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050IP電話とひかり電話の違い

2006年04月17日 21時13分52秒 | IT関連
「IP電話」と一口に言っても、050から始まる番号を使うIP電話と、市外局番から始まるIP電話では似て非なるサービスであることをご存知の方は意外と少ないのではないでしょうか。通話品質クラスAの認定を受けたIP電話サービスのみが市外局番から始まる番号を使うことが許可されており、それ以外は050を使う電話サービスとなります。

例として、NTT光プレミアムをプロバイダをOCNにして契約した場合を考えてみましょう。この場合、「NTTひかり電話」と「OCNドットフォン」という2つのIP電話サービスを受けることができます。この2つを区別していきましょう。

最大の違いは、ひかり電話は回線業者であるNTTのサービスであり、ドットフォンはISP(接続業者)が提供するサービスだということです。ひかり電話は通話品質クラスAの認定を受けていますので、市外局番からはじまる電話番号を使うことができます。NTT一般加入電話からの乗り換えの際も、電話番号を変えることなく移行することができます。これを同番移行と言います。(収容局の事情により、同番移行が出来ない地域もあります。)

対して、OCNドットフォンは050ではじまるIP電話専用の電話番号を使わねばなりません。また、119や110といった緊急発信が出来ないといった点も気をつけるべきでしょう。(ひかり電話では緊急発信はもちろん可能です。)通話品質も050で始まるIP電話はもちろん良くありません。通話品質クラスAを取得できてないわけですから当然ですが…。

しかし、そんなデメリットだらけのように見えるドットフォンにもメリットがあります。基本料金や通話料金がひかり電話よりも安いというのもそうですが、最大のメリットとして、同一基盤のIP電話同士であれば無料通話が可能というのがあります。これはひかり電話にはない特長です。なお「同一基盤」という言い方をしたのは、たとえばOCNのIP電話であるドットフォンは、So-netやBIGROBEをはじめ、160社もの提携ISPと無料通話が可能だからです。(ちなみに、ひかり電話と同じく通話品質クラスAの認定を受けているBBIQ光電話同士は無料通話が可能だったりします。)

また、050ではじまるIP電話は引越しをしても電話番号が変わりませんが、市外局番からはじまるひかり電話は引っ越したら電話番号が変わるといった違いもあります。

ちなみにひかり電話サービスは、Bフレッツは非対応であり、光プレミアム専用のサービスとなります。BフレッツではIP電話しかできませんが、光プレミアムだと光電話とIP電話を併用することも可能です。IP電話で無料通話をし、ひかり電話でフリーダイヤルにかける…といったことが1台の電話機で可能となります。この場合、IP電話の料金はISPから請求され、光電話の料金はNTTから請求されるわけですね。