明日に向かって-JCP GUNMA OTA

日本共産党 群馬・太田市議 水野正己のブログ
(Since Mar 18,2007)

大雄建設、夢麦酒太田に2.5億円 9月補正可決

2023年10月01日 | 市議会・市政ニュース


市政news/No7/2023年10月8日号


市が2.2億円で購入しようとしている大雄建設のおおた・北茨城交流物産館


夢麦酒太田が経営する地ビールレストラン「ダニエルハウス」(ホームページより)

 市は9月議会に、今年3月から経営が続けられなくなり休館になった、大雄建設の「おおた・北茨城交流物産館」の購入費2.2億円を計上した補正予算を提案しました。
 さらに市は、第三セクターの夢麦酒(ゆめびーる)太田(地ビール製造・レストラン「ダニエルハウス」経営)への、地場産品開発販売支援補助3,200万円を計上した補正予算も9月議会に提案しました。

物価高対策
保育園・施設園芸・畜産農家には1.7億円だけ
コメ農家・業者にはゼロ

 コロナ禍、物価高で経営が悪化している中小業者や農家を支える直接補助の対象は、9月補正予算では、保育施設、施設園芸農家と畜産農家だけです。
 コメ農家や業者にはゼロで、その合計は1.7億円。9月補正予算での、夢麦酒太田への補助、大雄建設の物産館購入費の合計は2.5億円です。

大雄建設の物産館 2.2億円の購入費

 大雄建設の交流物産館は、2020年10月に市の補助金2,500万円を受け大雄建設が建設し、営業を開始したものです。用地はバスターミナル駐車場583台分のうち82台分を市が貸与。借地料は年173万7,600円で25年間の賃貸借契約を結び、保証金は借地料1年分。赤字などで撤退の場合は、大雄建設が原状回復する契約でした。

市長(大雄建設が)気の毒

 私の質問に市長は、買うのは建物だけで「中身は無視」と答弁。つまり中身はゴミ同然の扱い。企画部長は、両者合意なら、市が買い取ることは法的に問題ないと答弁。市長は、「(完成後)3年で(原状回復で)壊すのはもったいない。(大雄建設が)気の毒」と答えました。「気の毒」との市長答弁は、大雄建設救済という意味になります。

 なお補助金は、市の要綱に基づき、960万円の返還を求めるとされています。

不動産鑑定もせず

 市は不動産鑑定もしていません。私は、少なくとも、不動産鑑定を行い、鑑定結果が出るまで購入予算は撤回し、再検討するよう求めました。しかし企画部長も市長も、考えを変えませんでした。

夢麦酒太田に9,500万円補助

 夢麦酒太田への補助は、ふるさと納税返礼品の地ビール製造のためとされます。
 6月議会でも夢麦酒太田には同様の補助6,300万円の補正予算を計上。私以外によって可決されていました。6月議会で私に企画部長は、ふるさと納税返礼品として最も人気の高かったサッポロビールが昨年9月から返礼品として扱われなくなり、ふるさと納税額に多大な影響が生れ、返礼品強化で税収流出防止を強化し市民サービスを維持するためと答弁。市内のビール製造が夢麦酒太田だけなため、製造能力向上と缶ビール化のための設備、人件費、建物改修などへの補助と答えました。

売上急回復なのに補助

 9月議会では私に企画部長は、夢麦酒太田の売上急回復、地ビール製造の急上昇に対応するための増産設備への補助と答弁。私は、売上急回復なら、補助がなくても増産のための設備投資ができると力説しました。

経営悪化で救済か

 6月、9月の補助は、経営悪化を受けての救済としか考えられません。
 税金の使い方が問われる補正予算は、私以外によって可決されてしまいました。神谷大輔議員は退席し採決を棄権しました。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。