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塾の国語の先生が思うこと…

小学生に国語を教えて数年。
中学受験向け勉強法などなど。

基本三文型と動詞、形容詞、形容動詞、名詞

2007-04-26 01:07:19 | 授業
日本語における文の基本的な形(文型)は以下の三つです。

① 何が どうする。

(例1) ジャイアンが転ぶ。

② 何が どんなだ。

(例2) ジャイアンはきれいだ。/ジャイアンは美しい。

③ 何が 何だ。

(例3) ジャイアンは 小学生だ。

「何が」の部分が主語であり、それを受けて「どうする」「どんなだ」「何だ」と説明する部分が述語になるわけです。


この3パターンの見分け方は当然述語部分になります。

①の場合、述語部分は動詞です。
動詞というのは、動作や存在を表す言葉です。
実は存在を表す動詞は、(敬語などを除けば)たったの二つです。
・ いる
・ ある
これだけです。
この二つの違いは難しいですが、一般には生物には「いる」、無生物には「ある」を使うことが多いでしょう。
動作の方は相当あるので全てを知っておくことは出来ません。
動詞と関連して覚えやすいように、小学生には「動く」で教えます。
また、動詞は言い切りの形(終止形)がウ段の音で終わります。
実はこれが動詞を識別する上で最も大切です。
(例)話す、書く、死ぬ、殺す、滅ぶ、蹴る、殴る、着る、捨てる
これらはどれも終止形なので「話す」をのばしてみると「話すううううう」でやはりウの音になるわけです。

②の場合、述語部分は形容詞か形容動詞です。
この二つには共通点があります。
それはどちらも意味が、状態・様子を表すということです。
違いは言い切りの形にあります。

形容詞…言い切りの形は「い」の音で終わる。
(例)すばらしい、いやらしい、赤い、高い、賢い

形容動詞…言い切りの形は「だ」の音で終わる。
(例)きれいだ、愉快だ、安全だ、滑稽だ。

こちらも言い切りの形の音がポイントになります。

③の場合、述語部分は名詞です。
名詞は名前を表す言葉で、分類もあるのですがそれは今回扱いません。
(例)東京、フランス、シャープペン、私、狸、富士山
また、名詞(とその仲間)だけが日本語では主語になることが出来ます。
これも重要です。


というわけで、述語部分の品詞さえ判別出来れば、基本三文型は区別できます。