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英語の美貌録。

さとうひろしの受験英語ブログです。文字通りの備忘録で、よくいえば独自研究、悪し様に言えば妄想の類いです。

entailタイプの他動詞

2019-08-27 22:55:50 | 動詞と語法
Entail, necessitate, mean, involveなどの他動詞には共通の用法と共通の意味とがある。用法については、以下の通り。

無生物主語+entailタイプ+無生物目的語
無生物主語+entailタイプ+動名詞

その共通する意味とは、因果関係だ。主語が原因であり、目的語はその結果だ。

1) Friction means heat.
2) The computer problem will mean (us) checking everything manually.
3) Being a housewife involves so much work.
4) This job involves (your) visiting more than ten clients every day.
5) The plan entails risks.
6) The job entails working long hours.
7) The rain necessitated a postponement of the picnic.
8) The price of the fuel necessitated becoming more efficient in our spending.

いずれも因果関係を表している。僕の直感では、どちらかといえば、いずれもどちらかといえば、必然的一般的論理的因果関係を表しており、ゆえに法則や推論と相性がよい(気がする)ので、時制としては現在形や未来形ともしばしば併用される(現在形は不変の真理を表し、また未来形willなどは科k実な推論の意味合いを含むので)。
試みに、各動詞の意味を日本語(ジーニアス)と英語(LDOCE)で記す。

mean~
「(事の結果として)~となる」
to have particular result or involve something

involve~
「~を必ず含む、~を必要とする、~することを伴う」
if an activity or situation involves something, that thing is part of it or a result of it

entail~
「~を(必然的に)伴う」
to involve something as a necessary part or result

necessitate~
「~を必要とする」
to make it necessary for you to do something


Cause, lead to, bring about, result in, give rise toなどの因果関係を表す語(句)は、どちらかというと、偶然的特殊的な一回性の因果関係を表すのではないのか。そんなふうに感じている。

9) The storm caused a disruption in bus service.
10) These reforms have brought about significant changes in the overall economy.
11) This disaster could lead to the extinction of an already endangered species.
12) His careless words will give rise to misunderstandings.
13) The accident resulted in the deaths of ten passengers.

9) では、特定の嵐がバスの便の混乱を引き起こし、10) では、特定の改革が重要な変化を招いている云々。

知覚構文

2017-02-27 15:36:27 | 動詞と語法
知覚構文では、補語には原形動詞または現在分詞をとることがあるが、その違いは以下の通りである。

原形動詞は、知覚対象を全体的に漠然と捉えるものであり、かつ対象は静的に把握されている。

現在分詞は、知覚構文の細部を詳細に捉えるものであり、かつ対象は動的に把握されている。

1) I heard someone call me.
2) I heard someone calling me.

1)は、「誰かが私を呼ぶのが聞こえた」となり、一回きりの行為の全体が示されているが、動的要素は希薄である。それに対し、2)は、「誰かが私を呼んでいるのが聞こえた」となり、まるで私の名を繰り返し繰り返し呼んでいるような印象があるので、動的要素が濃厚である。現在分詞は進行形と並行的であるので、進行形と同様に動作感が強いのである。

3) I felt my interest rise.
4) I felt my interest rising.

3)は、「興味が湧くのを感じた」となり、興味が一回ぐっとわいた、という印象があるのに対して、4)は、「興味が湧いてくるのを感じた」となって、興味がだんだんと湧いてくる、という印象がある。

5) The teacher caught a student cheating in the exam.
(先生は生徒がカンニングしているところを見つけた)

よく見かける例文である。カンニングをしている生徒は、見つからないようにしているはずであり、その様子を教師がぼうっと知覚するだけでは、カンニング行為は露見されないだろう。教師は生徒の仕草の細部にまで目をやるからこそ、カンニング行為を見つけるのである。このように、catchには「細部にまで注目する」というイメージがあるので、補語には現在分詞のみをとるのである。(英英辞典には、catchはdiscoverやfindと同意である、と記されているが、いずれも補語に分詞をとって原形動詞をとらない知覚動詞である)

6) He spotted his parents waving in the stands.(彼は両親がスタンドで手を振っているのを見つけた)

Spotは、名詞では「斑点・しみ」などの意味をもち、細部に対する注目といったイメージがある。動詞では「敵の位置を突き止める」、「スポットライトを当てる」、「しみをつける」などの意味があり、やはりいずれも細部に対する注目がある。ここから、spotを知覚構文に用いれば、補語には現在分詞のみをとる、ということが理解されるだろう。

このように考えると、次のような一般的解釈は、間違いとは言えないにしても、ちょっと見直したほうがいいようだ。

7) We saw him walk across the street.
8) We saw him walking across the street.

7)のwalkでは、彼が「渡り切った」ことを暗示するが、8)のwalkingでは、「進行中の動作を見た」という意味で渡り切ったかどうかは不明である云々。

他動詞と自動詞

2017-02-25 10:24:35 | 動詞と語法

「主語+他動詞+目的語」では、主語の目的語に対する影響は大であり、主語は目的語に接しているのに対して、「主語+自動詞+前置詞+目的語」では、主語の目的語に対する影響は小であって、主語と目的語が接したかどうかはわからず、文脈から判断する。

1) She hit him.
2) She hit at him.

1)では、彼女は彼をぶっているが、2)では、「彼女は彼をぶとうとした」と訳され、実際にぶったかどうかはわからず、文脈から判断する。他にも、kickとkick at、strikeとstrike atなども同じである。

3) He reached the ceiling.
4) He reached for the ceiling.

