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英語の美貌録。

さとうひろしの受験英語ブログです。文字通りの備忘録で、よくいえば独自研究、悪し様に言えば妄想の類いです。

blame

2014-08-17 00:12:40 | 動詞と語法
ジーニアスによれば、order the offenders to be taken away とすれば、直接的に違反者に命令しているが、order that the offenders should be taken away といえば、直接的に違反者に命令しているとは限らない。(order参照)

同様に、blame 人 for 物 とすれば、直接的に人に対して非難しているが、blame 物 on 人 といえば、必ずしもそうとは言えず、非難の意味合いは少しく薄まっていると考えられる。

さらに、blame 物 on 物 とすれば、非難の意味はより薄まっており、どちらかといえば、非難よりも因果関係の提示がその主な用法となる。
すなわち blame 結果 on 原因、である。

また、blame 事 on 人 は、force 物 on 人 や、impose 物 on 人 などと同じように、「物を人に押し付ける」という意味が生じていると考えられる。


I blamed him for the accident.(彼を非難)
I balmed the accident on him.(事故の原因を彼に押しつけている)
Police are blaming the accident on dangerous driving.(the accident=結果、dangerous driving=原因:因果関係の提示)
He forced his arguments on us.(自分の議論を我々に押し付けた)
He imposed his idea on me.(私に自分の考えを押しつけた)

comeとbring

2012-11-12 22:45:17 | 動詞と語法
「聞き手の方へ行く」って時はcomeを使うってゆーけど、「聞き手の方へ持って行く」時にもbringを使うみたいだんね。例えば、初めて歯医者に行く時に、電話で受け付けにこんなふうに言うとか。

Do I need to bring anything with me?

動詞の仕組み

2012-04-11 22:26:13 | 動詞と語法

「はじめての認知言語学」、吉村公宏、65~66頁、テキトーな要約☆


・物事を表現すると、「人間―動作―対象」「対象―動作」「人間―動作」の3つに大別される。

(A)「人間―動作―対象」…他動詞文…(例)The child rolled the ball.
(B)「対象―動作」…………自動詞文…(例)The ball rolled.〔非対格動詞〕
(C)「人間―動作」…………自動詞文…(例)The child ran.〔非能格動詞〕



物事をどう捉えるかによって、表現形式が決定される。(A)(B)で言えば、「子供がボールを転がした」という全体像に注目すれば、(A)となる。この全体像から、主語を捨象してボールを転がしたことだけに注目すれば、「ボールが転がった」となる。逆に、目的語を捨象すれば、文は変わるが、(C)「子供が走った」となる。



日本語で、「転がす」「転がる」という動詞を使って言ってみると、

(A)「子供がボールを転がした」(全体像に注目した)
(B)「ボールが転がった」(主語[ボールを転がした人物]を捨象した)
(C)「子供が転がした」(目的語を捨象した)



再び、以下のものについて書く。

(A)「人間―動作―対象」…他動詞文…(例)The child rolled the ball.
(B)「対象―動作」…………自動詞文…(例)The ball rolled.〔非対格動詞〕
(C)「人間―動作」…………自動詞文…(例)The child ran.〔非能格動詞〕

(A)は、通常の他動詞文である。
(B)は、(A)の他動詞文SVOから、目的語を主語の位置に移したものである。
(C)は、他動詞文SVOからOを省いたもの、といえる。

第4文型

2012-04-11 16:25:00 | 動詞と語法


認知言語学の英語教育における応用―「分かる」という実感を伴う説明とは何か

上述サイトの19~20頁の内容を私流に要約すると、

・第4文型(仮にSVABと表記する)には、「A have B」という意味が生じる。もしこの意味が生じない場合には、第4文型にはできない。

(○)She sent me a fax.(→me HAVE a fax by means of sending)
(○)She wrote me a long letter.(→me HAVE a long letter by means of writing)
(○)Open me a beer cam.(→me HAVE a beer can)
(×)Open me the door.(me HAVE the doorにはならない)




第4文型について 投稿者:のんたろう 投稿日:2009年 3月23日(月)22時44分45秒

「英語質問箱」では、第4文型には必ずしもhaveの意味があるわけではない、と記されている。

・「二重目的語構文における「所有」の成立は、当該の動詞の中核的な意味にかかわる部分について」であって、「「所有」というのは、抽象的な概念であり、have という個別の動詞で表されるとはかぎりません」と述べられている。だから、

I offered him whisky or gin, but he didn't want either.

この例文では、「him HAVE whisky or gin」にはなっていない、というのも、「offer という動詞は、「申し出る」ことが意味の中核」なのであって、「その申し出自体は相手に届いている」という意味があれば十分であり、これを「所有」というのであって、「him HAVE whisky or gin」という意味になる必要はない。

・つまり、第4文型SVABには所有の意味があるとしても、それは「A have B」という意味を常に持つというのではなく、飽くまでも動詞の持つ中核義が何らかの意味で所有される、ということである。


自動詞について

2012-04-11 05:24:56 | 動詞と語法
宮前先生のところからお勉強でつ。自分なりに要約してみますた。。。



非対格動詞



・自動詞には、非能格動詞(≒意志動詞)と非対格動詞(≒無意志動詞)がある。非能格動詞は、主語のコントロールがきく自動詞で、運動や身体の動きを表すものである。非対格動詞とは、主語のコントロールのきかない自動詞で、事象(≒自然現象)を表すものである。

非能格動詞=主語のコントロールがきく、運動や身体の動きを表す。
非対格動詞=主語のコントロールがきかない、事象を表す。



・非能格動詞はintentionallyをつけられるが、非対格動詞はつけられない。(以下、*は非文を示す)

1. Tom intentionally ran to the station.
2. *A ghost intentionally appeared at the station.

Runは非能格動詞(≒意志動詞)だからintentionallyをつけてもよいが、appearは非対格動詞(≒無意志動詞)だからつけられない。非対格動詞や非能格動詞には、次のようなものがある。



・非能格動詞
動作動詞:dance, fight, jump, play, etc.
身体動詞:cough, hiccough, sneeze, vomit, laugh, etc.

・非対格動詞
状態動詞:be, etc.
状態変化動詞:boil, burn, freeze, melt, etc.
存在・出現動詞:appear, exist, occur, remain, etc.
現象動詞:glitter, shine, smell, spark, etc.
アスペクト動詞:begin, cease, start, stop, etc.



・非能格動詞はthere構文では使えない。非対格動詞の多くは、消滅を意味する自動詞を除いて、there構文で使うことができる。

3. There glittered a piece of glass outside. (非対格動詞)
4. There began a merry holiday in the village.(非対格動詞)
5. *There died a man alone in his room. (dieは消滅を意味する非対格動詞)
6. *There disappeared a ghost into the darkness.(disappearは消滅を意味する非対格動詞)
7. *There danced the boy in the room. (非能格動詞)
8. *There coughed the boy in his room. (非能格動詞)



・非対格動詞は、第2文型(SVC)で用いられると、補語Cは「結果」を表す。

9. The glass broke to pieces.

・非対格動詞の過去分詞は形容詞になるが(a fallen leafなど)、非能格動詞の過去分詞は形容詞にはならない(*a run boyなど)。また、非対格動詞はhave Vpp(完了)の代わりにbe Vpp(完了であって受動ではない)を使用できるが、非能格動詞はそれができない。

10. Tom is already arrived here.
11. *Tom is already run.