インドのカタック舞踊☆東京ガラナ

インド古典舞踊「カタックダンス」舞踊家、振付家の前田あつこのブログです。カダムジャパン主宰。atsukathak.com

デュエット:ジョガルバンディ

2010-05-20 | 一言coment
シヴジーとラルフジーのコンサートへ行きました。

久々のインド古典音楽をじっくり聴く機会だった事もあり
とても楽しかったです。

ギリギリについたら受付周りは知った顔でいっぱい。
サリー姿の美しい友人達と、着物姿のMie夫人と、スーツ姿のお弟子さんなど。

客席でjimiさんがこっそり招待席にどうぞと言ってくださり
前から3列目に構える。
これは3名ともの手元も表情も手に取るように見えて集中できます。

ダルマダース氏の簡潔で分かりやすい紹介と注意事項の後

アーティストが入場すると大きなステージがオーラで包み込まれて
ホームコンサートくらい身近に感じます。

シヴジは丁寧にラーガとターラを説明してくださり、チューニングしてはじまりました。

アーラープからシヴジとラルフジは食卓の会話みたいに自然にかみ合っていて
私のジョガルバンディ嫌いはあっという間に払拭されました。
ジョガルバンディとはメロディ奏者が2人(以上?)での演奏で、掛け合いをしながら音楽を作っていくタイプの演奏の事ですが、
大概まるでケンカか言い合いをしているようになってしまっていて
イヤな緊張感の感じてしまうジョガルバンディを聞く事が多い中、
今夜の二人はとても楽しんでいて、気持ち良さそうに会話をしている様で
どこまでもナチュラルで愛に満ちていました。

ジョグもテクニックを凄く楽しそうに重ねていて
彼ら自身、9拍子の時間のなかで盛り上がっていくように見えました。
どこまでもしっかりとしたリズム感は打弦楽器ならではなのかしら。
凄いビート感です。
もう上がって言っちゃうの?と
いつまでもそこの場所で遊んでいるのを見て居たい様な気持ちを引きずりながら
12拍子まで気持ちよく連れて行ってくれて
ジャラになる頃にはタブラのRAMUの顔が赤くなった気がしました。

「シヴジは突然16taalではない拍子でジャラまで上がっていっちゃうから
結構必死なんだよね、あのスピードでこのタール弾く人他に居ないよ」なんて言っていたから
今頑張りドコロだねぇと応援しちゃう。

あるところまできたらヒマラヤの谷の上昇気流に乗って
天空高くをクルクルと飛んでいる鳥を観ている気がした。
2つの音が溶け合って層を増してトランス状態。

テハイが来てスッキリ嬉しいより
ずっとそのままでもうちょっと、といいたくなる感じ?

何でしょうね、あれ。


古典が終って10分休みって言ったけど、
気が変わって「そんなにお休み欲しい?や、このまま続けよう!
チューニングだけ待って」と仰るシヴジの言葉がちょっと嬉しかった。

カシミール地方の民族音楽とライトクラシックのパートでは
くすぐりどころが満載でノリが良かった!

気楽できれいなメロディが次々繰り出される。

シヴジとラルフのアプローチがちょっと違って、
やっぱりシヴジのほうがオトナっぽいし
ラルフの方がスウィートでキュンと来る感じだったかなぁ。

とまぁ楽しかったんです。

2年半ぶりの帰国中のタカヒロ君もタンプーラおつかれさま。


地方公演そして30日の五反田と続くようです。



さて。
明日がマタジーがちゃんと来日するか心配&楽しみ。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« Rena & Renu | トップ | サンギートのサは、サラスワ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

一言coment」カテゴリの最新記事