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Lunatic シアター

最近興味を持った、科学技術関連のテーマなど。

ジャンクフードは何故体に悪いのか

2006年05月07日 21時36分32秒 | 化学
コンビニ弁当やジャンクフードが健康に悪いとされる理由の1つに、リン酸塩が多く含まれるというのがあるそうです。リン酸塩がなぜ体によくないかというと、血液中のカルシウムや亜鉛と結びつき、体外へ排出してしまうからなのだそうです。

カルシウムが血液から不足すれば、骨を溶かして補う必要があるので骨粗しょう症の原因になりますし、亜鉛が不足すれば味覚障害や視力障害、皮膚の健康状態の悪化などが起こるとされています。

リン酸塩の用途は品質改良剤、保存剤などで、加工食品やお菓子などに大量に含まれます。

しかし、リン酸塩の過剰摂取が体に悪いことは分かりましたが、1つ腑に落ちない点があります。

それは「リンは骨の形成に大事な役割をしているじゃないか?」ということです。骨の主成分はリン酸カルシウムであることからも分かるように、リンは骨の沈着に必要な物質のはずなのです。

さらに調べてみると、要はリンとカルシウムのバランスの問題なのだということが分かりました。リン酸塩が血液中に少なすぎても骨がもろくなるらしい。カルシウムとリンが1対1になるのが理想で、リンがカルシウムとの比率で2倍以上になると骨からカルシウムが溶け出していくのだそう。

リン酸塩の取り過ぎには、皆さんご注意を…。

元素記号Fmは?(カタカナ6字)

2005年09月03日 22時09分57秒 | 化学
これを、とっさに答えられた人って、かなり凄いかなと。

…だって、元素番号93以降の、いわゆる人工元素は日常生活で使わないものばかりだし、地球上には天然に存在してないので、馴染みがありませんしね。手元の元素事典で答えを調べてみると、「フェルミウム」なのだそうです。

フェルミウムは、アインスタニウムと同じ場所で発見されました。

アメリカ軍が、ミクロネシアにあるエニウェトック環礁で行った、世界で初めてとなる水爆実験による死の灰の中から見つかったのです。

由来は、いずれもマンハッタン計画に協力したとされる物理学者、エリンコ・フェルミとアインシュタインによります。有名な人なので、理系の人であれば耳にしたことがあるでしょう。アインシュタインは核兵器廃絶に腐心したとされますので、水爆実験によって発見された元素の名前に使われてしまったのは、皮肉なものだと思います。

なお、エニウェトック島にあったエルゲラップ島は、跡形もなく消滅したそうです。あらかじめ避難させられていた島民は帰るべき故郷を失い、長い間、原爆症に悩まされたということです。

アボガドロ定数

2005年09月03日 22時06分53秒 | 化学
化学が嫌いで逃げ回ってた自分が、いきなり化学を学ぼうとし始めたりしてるわけですが。二度と化学の本なんて見ないと誓ったはずなのに…(苦笑)。人生どう転ぶか分からないものです。

で、さっそくアボガドロ定数でつまづく。

1mol=物質量=約6.02×10^23

そして、「アボガドロ定数とは、質量数12の炭素12gに含まれている原子数と同じ個数の原子を持つ物質の分量」、ということまでは分かるんです。C12を1mol集めれば12gになるってことでしょう。

疑問1>アボガドロ定数が「無次元」というのは一体どういう意味なだろうか。
疑問2>アボガドロ数とアボガドロ定数は、どう違うのだろうか。

無次元…スカラー量(方向を持たない量)ってことなのかな。アボガドロ数は廃止されたという記述がある一方、アボガドロ数とアボガドロ定数を同時に使い分けてある高校教科書があるそうです。さて…?

小判はいかにして金色に輝くか

2005年09月03日 22時05分46秒 | 化学
いま読んでる本に、小判についての記述があったんですが。

「金55:銀45という比率で作られた、半分近くが銀という小判がなぜ、金色に輝くことができるのか。」

慶長小判のように、金85:銀15という比率ならまったく問題はないと思うんですが、普通に考えれば、金銀が半々ならもっと白っぽい色になるはずなんですよね。

ここに、日本の職人の妙技が隠されていた!(笑)

なんでも、小判のあの色を出すために「色揚げ」という最終工程が存在するらしいのですよ。小判に数種類の薬を塗って、火で加熱し、表面の銀だけを溶かしてしまうというのです。

つまり、小判の表面だけは、金の比率が高くなっているということです。だから、あのような輝くばかりの金色がだせるというわけですね。ホンモノ見たことないですが(笑)。

奈良の大仏とアマルガム

2005年09月03日 22時05分20秒 | 化学
昨日紹介しました小判と違って、奈良の大仏は金メッキですが、あんな巨大なものに、どうやってメッキしたのでしょうか。

奈良の大仏はアマルガム法によった、ということです。

金は、硝酸や塩酸を使っても溶けませんが、実は水銀には常温で溶けてしまいます。アマルガム法はこの性質を応用し、金を水銀で溶かして対象物に塗り、あとで水銀だけを加熱して溶かしてしまえば、あとには金だけが残るという寸法です。

ちなみに、アマルガムとは水銀と他の金属との合金のことを指します。(アマルガム法によるメッキは家庭でもできます。)

さて、奈良の大仏を作るのに、19年の歳月をかけ、50トンもの水銀が使われたということですが…これを蒸発させたわけですので、現地では大規模な水銀中毒が発生した可能性があります。蒸気になる際に、有害物質が数万倍に拡散されるからです。

科学者の中には、平城京が遷都せざるをえなくなったのは、水銀中毒だと言う人もいます。恐らくは、水銀中毒の症状を見た人は、「祟り」とか「疫病」と思ったことでしょう。

ちなみに「メッキ」という言葉は、「滅金」が変化したもの。水銀に溶かすと金本来の姿が失われることから、金が減る…という意味合いなんでしょうね。

マイナスイオンって・・・

2005年09月03日 21時48分26秒 | 化学
よく空気清浄機とかにある「マイナスイオン」の売り出し文句。「空気中に漂う負の荷電粒子」の意味でマイナスイオンという言葉を使っているようです。最も、「ネガティヴ・エア・イオン」と言うのが学術的には正しいようです。ここでは「マイナスの空気イオン」とでも呼ぶことにします。

副交感神経を刺激して、血圧を下げるなどの効果があるとされますが、マイナスの空気イオンが発見されてから100年以上経過しても、それが人体に良い影響を及ぼすという確証は得られていません。

滝のそばに行くとマイナスイオンが多いのは、水を破砕することでもマイナスの空気イオンが発生するからです。トルマリンブレスレットは、天然鉱石の放射線を利用したものです。トルマリンというと高価なイメージがありますが、宝石グレードにないトルマリンは石ころ同然の価値しかないそうですよ?w