観客参加の実演)』『勧進帳(かんじんちょう)』
出演:松本幸四郎、市川染五郎、市川高麗蔵、片岡亀蔵ほか。

7月某日 歌舞伎鑑賞 よこすか藝術劇場/横須賀市
「松竹大歌舞伎 18代目中村勘三郎襲名披露」
昼の部『本朝廿四孝(ほんちょうにじゅうしこう)』『襲名披露口上』『身替座禅(みがわりざぜん)』
出演:中村勘三郎、中村扇雀、中村七之助、片岡亀蔵ほか。

7月某日 表参道ヒルズ見学。明治神宮参拝。 
同日 久保田利伸コンサート『CONCERT TOUR 2006"WE FOR REAL"』 国立代々木競技場第一体育館/渋谷区神南
代々木八幡の、熊吉という熊本郷土料理店で食事。

8月某日 親戚の子(幼稚園児)を連れて、バスと電車を乗り継ぎ、『カーズ(吹き替え版)』を観に行く。洋画の吹き替え版を劇場で観るのは生まれて初めて。売店でキャラクターグッズを買ってあげた。

8月某日 ピクサー展 森アーツセンターギャラリー(六本木ヒルズ森タワー)/港区六本木