遠州のかめの『山へ行かざぁ』

山の景色・花の写真、山歩きの記録。

恵那山(南信) 2013-03-30

2013年04月02日 | ・恵那山

恵那山(えなさん 2191m) 天気:晴れ

 今年の春は熱いので雪が溶けてしまう前に残雪の恵那山に行こう。(まだ溶けないでしょうが)。

 広河原の駐車場までノーマルタイヤで問題なく入る(道は穴ぼこだらけだけど)。先着の車は7~8台位いだが、後続が次々に到着して出発時には10台以上になった。まだ3月なのに、結構な数の入山者が有る様だ。

 ↓朝の広河原駐車場

 今日は良い天気で上空は真っ青。見上げると広河原ルートの尾根だろうか、雪が乗った尾根が左上に見える。舗装の林道を歩いてトンネルを抜ければ登山口標識が有る。左へ降りて三本の丸太を束ねた丸木橋を渡ったら、対岸から登山道が始まる。ここで名古屋からきたという単独のおじさんと話をする。高速を使って1時間半で来るとの事。なるほど、名古屋からならそんなに近いんですね。

 ↓左:広河原登山口の丸太橋   右:直ぐに凍った雪道

 

 登山道に入れば直ぐに凍った地面が現れる。そこから登山道は氷と雪、土が交互に出てくる。気温が高く、風も無いのでかなり暑い。2/10標識の休憩場所でアイゼンを履き、代わりにシャツを脱いでリュックにしまう。雪の斜面の踏み跡をたどって標識の尾根に登り着く。ここまで単独者2名に追い抜かれる。なるほど、今日は駐車場からここまで余裕で120分を越えている。歴代最長記録だ、やったね!!

 ↓左:雪の斜面、踏み抜き跡は結構深い  右:標識尾根

 一旦平らな雪原になり、少し下る。右手に、ダケカンバの向こうに恵那山が見えている。左の雪の尾根が登山ルートだ。空も青いし、あそこからの展望が楽しみだ。

 ↓ダケカンバの向こうに恵那山

 トレースは雪の平原からくぼ地の縁を進む。左手には恩田大川入山が見えてきた。振り返れば南アルプスの南部も見えてきた。一度樹林に入ると雪と同じ高さの5/10の標識を見る。その先からいよいよ雪の尾根道に入る。追い越されたダブルストックの年配の方が先に見える。この方は、ノーアイゼンでガンガン登って行った。

 ↓夏は笹の尾根道。先行はダブルストックの年配の方。

 ここからは雪の尾根をひたすら登る。左を見れば南アルプスがズラーと並んでいるが、地平線はチョット白くなって来て山頂部分がはっきりとしない。振り返れば中央アルプスが目の前にキレイに見えている。直ぐ手前の富士見台は笹の緑の山頂に雪の残った登山路が白い線を引いている。富士見台も雪の有る時に行ってみたいなぁ。

 ↓右には南アルプス パノラマ

 もう少し登れば御嶽、乗鞍、穂高が並んで現れる。こちらも遠くは白く霞んで北アルプスの先までは見られない。御嶽の左は小秀山・奥三界山あたりだろうか、横に長い大きな山容が見えている。

 ↓左には御嶽、乗鞍、穂高 アップ

 この斜面ですごいスピードのご夫婦ペアにぶち抜かれる。雪の尾根の急斜面をものともせずに直登して行くが、小生は、そこは、、右の樹林を巻きま~す。しかし良い天気だ。南アルプスの山頂部が白いのがチョット残念。まぁ春だから仕方がない。尾根から右の樹林帯に入り、前方の黒井沢ルートの尾根が低くなってくると、やっと県境尾根の標識が有る。

 ↓県境尾根

 

 県境尾根標識の少し先から振り返ると恩田大川入山が近くに見える。しかし、足がキツクなってきた。最後の登りは見晴らしの無い樹林の登り。急では無いが結構こたえる。手前の偽ピークを越えればもう少しで三角点山頂だ。山頂には先着5~6名だろうか。皆、昼ご飯の様だ。小生は素通りして避難小屋に向かう。

