遠州のかめの『山へ行かざぁ』

山の景色・花の写真、山歩きの記録。

御嶽山(木曽) 2010-07-10

2010年07月15日 | ・御嶽山
 御嶽山(おんたけさん)3067m 天気:晴れ

 明日の土曜日はなんとか晴れそうだ。日曜は用事を仰せつかったけど、御嶽山なら弾丸ツアーじゃ無くても行けそうだし、もう1ヶ月も山に行って無いし、、、よ~し行っちゃおう。
 今日は王滝口からピストンだから4時に家を出発。王滝口の上の駐車場に停められた。天気はまぁまぁ、青空も有るが山頂はガスの中で見えないけど、梅雨の晴れ間だからこれで充分でしょ。朝飯を喰ってから8時にスタートした。

 ↓登山口


 最初は林道の様な広い道を進む。道が登りになると山道になるが、最近の雨で土はぬかるんでいる。道脇にマイヅルソウやカラマツソウ、ゴゼンタチバナやツマトリソウを見ながら岩の上や木の階段を選んで登る。やがてがれの淵のあかっぱげに着く。休憩していると白装束の3名連れが登ってきた。コアな修験者ではなさそうだが、1人の方の尻皮が衣装とマッチしてすこぶる恰好良い。ん~、尻皮、良いなぁ。

 ↓あかっぱげ


 あかっぱげの上で森林限界を超える。登山路も石ごろで急登になり歩きにくい。すぐ上の金剛童子でまた一服。シナノオトギリを撮っていたら、単独の方に「オリンパスはシャッター音が良いですね」とほめられた。小生OM1からのオリンパス党なのでチョットうれしい。が、最近のオリンパスはパナと仲良しなのでそこんとこには不満では有る。
 道はずっと岩ごろの急登だ。上空は青空が有って陽がさせば暑いが、山頂はやっぱり雲の中だ。振り返れば王滝口の駐車場が見える。ここまで結構きつかったのに思いのほか駐車場が近くに見えて超がっかり。ゼェゼェ言いながらやっと八合目に到着した。

 ↓八合目


 ここは石室が有り悪天時には避難できる。回りは広くなっており、展望も良いので休憩しましょう。道端のハイマツの下にピンクと白のイワカガミが群生しているのを見つけた。10分休憩して出発。少し登ればハイマツの中にキバナシャクナゲが咲いている。またまた撮影タイムと称して休憩!。

 ↓イワカガミとキバナシャクナゲ


 上空のガスが濃くなってきた。登山路は左の雪渓に近づいていき、やがて道は雪の下に消えた。おっと4本爪の出番かなと思ったら、5mで雪渓歩きは終わった。

 ↓雪渓をよけても通れる。


 上空のガスが見る見る晴れると王滝山頂の小屋が見えてくる。やがて左に奥宮ルートを分けるが、こちらの道はさっきより急になった雪渓を登って続いている。行きは良いが帰りはチョット怖そうだ。ならば行きに登ってみようかと地図を取り出し・・あれっ、地図車に忘れたょ。ふ~、通常コースを登る。やがて硫黄の臭いがしてくると、なぜかアルペンホルンの音も聞こえてきた。山伏のホラ貝じゃない、これは絶対アルペンホルンだよ。

 ↓王滝山頂の小屋


 やっとこさで王滝山頂に到着。「ビール冷えてます」の悪魔の誘惑を振り切って山小屋の先に進むと、ほら、やっぱりアルペンホルンだ。たくさんの人がアルペンホルンの練習をしているよ。赤ベストの人達は団員だろうか。グラサンのオッサンがお偉いサンっぽいなぁ。

 ↓アルペンホルンの練習。


 王滝山頂から奥の院方面に進んでみる。道は細くなるが、少し行くと「日の門」と彫ってある倒れた標柱の上に岩窓が開いている。少し登れば日の門を通して剣ヶ峰が見られた。先に進めば奥宮が有るんだろうが、ジジババ登山者が大勢行ったので自分は引き返す事にした。

 ↓日の門


 王滝山頂に戻って剣ヶ峰へ向かう。チョット下って八丁たるみの変わったモニュメントを見上げる。ここから最後の登り。空気も薄いし、硫黄くさいし、足もキツイし、ここが正念場だ。

