『ありがち日記』

友麻碧『鳥居の向こうは、知らない世界でした。3 ~後宮の妖精と真夏の恋の夢~』

シリーズ3作目。


ストーリー:
異界「千国」に迷い込んだ千歳。
薬師・零の弟子として働いていたが、ある日、王宮から「第三王子・透李に嫁ぐ西国の王女を世話せよ」と命ぜられる。
透李に恋する千歳は、素直に応援できない自分を責め、叶わぬ恋だと諦めて薬の勉強に励む。
再び王宮から呼ばれた千歳は、流行している危険な〝惚れ薬〞を調べるように言われ、原料を突き止めるが……。 

千国で薬師の勉強に励む千歳。千国に迷い込んできた最初の頃と比べると、見違えるほどに成長し、すっかり零の弟子として板についています。

やっと第三王子のトーリさんへの恋心を自覚した千歳ですが、そのトーリさんとの政略結婚で西国より嫁ぐ、西国のジゼル王女のお茶係としてお世話をすることとなります。つらいですよね…だんだん心を通わせていく2人を近くで見守らなければならない立場。前向きに応援しようとする千歳、良い子過ぎるやろ、、、(´;ω;`)

さらに、謎の惚れ薬が絡む事件が発生して巻き込まれていくわけですが。

今回は恋愛要素が多めでした。このシリーズはどこか台湾ぽさを感じる世界観とか薬膳料理とかそういうのも魅力なので少し残念…。まあね、今後の展開において必要なターンではあったとは思うのですが😅あと、私は零先生が好きなので、もっと登場してほしかったです(笑)

それにしても、千歳の成長っぷりが素晴らしい。彼女にしかできないことで、異界の国での彼女の役割というのが明確になってくる過程の描き方が丁寧。次巻ではさらに成長した彼女の姿が見られるのかな?楽しみです。トーリさんとの関係もどうなることやら・・・

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