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塾の国語の先生が思うこと…

小学生に国語を教えて数年。
中学受験向け勉強法などなど。

π>3.05

2007-03-08 14:27:00 | 算数
今日は算数のお話。
実は昔、家庭教師で算数や英語も教えていたので、これらも割と得意です。
(社会や理科は苦手です…)


「円周率が3.05より大きいことを証明せよ」
電車の中で見かけた、どこかの塾の中吊り広告です。
東大理Ⅰの問題らしい。

最初に思いついた解法。
円に内接するn角形の面積を用いる。

半径1の円に内接する正n角形と外接する正n角形の面積を考えます。
内接する正n角形の面積<円の面積<外接する正n角形の面積なので、
n=3のとき、から始めて順に近似させていけば良い。
しかし、あまり美しくないようなので却下しました。
(二重根号の計算が面倒だっただけという説もありつつ…w)

第二考。
円周と内接する正n角形の周で近似させるという発想を用いた解法。

半径1の円の円周と内接正6角形の周を比較。
2×π>6×1
すなわちπ>3
(これだけでも円周率を3にしてしまうことに抵抗を感じるのは私だけでしょうか?)
問題では3.05より大きいとなっているので、これでは近似が甘いですね。
辺を増やして近似させることにします。

正八角形…二重根号の計算がウザいのでパス。
正十角形…cos36°の計算が面倒なので止めておこう。
正十二角形…二重根号は出てくるが、cos30°というのが恣意的で計算がしやすそうだ。これを用いて証明することにします。

(証明)
半径1の円の円周に、正十二角形が内接しているものとする。
正十二角形の一辺の長さをXとすると、余弦定理により
X^2=1^2+1^2-2・1・1・cos30°=2-2cos30°=2-√3
√3=1.7320508…より
1.73<√3<1.74となるので

2-√3>0.26

よって、(2π)^2>(12X)^2 より、
π^2 > 36・X^2 
> 36・0.26=9.36
>(3.05)^2=9.3025

したがって、π>3.05が示された。

(Q.E.D)


まあ、多分こんな感じではないかな、と思います。


さて、ここまでは導入です(前振り長っ…)
ここからが本題ですが、これは算数の先生に聞いたお話。
「小学生に授業するときは、円に内接する正六角形と円に外接する正方形を使って、円周率というものを導入させるけど…」
「最近鋭いやつがいなくなってきているから、円周率が3よりおおきく4未満であることを説明できるやつがいないんだよね……」

とのこと。
この3<π<4の証明は小学校で学ぶ知識で解けるため、入試問題になるのかも知れません。
(上に書いたπ>3.05は無理でしょうが)

私は“鋭いやつ”は少なくなっていないと思います。
ただ塾の子供=中学受験希望者の裾野が広がったのかな、と。
そして総生徒数が増えれば、校舎も分散するため“鋭いやつ”も分散してしまったのでは?
と、そんなことを考えつつ今日も授業です。