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塾の国語の先生が思うこと…

小学生に国語を教えて数年。
中学受験向け勉強法などなど。

文字

2007-04-17 02:10:43 | 国語
字は上手である必要はありませんが、丁寧に書く技術は身に付けておかないと受験には不利です。
私は一介の塾講師に過ぎないため、中学校でテストを採点する先生たちがどの程度まで細かく見ているのかは分かりません。
ただ駒東のように量的にもかなり漢字を書かせる学校では、それなりにしっかりとした採点基準をもっているのではないかと推定しています。
逆に開成や麻布で課される漢字の問題はおそらく“おまけ”程度の物でメインはやはり記述であろうとは思います。
しかしこれらの学校の場合は記述で文字を多量に書かせるため、そこに書かれた文字を見ればどの程度の漢字が使いこなせるのかは一目瞭然であろうとも思われます。

先日5年生の子のお母様から「家の子は字が汚くて…」という相談を受けました。
残念ながら「この言葉を言えばたちどころに子供は字を丁寧に書くようになる」といった魔法の言葉はありません。
結局のところ、子供自身が意識しないことには字を丁寧に書くようにはなりません。
テストで×を何度かつけられる内に懲りてくれるのが理想ですが、なかなか気づいてはくれません。
ミスをしてしまった直後に「損をした」と意識できないと、懲りることが出来ないからです。
(これは大人でも同じ事ですが…)
またミスを指摘されるのは心地よいものではないことも原因の一つでしょう。

昔であればそういったミスに対して少々酷い目に遭わせることで、無理矢理意識させるという手法が使えたのですが、現在は塾業界も紳士的になっているため塾内部でそれをするのは難しくなっています。
ですから、こればかりは家庭で躾て頂くより方法がありません。

さて、最後に習字について。
習字を習うと字は綺麗になります。
それを求めるものなので当然なのですが。
しかし、ある種の“くせ”が身に付いてしまうので、受験に向かない字形になってしまうことがあります。
最も顕著なのは“続け字”でしょう。
確かにその方が見映えもよく、しかも早く書けるのですが、中学受験では特に、画数が異なる場合は×になってしまいます。
受験で書かされる文字は別物だ、という意識さえ持てれば漢字を覚えたりする一助にはなりますので、それなりに有効な習い事ではありますが。


ちなみに私自身も字が下手で、自分の書いた字が読めなくて計算ミスを繰り返した口ですw

習得スキル

2007-03-07 05:30:18 | 国語
学習の進度には個々人で相当の開きがあります。
例えば新学期(私の勤める塾では2月)に5年生の一番上のコースと6年生の一番下のコースを比べると、5年生の方が出来ます。
この場合の“出来る”というのは、国語に関してはほぼオール・ラウンドと言えます。
読み書き出来る漢字の量、読解のスピード、記述の論理性、諺・慣用句・文法の知識…etc.

漢字や知識などは「まだ習っていない分があるのでは?」とお考えかもしれませんが、この場合、5年生の方は“習った部分をほぼ習得している”のに対して、6年生の方は“習ったことをほとんど覚えていない”という差があります。


また、国語の習得スキルというものが存在します。
これは漢字や知識よりもさらに基礎的な部分になるため、あまり表だっては出てきません。
例えば「親」という漢字が「立」と「木」と「見」という部分から成り立っている、ということが分かる力です。
これが養われていない子は、「親」という字を一つのイメージとして焼き付けることになるため、時間もかかり、しかも忘れやすいという状況に陥ります。
この種の子達の一般的な特徴は“文字を書かない”ことにあります。
小学校1年生でひらがな・カタカナを習い順次漢字を習っていく過程で、漢字を書かない。もっというとひらがなを書くことも厭う子、というのがこの結果に繋がりやすいようです。
文字を書く習慣がないため、それを書いても頭に入らないようです。

この力はほとんどの子が4年生の半ばまでには習得しています。
そのため5年生、6年生になった時点でまだそれが身に付いていない場合、まずはそれを何とかしないと前に進めません。


もっとも入試は国語だけではないので、国語はサッパリ出来なくても、あの記述の多いことで(一部で)有名な武蔵中に受かってしまう子がいることも事実なのですがw

読解力

2007-02-16 12:21:02 | 国語
昨日に引き続き、国語の養成例。

土台の次にくる力。
その一段目、読解力。

要するに文章を読んで、その意味が分かるための力です。
実はこの力だけでも十分に養成出来ればかなりのレベルの学校に入れます。
(もちろん国語に限った話ですが…)

例えば、男子では早稲田、巣鴨。
女子では女子学、豊島岡、浦和明の星。
共学なら早稲田実業、渋谷学園幕張。
この他にも沢山あります。

養成の仕方は様々ですし、お子様のタイプによっても方法が違います。
しかし基本的には「論理的に問題を解く」ということになります。
子供の場合、問題を解くときに理由を考えません。
読んでみて”なんとなく”解いてしまいます。
それを無くして、「~~にこう書いてあるから○○という答えになる」という思考が出来るようになることが大切です。

漢字←部首

2007-02-15 01:00:48 | 国語
今週の知識のテキストのテーマは漢字。
(先週も漢字だったし、来週も漢字…)

6年生の今週の習得事項は部首と筆順。


閑話休題。

国語力の養成の仕方には色々あると思いますが、その一例を挙げてみます。
土台+三段。
三段=読解力+思考力+記述力

今回は土台となる漢字や知識のお話。
知識というのは文法・敬語・ことわざ・慣用句などを指します。
これらがある程度身に付いていないと、文章を読んでも内容を把握することが出来ません。
残念ながらこういった知識だけで受かる中学はほとんどありません。
しかしこれらを偏重する学校はいまだに存在します。
(全体的な入試のトレンドとは違いますが)
慶応はその最右翼でしょうか。


実際の入試では、これらの知識で取れる得点は(漢字を含めても)10%程度です。
昔は30%程度出題する学校が主でしたが、どんどん縮小傾向にあります。
ただ漢字(特に書き取り)についてはほとんどどこの学校でも出るので重要視されます。
(重要視するのは塾側ですが…)
そして今週教えた筆順や部首というのも、それ自体で問題として問われることは少ないですが、子供が漢字を思い出すきっかけにはなります。
そういった副次的な効果を狙っているので、テキストからも消えないのかも知れません。