3)では、天井に手が届いているが、4)では、天井に向けて手を伸ばしただけであって、実際に届いたかどうかはわからない。

5) They searched him.
6) They searched for him.

5)では、彼らは彼に接しているのであって、「彼は彼の体のあちこちに触って、その所持品検査をした」となる。6)では、「彼らは彼を捜索した」と訳され、彼らの目の前には彼はいないので、接していない。

7) The ship made the port.
8) The ship made for the port.

7)では、「主語+made+場所」となっており、「~にたどり着く」と訳され、主語は場所に至っているのに対して、8)では、「make for+場所」となっていて、「~の方へすばやく行く」と訳されて、主語は目的語にいまだ至っていないことになる。



load A with B と load B on A や、strip A of B と strip B from A などの文の違いも、以上のような考え方を応用すればいい。

9) They loaded the truck with hay.
10) They loaded hay on the truck.

9)では、彼らのトラックに対する影響は大であり、トラックへの働きかけも大であるので、トラックに干し草を満たしている。それに対して、10)では、彼らのトラックへの影響は小であり、その働きかけも小であるので、トラックに干し草は積み切ってはおらず、満たしてはいない、と解釈される。

11) She stripped the tree of its bark.
12) She stripped the bark from the tree.

11)では、彼女は木の全面の皮を剥いだことを含意し、それに対して12)では、木の一部の皮を剥いだことを含意する。

説得動詞と姦計動詞

2014-08-24 23:28:12 | 動詞と語法
・SVO to V は、それだけで「OがVする」という結果を含む場合と、それだけでは「OがVする」という結果を必ずしも含まず、実際に「OがVする」かどうかは文脈から判断するしかないものとがある。persuade や convince は前者であり、ask や tell は後者である。具体的にいえば、I persuaded him to buy a car. といえば、文脈がなくても「彼が車を買う」という結果が含まれているのに対して、I asked him to buy a car. とすれば、それだけでは買ったかどうかはわからず、文脈から判断することになるのである。


・何らかの対象に、何らかの行為をしてもらうように働き掛ける事態は、SVO to V という形で表現でき、「S が O に V するように働き掛ける」という意味になる。その働き掛け方が、強かったり、または巧みであったりすれば、その結果として O は V することになる。そして「O が V する」という結果を含む場合には、SVO into Ving という形式がより好まれることもある。なぜなら、to V は必ずしも結果を含まないのに対して、into Ving は常に結果を含むからである。


・次の二つの例文においては、どちらのほうが親密な関係を暗示しているだろうか。

1) He went to her house.
2) He went into her house.

答えは後者である。なぜなら、to her house といえば、「彼女の家に行った」のではあっても、家に入ったかどうかはわからないのに対して、into her house とすれば、「彼女の家の中にまで入った」からである。to は家の中に入るという結果を含むかどうかはわからないのであるが、into はその結果を含むのである。これは to V と into Ving の違いと平行的である。つまり、SVO to V は「O が V する」という結果を含むかどうかは一義的に決まっておらず、文脈で判断されるのに対して、SVO into Ving は「O が V する」という結果を常に含むのである。


・他者に何かをさせようと働き掛ける行為が、巧みであったり強かったりすれば、他者がその行為をするという結果を含むことになる。ゆえに、そのような意味をもつ persuade や force, pressure などは、to V の他にも into Ving の形もとるし、また talk, reason などの説得動詞や trick, deceive, cheat などの姦計動詞は into Ving のみをとる。


・説得とは、言葉巧みに聞き手を何らかの行動へと誘い出すことであり、姦計とは、聞き手の不利益を考慮せずに自分の利益のみを追求して、聞き手をある行動へと誘い出すことである。ゆえに、姦計は説得の延長線上にあり、両者が同じ形式を採用するのも自然である。

SVO (to be) C と SVO as C

2014-08-22 22:00:01 | 動詞と語法
SVO (to be) C と SVO as C は似て非なるものである。SVO (to be) C は事実によって拘束されるのに対して、 SVO as C は事実によっては必ずしも拘束されず、事実に対して中立的だからである。

換言すれば、SVO (to be) C では O=C であると考えられており、かつ事実として O=C であることが多い。それに対して、SVO as C の場合は O=C と考えられていることがあるにしても、だからといって O=C が事実である必要はないのである。

むろん、SVO as C が事実を表すこともあるが、それは義務的なものではなくて、任意のものなのである。

例として、think O (to be) C と think O as C、see O to be C と see O as C の違いを検討してみる。

1) Tobacco smoke is thought to be productive of cancer.
タバコの煙は癌を引き起こすと考えられている。

2) She often thinks of the doll as trusted friend who would never betray her.
彼女はその人形のことを、決して自分を裏切らない信頼のおける友だちのように思うことがよくある。

3) She saw him to be a man with a kind and handsome face.
彼女は彼が優しそうで端正な顔つきの人であることがわかった。

4) The patients came to identify with a central American tribute and saw the hospital staff as exploress.
患者たちは自分たちを中米の部族だと思いこむようになり、病院のスタッフを探検隊だとみなした。


1) と 3) においては、副流煙は癌を引き起こし、また彼は優しくハンサムだと考えられており、かつそうである可能性も高い。それに対して、2) と4) では、人形が信頼できる友人であり、また病院スタッフが探検隊だとみなされているが、現実にはそうではない。(ちなみに、いずれもジーニアスからの例文と訳文である)

このことは、同じ形式を採用する他の動詞にも概ね当てはまるように思う。