インドのカタック舞踊☆東京ガラナ

インド古典舞踊「カタックダンス」舞踊家、振付家の前田あつこのブログです。カダムジャパン主宰。atsukathak.com

Kumibenの秘密のスパイス

2012-04-14 | インド日和~旅日記~
作品の内容は、紆余曲折し
その内容はSanjuktaと私の秘密だけれど、随分右往左往した末に
とても長く感じた2,3日の間に固まってゆきました。

kumudhini先生に「見せなさいね」と言われるも
「まだ出来上がっていないんです」と言う始末。
それでも先生はにっこり笑顔で「どう?頑張って稽古している?」と
時々遠目におっしゃるのでした。

きっとKadambより2人も舞踊家がこの舞踊祭に出演するので嬉しかったのでしょうね。
若いRupanshiもきっと海外からわざわざやってきた舞踊家の様子を気にしていたし
それはお互いのすごく良いコンペティションの様で、頑張る張り合いだったと思います。

本来11時に始まるKadambに朝8時から入って、Ahmedabadの暑すぎる昼を迎える前に
稽古をします。午後は倒れそうになりながらミュージシャンと打ち合わせをしたり
夜はまたSanjuktaの特訓が始ったり。

でもあれです、こうしてシニアの舞踊家たちが私の為に時間を割いて真剣に教えて下さる
このシチュエーションがもう宝物だなって感じで、本当に感謝いたしました。

明後日はいよいよ本番、という日の昼。
午前中の稽古の最後にkumudhini先生にコンポジションの前半を見て頂く事になりました。

私としてはむしろ本番より緊張の瞬間です。

ミュージシャンもそろって、通し稽古。

先生の第一声は「WA!」でした。
良い感触?
どうやらKumibenが作ったTaatは、いっぱい練習した甲斐もあり気に入って頂けたようでした。
それからパンカ=日本のセンスを使ったコンポジションの意外性も、
いくつかSanjuktaが私に仕込んだ「見せどころ」のセンスも良くて
私のレベルなりに良い作品に仕上がったので、「上出来ね。」と褒めて頂きました。

Kumibenのすごいところは「ここから」でした。
彼女のスパイスのひとふりで、このコンポジションの魅力はさらにUP!

後でSanjuktaと「すごいね、マジックだね!魔法のステッキを一振りするだけで
こんなに変わっちゃうんだね・・・」。と目をくるくるさせました。

流石、KATHAKの巨匠。

グループコンポジションで彼女の振付を学ぶ時とはまた一味違った
師匠のすばらしいセンスに触れた瞬間でした。


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