歌詞を味わうブログ

1980年代から1990年代の日本のポップスの歌詞を味わうブログ

『未来へ』 作詞:玉城 千春

2021-08-21 08:33:00 | 歌詞を味わう
リリース:1998年

今週も当ブログを訪問いただきありがとうございます。
今回はKiroroのヒット曲『未来へ』を取り上げます。
さっそく1番の歌詞を見てみましょう。

「ほら 足元を見てごらん
これがあなたの歩む道
ほら 前を見てごらん
あれがあなたの未来」

「母がくれたたくさんの優しさ
愛を抱いて歩めと繰り返した
あの時はまだ幼くて意味など知らない
そんな私の手を握り
一緒に歩んできた」

「夢はいつも空高くあるから
届かなくて怖いね だけど追い続けるの
自分の物語だからこそ諦めたくない
不安になると手を握り
一緒に歩んできた」

「その優しさを時には嫌がり
離れた母へ素直になれず」

これは玉城千春さんが小さい頃にお母さんから聞かされた言葉なんですね。
「愛を抱いて歩め」なんていう言葉は、小さい頃には理解できないけれども、耳に残っていたんでしょうね、きっと。
その言葉とともに、不安な状況の時にお母さんが一緒に手を握ってくれた優しさを記憶してもいるということでしょう。
でも、その優しさに素直になれない時期があったこともわかります。

続いて2番の歌詞を見てみましょう。

「ほら 足元を見てごらん
これがあなたの歩む道
ほら 前を見てごらん
あれがあなたの未来」

「その優しさを時には嫌がり
離れた母へ素直になれず」

「ほら 足元を見てごらん
これがあなたの歩む道
ほら 前を見てごらん
あれがあなたの未来」

「ほら 足元を見てごらん
これがあなたの歩む道
ほら 前を見てごらん
あれがあなたの未来
未来へ向かって
ゆっくりと歩いて行こう」

ほぼ1番の歌詞のリフレインのように書かれていますが最後に「未来に向かってゆっくり歩いて行こう」と希望の言葉で締めくくられています。

私なんかは、小さい時に母を亡くしているものだから、記憶に残っている言葉なんてないんだけれど、足元を見たり前を見たりするよりも、過ぎ去った過去のこと、後ろをふり向いていることの方が多いかなあ?
おまけに愛を単純に考えられず、愛の定義について何度も自問自答している。

でも最後の「ゆっくり歩いて行こう」の部分は共感できるの。
自分が白血病になって長期入院する中で筋力が低下し、リハビリはしているものの、他人の歩く速さについて行けない。そんな状況になってはじめてハンディキャップを持つ人の気持ちもわかるようになったし、寄り添うということの大切さを思い知ったのよ。
そういうのも愛なんじゃないかな?

今週も最後までお読みくださりありがとうございました。
大雨、猛暑、コロナ、災害は尽きませぬが、皆さんどうぞご自愛くださいね。