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「刑事コロンボ 完全版」コンプリートDVD-BOX

2008-07-12 15:28:00 | ドラマな話
すっかり忘れかけていた荷物が届いた一昨日夕方・・・
そういえば4月の初めにポチって購入予約ボタンを押したんだっけ・・・


「刑事コロンボ 完全版」コンプリートDVD-BOX

早速第1話を見てみましたが、いや~ヤバイです、面白過ぎますっ♪♪




あれはたしか今年2月頃のとある木曜日。。

朝の情報番組「とくダネ!」の中の「朝のヒットスタジオ」というコーナーで、ゲスト歌手は誰だったかすっかり忘れたんですが(笑)、その歌がヒットした年に起こった主な出来事やニュースを取り上げた中の1つに、「刑事コロンボ」の放映開始だかが紹介されて、わたしの目はTVに釘づけになってしまったですよ。
いままでずっと忘れていた自分の心の奥のどこか片隅に、パッとスイッチが入ったみたいな。

口笛みたいなオープニングのアノ旋律が頭の中にこだまして、土曜日が楽しみで楽しみでしかたなかった子供の頃を想い出してしまった・・・
まだ健在だった父親と一緒に見たっけなぁ・・・(遠い目)



それでどうしても「刑事コロンボ」が見たくて見たくてたまらなくなってしまい、ネットで探したり知人で持っている人がいないか方々探したんですが、結局TSUTAYAでレンタルする以外はAmazonなどで中古を入手するしか術はなし・・・
でもその価格といったらあーた!(笑)
中古なのに(いや中古しかなくてプレミアがついたからだけど)平均5万円台後半~8万円てな世界だったんですよーーー!!!
ありえなーい!!もうショック死寸前。

どうやらこれまでにDVD化されてからこのコンプリート版は2度ほど発売されたようなんですが、いずれも完売だったようで。
でもいくらなんでもその金額はサクッと買える値段では、少なくともわたしにとっては全然ナッシング!!


で、そんなこんなで他に方法はないものか?と探していたら、デアゴスティーニ「刑事コロンボ」DVDコレクションなるものが、隔週で毎号1話ずつ解説書付で売られているっていうじゃあ~りませんか。
でもアレって創刊号こそ¥500くらいと安いけれど、1号¥1,490と、全45話購入したらどえらいことになる・・・
しかたないからタイトルで面白そうなのだけバックナンバー取り寄せたりしようかなー??と思っていた矢先にわたしの目に飛び込んできたのが、「刑事コロンボ 完全版」コンプリートDVD-BOX再販のニュースだったわけなのです♪♪ルンルン


予約開始した4月初めから一昨日届くまで、ホント長かった・・・
長すぎて忘れかけていたよ。





今回のこの「刑事コロンボ 完全版」は、NHK総合テレビで1972年から約10年かけて放映された「旧シリーズ」の全45話(22枚組)。。

一緒に購入したガイドブック別冊宝島 『刑事コロンボ完全捜査記録』を読みます限り、わたしが見始めたのはたぶんシリーズスタートから数年経ってからのようで、特に最初の方のエピソードはいくつか見た覚えのないものでした。


早速見た第1話の「殺人処方箋」はまったくの初見で、驚いたことにオープニングの曲は、有名なアノ曲じゃないんです。

ガイドブックによりますと、あのメロディーは日本でこそ「刑事コロンボ」のテーマ曲のように流れていたけれど、実際はオリジナルテーマではなく、アメリカNBCの「NBCミステリー・ムービー」のテーマ曲なのだとか。。

いわゆる日本でいうところの、今は亡き(死んだわけじゃないけど)「火サス」の♪ジャン、ジャン、ジャ~ン、みたいなオープニングテーマで、実は「刑事コロンボ」の栄えある第1話は全くの単発ドラマとして放送されたそうなんですが、あまりの人気にシリーズ化したいNBCに対して、作者のリチャード・レビンソンウィリアム・リンク、はたまた主演のピーター・フォークが乗り気でなくてまとまらず、その話がたち消えた3年後になんとか第2話目が放送されて、またしても大ヒットした後、ようやく「月1本くらいのペースなら・・・」とシリーズ化が実現した際に、いわば「火サス」や「土ワイ」のような位置づけで「NBCミステリー・ムービー」という放送枠が誕生し、その中で他に「警部マクロード」とか「署長マクミラン」などと順繰りに放送されたものだったからなんだそうです。


まぁ、そんなこんなのウンチクにご興味ある方はガイドブックを読んでもらうとして。
ちなみに作者とピーター・フォークが乗り気でなかったのは、それぞれあまりに忙しすぎて完成度の高い作品を生むことができないのでは?という懸念からだったようです。(^^;;;




・・・ところで前置き?長くなりましたが(笑)、この第1話の「殺人処方箋」なんですが。

ジーン・バリー(='05年版の『宇宙戦争』にカメオ出演したそうな)をゲストに迎え、高名な精神分析医が愛人の女優と共謀して資産家の妻を殺すという事件が題材となっているんですが、この「精神分析医」という職業がなにかとストーリーの中のポイントとなる事象とリンクしてくるんですよね。


たとえばこの精神分析医のレイ・フレミングは、患者の精神分析をするだけでなく、普段から目の前の相手の人心掌握術にも長けているわけなのですが、患者でもあり愛人でもある女優をコントロールして一芝居打って共犯者とするのに、結局彼の唯一の弱点が彼女の精神的弱さであった・・・という理由。