 ↓八丁たるみから剣ヶ峰


 最後の最後にエスカレーター(うそ、、コンクリの階段)を登れば山頂に到着だ。人は多いが超満員では無い。上空は晴れているが、雲が多くて展望は利かない。

 ↓山頂


 山頂社務所の横から岩場に下りて昼飯にする。ここの地面は土ではなくて毒々しい薄青色の泥が積もっている。今日はおむすびを落としたら3秒ルールは不適用とします。気をつけてラーメンライスを食べましょう。時々する硫黄臭は自分のおならだと思って我慢しましょう。

 ↓王滝山頂と地獄谷


 昼を食べたら山頂の社務所横からお鉢めぐりコースへ入る。そんなに遠くには見えないが、今日の調子では苦労しそうだ。二の池にくだったら剣ヶ峰には戻らずに巻き道を八丁だるみに出る事にしよう。

 ↓お鉢めぐりコース


 道は普通の登山道程度になる。一旦下ってから登る。右に水の無い一の池、左は地獄谷で異様な色彩の谷がぞっとするほど深くまで切れ落ちている。目の前の小さなピークに登るのがキツイ。あれっ、やばっ、頭痛が痛いぞ・・、高山病かなぁ・・、立ち止まって深呼吸しよ、げぉっ、硫黄くさっ。。

 ↓振り返れば剣ヶ峰


 次のピークを越えれば登山路脇の斜面にイワウメやミネズオウ、コメバツガザクラの花が見られる。立ち止まって息を整えれば頭痛も止まる。やっぱり軽い高山病かな。

 ↓イワウメが花盛り


 接写の場合はシャッターを押す時に自然と息を止めるのでその後がキツイ。パシャ、ハァハァハァ、時々酸欠でくらくらする。息止めすぎて死ぬなよ。

 ↓アオノツガザクラ


 お鉢を回れば剣ヶ峰が少しずつ高くなってゆく。道はしっかりしているしペンキマークも沢山付いている。一の池を4分の3も回った辺りで左へザレた道を二の池に下る。

 ↓二の池に下る


 新館と二の池の分岐は右へ二の池に向かう。まだ雪渓に埋まっている湖畔の道をたどって二の池に降り立った。

 ↓二の池畔の?像。真ん中奥が剣ヶ峰。


 二の池湖畔の標識は左へ黒沢口・右へ剣ヶ峰。右へ登る。雪解けでじゅるじゅるの道から岩ころだらけの斜面に変われば尾根に乗ってキツイ登り返しになる。

 ↓振り返れば魔利支天山、継子岳


 巻き道を帰るつもりだったが巻き道の入り口が出てこない。ん~、地図を忘れたのが痛いなぁ。左下を見れば結構下方に巻き道が見えるじゃん。仕方がないので剣ヶ峰へ登り返す。最後の階段を登って今日2度目の山頂に立った。14時だ。ふぅ、きつかったなぁ。さぁ帰ろう帰ろう。

 ↓山頂への階段。


 王滝山頂からもう一度奥宮方面を行ってみる。日の門を通りすぎてさらに進むが、道が不鮮明になっても何も現れなかった。多分道を外していたんだと思う(ってかめさん御嶽山で道迷いですか・・わぉ・・)。
 王滝山頂に戻って来た道を下る。途中で道を外れて何かを撮影して居る人が、「何か居ますか?」「雷鳥です!」、お~~、雷鳥さんですか。あ~居た居た。でもチョット遠いなぁ。

 ↓雷鳥に遭遇。


 ふぅ~1ヶ月さぼっただけなのに今日は歩けなかったなぁ。おまけに高山病にもなるし。やっとこさで駐車場に帰り着いたらヘロヘロで足が痛いわさ。あっ、そうだ、車に忘れた地図を捜そう。あったあった中央アルプスの地図・・あれっ、御嶽山載ってないじゃん・・。ん~この人、大丈夫かなぁ・・・。

  TIME
田の原登山口(8:00)→八合目(9:06)→(10:20)王滝頂上(10:45)→(11:13)剣ヶ峰(12:13)→(13:20)二の池(13:28)→(14:03)剣ヶ峰(14:16)→(14:33)王滝山頂(15:00)→(16:40)田の原登山口  240km 4h

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