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巨人中心野球中心の報道体制から様々なスポーツの共存する豊かなスポーツ大国へ。世界の超マイナー競技=野球偏重報道に終止符を

民放各局の巨人戦中継撤退で、日本のスポーツは野球一極主義から豊かな多様化の時代へ

2008-05-15 11:32:16 | 野球偏重報道
いよいよ民放各局の巨人戦中継からの完全撤退の日が近づいてきました。



5月の24試合のうち、私の住んでいる地域で地上波放送されるのは
半数の12試合のみ。



5月4日にはフジテレビの
巨人戦撤退という事態が現実となり、
近いうちに他局もこの流れに続く可能性が高いと言えます。



大阪や福岡といったプロ野球球団のある
一部の大都市をのぞけば、
テレビで中継される野球の試合は9割5分が巨人戦であり、
石川や青森や鳥取といった日本の大部分の地方の子供たちにとっては
野球=巨人という図式は当然のものとしてあります。


巨人中心の体制によってお金儲けをしてきた抵抗勢力の方々が
どんな理屈をこねて言い訳をしようと、
巨人戦の中継廃止は
日本のスポーツが野球一辺倒の時代から脱皮しようとしていることの
大きな証であると言えるのではないでしょうか。




読売グループといういち財閥企業の「お抱え野球部」である読売巨人軍の試合を
全国のテレビが解説者もアナウンサーも巨人寄り丸出しで
中継するという不思議な事態が終わるということ。


それは日本のスポーツ界が
大いなる民主化の春を迎えようとしていると言っても良いかもしれません。



私達が求めるのは「野球中継の廃止」ではありません。



巨人中心、野球中心の放送体制をやめて、
様々なスポーツがテレビの番組欄に共存する社会です。


例えば、
ある日にはバレーボールの試合をテレビが中継し、
次の日には野球(巨人戦のみでなく様々な試合を偏りなく)を中継する。
別の日にはバスケ、
また別の日にはラグビー、
そしてサッカーの試合を中継する。



そんな様々なスポーツ中継のある社会が日本に生まれたとしたら、
巨人一辺倒のアンフェアな中継を繰り返す今の社会より
はるかに文化的に豊かだと言えるのではないでしょうか。



子供達にとって
様々なスポーツの面白さ、奥深さに触れる機会があり、
スポーツをする/見るうえで自由な選択の機会が自然と与えられている。



そんな豊かな「スポーツ大国」がいつか日本に実現する日を夢見て。



当ブログもまた、ほんのわずかな力ではあるにしろ
自分たちなりの主張を貫いていきたいと思います。




野球というスポーツ自体は嫌わなくとも、日本のメディアの野球偏重報道はおかしいこと

2008-05-10 18:31:13 | 野球偏重報道
野球というスポーツ自体は好きでも嫌いでもありません。

おじさん達のいう「駆け引きの緊張感」だの
「間合いの妙」だのの御託は
若者の感覚からすればいささか退屈ではあるけれど、
世間にはそうした退屈さを好む人種がいることもまた事実だと思います。



一日中上司にこき使われ、
家に帰って発泡酒を楽しむおじさん達にとっては
そうした野球の弛緩したスピード感のなさは酒の肴にもってこいなのかもしれません。



世の中にはセパタクローが好きな人がいれば
野球が好きな人も、水球が好きな人もいます。
そのことについてとやかく言うことは出来ません。



しかし、
日本において野球という一スポーツが、
バックについた大企業の力に物を言わせてメディアを買収し、
他国に類を見ない異常な野球偏重報道体制をしいている事は
見過ごすわけにはいきません。



「世界大会」の存在しない野球というスポーツが、
日本を代表して世界で戦っていくべき様々な他種目を押さえつけ、
時にはあからさまな妨害工作まで行っています。



他の先進諸国にくらべ日本のスポーツ界は野球界だけが環境、待遇面において
異常な厚遇を受けており、
それに引き換えその他のスポーツ、
陸上、競泳、ラグビー、バスケ、バレー、ハンドボール等の選手は
五輪代表クラスの選手でさえ
将来の生活もままならないような過酷な状況で競技生活を続けています。



これら日本の「マイナースポーツ」(世界のメジャースポーツ)
のおかれている環境は、
他の先進諸国に較べ天と地のような差があります。


そして、
この現状には野球界とそのスポンサーを戦後から続けてきた
財閥企業の権力と利権が大きく関係しています。
(このことについては項を改めて詳しく取り上げます。)



このような日本スポーツ界の現状は健全とは言えないどころか、
世界と隔絶した北朝鮮並みの独裁状態にあると言えます。



このままでは、
11億の人口を持ちながら国民のほとんどがカバディに夢中な
「未開のスポーツ小国」インドと同じ運命を、
日本は歩むことになります。



日本スポーツ界は
五輪種目からも外された野球と末路を共にし
世界のスポーツ劣等国となってしまうでしょう。



野球というスポーツ自体を嫌う必要はありません。
しかし、
野球界と談合したメディアの野球偏重報道がおかしいことは
もっと多くの人が声を大にして主張していくべきだと思います。