また、アリバイのためにこの女優に妻の身代りをさせるんですが、「似てないからバレるわ」と心配する彼女に対して、「人は先入観を持って見るとそうだと思いこむものだ」みたいなくだりがあるのですが、最後コロンボによって仕掛けられた巧妙な「逆トリック」(いわゆるオトリ捜査というか引っ掛けみたいなの)で、彼自身自らその「先入観」によって墓穴を掘るというところが、非常にニヤリとするツボでした。

さらに、コロンボが犯人像はどんな人物だと思うか?という質問をした際に、その前の流れとして“コロンボ自体の人物像”を精神分析の専門家として語るのですが、これによって(結果的にシリーズ化されたこのドラマの初回に)コロンボというキャラクターを視聴者に強烈かつ明確に表示したことも、この職業が一役買っているのは言うまでもありません。

ちなみにこのときフレミングが言ったコロンボの印象は、
「君は優れた知性を持ちながらそれを隠し道化のフリをしている。それはなぜか? 君はそのパッとしない外見のせいで人から尊敬されないが、それをあえて逆手にとって、皆が君を過小評価するところに不意打ちを食らわせる」
というもの。

心理戦の駆け引きみたいのも緻密で、まさに第1回目の犯人としてうってつけの人物だったのではないかなーと思うわけです。



三谷幸喜が「古畑任三郎」を書くときに参考にしたであろう、「犯人が犯行を起こすシーンをまず描き、後半で犯人が追いつめられて捕まるまでを描く形式=倒叙」というスタイルも非常に衝撃的かつセンセーショナルだったし、そういえばわたしがプジョーの名を知ったのも、このドラマだった。

30年以上経っているのに(あ、実際本国で制作されたのは'68年だからもう40年??)この面白さはやっぱりスゴイ!!



1話99分とか、だいたい75,6分とかなので見るのも時間かかるんですが、なんといってもこのドラマは小池朝雄さん始め吹き替えの方々が素晴らしいので、字幕見るより全然楽♪
あと44話、ボチボチじっくり楽しみながら見ることにしま~す♪♪


あー、ちなみにTVシリーズ化された全体では3作目で、いわゆるシーズン1としての第1話「構想の死角」は、若き日のスティーブン・スピルバーグが監督しています。
あと、ピーター・フォーク自身も「パイルD-3の壁」という1作品のみ監督しています。



そんなこんながいろいろ書かれているガイドブック別冊宝島 『刑事コロンボ完全捜査記録』も、何度か改編されたりしているそうなんですが、とっても読み応えがありますよん。




ちなみにこのDVD-BOX、わたしはAmazonポイント券¥50を使って値段は¥19,375(税込)だったんですが、今¥20,019するみたいですね。
ちょっと前に見た時もわたしの購入金額より高かったような??

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
コロンボ (ふーみん)
2008-07-13 01:34:35
おぉ、懐かしい・・・って実は、あんまり詳しくは知らないんですが

幼馴染の「コウスケ」くんを、「コロ」→「コロンボ」と謎の変換して呼んでたのを思い出しました。かえって呼び辛いのに(笑)

放送された頃に生まれたんで、子供過ぎて見てないんですが、ビミョーに見た記憶もある・・・
ピーター・フォークの顔も小池朝雄さんの声も記憶に・・・なんでだろ?親が見てたのかな?

ミステリー好きなんで、見たらきっとハマるだろうけど、お金が・・・
機会があれば是非、観たいものです。。。
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初めまして! (ほりまさ)
2008-07-13 09:10:39
昨日はお越しいただいてありがとうございます。
一気に見まくってますが、やばいです。面白すぎです。
コロンボの声はやはり小池朝雄さんがベストですね。でも意外に字幕を見ながらピーターフォークの声もありですね。要は・・・・コロンボ好きなんで何でも良いんですが(笑)。

ちなみに「刑事コロンボ完全事件ファイル」は発売時に本屋で買ってありました。これがなかったらデアゴスチーニの方に行ってたかも(汗)。
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ふーみんちゃん♪ (ルールー)
2008-07-13 11:58:10
そっか生まれたばかりでしたか。(^^;;;
わたしが覚えているのは小学生の時でやっぱり親が見ていたんだと思いますわ。
子供心にお話の展開にドキドキして、スゴ~イって、ミステリーに初めて開眼?したのはこの「刑事コロンボ」だったかもしれないです。
吹き替えの役者さんたちがとにかく上手かったよねー。
イメージもピッタリだったし。
当時なんかなんの疑いもなくその声が俳優の声そのものに感じていた気がする。

とにかく今見てもまったく古さを感じさせないどころか、他のドラマにも影響を与えたのがよくわかるほど、相当に面白いです。
初期作品は未見のばかりだし、まだまだ制覇するには時間かかるけど、じっくり楽しみますわ~
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ほりまささん♪ (ルールー)
2008-07-13 12:13:35
こんにちは~
コメントありがとうございます。

もうほりまささんとこで同じようにデアゴスティーニで迷って、倍以上の価格のモノで悩み、待った甲斐あっての再販分ゲットという流れの方がいたーと思って、ニマニマしてしまいましたわ。
たぶんもっと以前に1つずつ買った人、我慢できずに高価な時に買った人等々、今頃ほぞを噛んでいらっしゃるのではないかと思うと、お気の毒なくらい今回のこの再販分お得な気がしますね。

わたしは吹き替え+字幕もつけて見てみました。
微妙に訳が違っていて、それもなかなか面白いです。
「刑事コロンボ完全事件ファイル」というのは、わたしが買った別冊宝島『刑事コロンボ完全捜査記録』とは違うのでしょうか?
こちらも何度か改編されたらしく、とても詳しいです。
こういうのがあると、よりドラマが楽しくなっていいですね。
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