乳ガンを患ってからの私

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運命の日

2019-01-22 15:05:06 | 乳ガン患ってからの日々
運命の日…。予約の時間に病院行ったけど、かなり待ったと思う。旦那もついてきてくれたけど、待合室では会話もなくお互いに携帯ゲームして時間潰す。

名前呼ばれ診察室に入ると、先生は「残念ながら悪性でした。あなたの腫瘍は乳ガンです。胸のシコリは1つですが、大きくて4センチ、脇の下には2.8センチのがあります。他の臓器などには転移は今のところ見られませんでした」
そう言ったとたんに、旦那がすすり泣いた。正直驚いた…私がしっかりしなきゃって思った。

「リンパにあるから、怖いので(転移)まず、化学療法からやって、腫瘍が小さくなったら外科的治療をしようと思います」淡々と説明をしてくれる。

「あの、すみません私の進行度合いって、どんな感じなんですか?」と質問した。どれくらい生きられるのか、小林麻央のようになるのか、北斗晶のようにいられるのか、知りたかった。

「ステージ2Bというところです。転移がないので。でも腫瘍の大きさだとギリギリです。もう少し放置だったら3になっていたかもしれません。急いで治療開始した方がいいと思っています。小さいお子さんいる事を考えたら進行は避けたいです」
先生は、そういってくれました。
お任せしよう、知識ない自分より先生のいうこと聞こうって思った。

「10日後に鎖骨の下の静脈を確保するCVポートって言うのを、埋め込む手術をしたいと思います。1泊2日の入院になりますが、それを入れる事で、抗がん剤の点滴で細くなった血管に、失敗しながら針を刺すような事がなくなります。抗がん剤は、点滴の時間も長いので、くつろいで出来る状態を保てますし、おすすめします。イヤだったら、毎回血管探しになりますけど…」

旦那は「わかりました。お願いします」即答だった。
私は子供たちの事もあるし、日にち選びたかったから今日で話をつけると思ってなかった。

「10日後に手術した週末の金曜日から点滴開始しますね。3週間毎に4回同じ薬をしてから、薬を替えてもう4回です。日程を確認しますね。抗がん剤は、3月16日と4月6日と…」
「あ、待って下さい。4月6日は長女の小学校入学式です。早めるとか、遅らせるとか出来ますか?」
「そうなのー?じゃあ、早めるのはダメだから、そこだけ4週空けましょう。それと、点滴した2週後に採血しないとダメなんだけど、それも予定しておいて下さいね。白血球が下がりやすい時期で、下がってたら上げないと次の治療出来ないの。注射でね、上げるんだけど、少しぐらいならしなくてもいいけど、その時の数値でまた説明します」

なんか実感ないままスケジュールだけが組まれていった。
帰りの車でちょっと泣けた。でも、子供たちの前では、ちゃんとしようって思った。
家に帰ってしばらくすると、当時5年だった長男が学校から帰ってきた。

旦那は、1人で抱えてるのがイヤだったのか、長男に話してしまった。
私の父親(長男のじいちゃん)が3年前に肺がんで他界した。それを看病するために同居したので、長男は「がん=死」と思った…今でも思ってると思う。
長男は声をあげて泣いた。そして旦那と抱き合って2人で泣いてた。
これまた私、泣けないやん‼️って思いながら、2人を見ていた。