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塾の国語の先生が思うこと…

小学生に国語を教えて数年。
中学受験向け勉強法などなど。

AB

2007-04-02 02:25:09 | 受験
小学校はまだ春休みでしょうが、塾は今日から始まります。
授業自体は春期講習前から新学期・新年度として始まっているので、特に変わったりはしませんが。

今日はAタイプとBタイプのお話。
この分け方は私が勤める塾だけなのかも知れないですが…

国語において、記述の問題量が全体のかなりの部分を占める学校をBタイプと呼びます。
Aタイプというのは記号選択、抜き出し、漢字など解答にブレの少ない客観問題が多い学校です。
この他に両者を混合したABタイプと呼ばれる学校もあります。
実際、どこで線引きをするのかは難しく、厳密に得点の何%とか、問題数の内何問とかというものではありません。

というわけで、具体例を挙げてみます。
あくまで一部ですので悪しからず。

Bタイプ…筑駒、開成、麻布、武蔵、桜蔭、フタバ、学習院女子、海城
ABタイプ…駒東
Aタイプ…慶応、早稲田、巣鴨、城北、早実、豊島岡、女子学院

こんな感じでしょうか。
ABタイプに駒東しか入れなかったのには理由があります。
駒東は開成並の記述を課す反面、漢字の出題量も多く、しかも客観問題も混合しています。
実はこういった形を取る学校は少ないのです。
強いて入れるとすれば鴎友や頌英などがこのカテゴリに属するかも知れません。

それぞれの志望校に合わせて、それに必要な学力を養成することは大切です。
もちろん理想は全てにおいて完璧に仕上げることですが、現実にそのレベルに達する子は、科目を国語に限ったとしても100人中5人程度ですから…

小学生にも「理想」の対義語は「現実」だよ~と教えるわけですしw

希望は大事…

2007-03-03 23:54:06 | 受験
5年生のロー・コースも教えています。
私が勤務する塾には国語の授業が二種類あり、漢字・知識を扱うものと読解・記述を扱うものに分かれています。
私は読解・記述を扱う授業を担当しているわけですが、担当コースの子達はまだ基礎的な漢字や知識が身に付いていないので、「まずは読解よりも漢字や知識の宿題をやろうね」という話をしたら、子供たちから
「えー、受験には読解の方が大事だってお母さんが言ってたー」といって拒否されてしまいました…

この意見(漢字・知識<読解・記述)という意見は確かに問題の分量から考えると正しいです。
100点満点のテストの内、漢字の配点は10点程度に過ぎない学校がほとんどだからです。

ところで、入試において国語は100点の内何点くらい取れば良いかご存じでしょうか?
もちろん学校にもよりますし、他の教科との兼ね合いもあるのでユニバーサルな解答はありません。
しかし一般には60点程度と言われています。

ここで漢字の話に立ち返ります。
もし10点分の漢字をパーフェクトに取れれば、読解で取らなくてはならない点数は残り90点の内の50点で済みます。
逆に漢字が全く書けない場合、90点中60点が必要になります。
この二つの必要得点率をパーセンテージに直す(小数点以下切り上げ)と以下のようになります。

前者は50÷90×100=56%
後者は60÷90×100=67%

入試問題において、読解部分で67%を取るというのはなかなか難しいものです。


また、漢字を読んでその意味が分からなかったり、慣用句や故事成語の意味が分からなくては、読解の“読”の部分がどうしても脆いものになりがちです。
国語の土台にはやはりある程度の知識が必要なのではないか、と私は思います。

特にロー・コースの場合、この部分が何とかなるだけでも随分成績が変わって来ます。
子供の場合、ある程度やったことに対して成果が出ないと、やる気を失いがちです。
残念ながら、読解力というのは成果が上がるのに3ヶ月程度かかるというのが一般的です。
子供の忍耐はなかなかそこまでは持たないので、ある程度比例的に成果が出る漢字・知識に時間を割くのも、子供のモチベーションを維持するのには必要なのではないでしょうか。


さて、そんな基礎的な部分も十分なレベルに達していないお子様の多い我がコースですが、志望校は高く、「武蔵!」とか「駒東!」とか「女子学!」という声が元気に発せられていました…
頼もしいというか、夢想家というか…
でもね、その辺りの学校が受かる子は皆漢字や知識は完璧なんだよ……

過去問

2007-02-21 23:09:49 | 受験
入試問題にも流行廃りというものがあります。
多くの塾が6年生の後半から志望校の過去問を解かせ始めます。
その時期になると、ご父兄から「10年分くらいやった方が良いでしょうか?」といった質問を受けることがかなりあります。

答えはNO。
入試問題の傾向というのも時代の流れで変化します。
10年分やったからといって実力が付くというものではありません。

一般には一校あたり5年分。
それ以上古くなると傾向が変わっている場合が多いからです。

第一志望の学校の過去問を上述のように10年分くらいやりたい、という気持ちは分かります。
しかし実際に受ける学校は多くの場合第一志望だけではありません。
第二、第三、第四くらいまでは考えることになるでしょう。

埼玉、千葉入試で2~3校、2/1~2/5までに2~3校。
それを考えれば、最低でも4校×5年分=20年分になるので、量的にも相当あります。
×4科目だから80科目をこなさなくてはならない計算です。

男の子の場合、首都圏で受験するパターンの例。
1月中…栄東(東大選抜&A日程)
2/1…開成
2/2…巣鴨(第二回)
2/3…慶応義塾(一次)
等と考えれば、これで計25年分はあることになります。

やはり5年分くらいにすべきでしょうね。

入試のトレンド

2007-02-12 02:02:13 | 受験
最近の傾向としては、問題自体は一時期に比べ易化しています。
もちろん国語に限った話でですが…
開成中であれば算数も易化しているという話をよく耳にしますが、確証はありません(算数は教えておりませんので)。

国語の問題の話に戻りますと、10年ほど前の麻布の問題などは大人どころか本職の塾講師であってもかなり頑張らないと満点は取れない程の超ハイ・レベルな問題でした(と言っても当時の私は塾講師ではありませんでしたが)。
現在はその頃よりは沈静化していて、それなりのパターンを身に付ければそこそこ書けるものになっています。
ある程度国語力を身に付けて、あとは練習を積めば何とかなるということです。

また文章は内容が易化している(つまり子供にとっては読みやすい)反面、長文化の傾向が見られます。
(これは大学入試の英語のトレンドと同じですね)

いわゆる知識系の問いはかなり少なくなり、現在でもそういった物が単問で問われるのは慶応や共立女子など一部の学校のみになりました。
その他の学校の場合、読解の大問一題あたり小問で1~2問程度紛れ込ませる程度です。

また一時期、トップ校では漢字の出題が減っていましたが、最近はほとんどどの学校でも出題されます。得点源として確保した方が良い、ということで塾でも結構力を入れています。ただし採点が厳しくなっている学校も多いです…(それに対応し、模試などでも漢字の採点が厳しいところがあります)。


以上はここ数年のデータから弾き出したもので、先日終わった今年度(もう昨年度って言うのかな?)入試についての分析はまだです。
いずれ、一通り問題を見た後、今年度版の情報を書くことが出来たら良いなあ…