 ↓三角点山頂

 奥宮本社の横をすり抜ければ、山頂部高原が目の前に広がる。前方には御嶽、乗鞍、右手には樹林の切れ目から中央アルプスが近い。途中に有る小さな五乃宮社は屋根の直ぐ下まで雪で埋まっている。するって~とぉ、、雪は1m以上は有るでしょうか。前方の樹林のピークから急斜面を下れば、直ぐ先にトイレ小屋が見え、その先に避難小屋が有る。

 ↓恵那山頂部高原

 

 避難小屋の中には人が居る様だ。小屋裏の岩の上の単独者が一人居るが、小生が到着したら直ぐに下って行った。入れ替わりに岩に登って昼にする。岩の上からは中央アルプス~南アルプスが見渡せるが、やっぱり南は白んでいてスッキリは見えない。今日は風が無く山頂もずいぶんと暖かい。魔法瓶の飲み物よりペットボトルの水で昼のおむすびを食べる。

 ↓避難小屋

 岩場から見下ろせば、避難小屋の屋根の半分まで雪に覆われている。見ている内にドサッと音がして、左側の雪が屋根から滑り落ちた。小屋の中の人、、驚いただろうな。

 ↓避難小屋とトイレ小屋。トイレはドアが凍っていて開かなかった。

 お約束なので、最高点の神明社まで足を伸ばす。ここから先は今日の踏み跡は無い様だ。四乃宮社の脇から単独者用の展望台に寄り道する。四乃宮社もほとんど屋根まで雪に埋もれている。展望台からはやっぱり素晴らしい展望だが、やっぱり遠望は白く霞んでしまった。しかし、目の前の中央アルプスには見とれてしまう。おっと、気をつけないと、ここで滑ったら次は天国からの絶景を見下ろす事になるヨ。(おっと、この人天国に行けるつもりでいる様ですね)。

 ↓天国に一番近い絶景

 古い踏み跡を追って神明社へ向かう。5分も進めば、雪面から屋根を出した神明社の横に登り立つ。いつも思うのだが、避難小屋から余り登った感じは無いのに、本当にここが最高点の2191mだかいやぁ。ここからは遠望が利けば白山まで見えるのだが、今日は白く霞んでいるだけだ。神明社の裏は屋根の高さまで雪が積もっている。登ってみれば屋根越しに前宮ルートの尾根が左へ続いている。前方の御嶽山は山頂部が白く霞んできてしまった。景色を眺めていると、リュックを背負った2人パーティが到着した。神坂峠まで周回するんでしょうか。。

 ↓神明社

 再び展望地に寄って避難小屋に戻る。さぁて、早めに降りて、雪の尾根をのんびり下ろうかな。三角点ピークには空身の男女7~8人のパーティが居て不思議に思っていたら、県境尾根でデポしたザックを担いでいた。聞けば、野熊の池に泊まって恩田大川から大川入山へ縦走されるとの事。「先週、恩田大川入山へ行きましたよ」と少し話しをして別れました。日曜日は天気下り坂だったけど、皆さん、どうだったかなぁ。。

 ↓雪庇の尾根

 雪庇尾根の上部に尻セードの後が有ったが、急斜面だし、直ぐ右は雪庇だし、その下は崖なんですけど、、凄い人が居るなぁ、と思ったら5mで終了した様だ。僕は滑れません。今日は暖かいし、景色は良いし、空は青いし、雪は白いし、足は痛いし、のんびり下れば、最高の下山日和でした(最初の写真)。標識尾根の辺りで、名古屋の単独おじさんに再び遭遇。鈴鹿には良く行かれるとの事。福寿草が良いよ~、とのお話。行きたいんですが、鈴鹿も浜松からは遠いですね。

 登山口の湧き水をお土産に2L汲んで、帰りる。それでは、今日はビールより焼酎ですね。2Lという事は、水割りで20杯は飲めますよ。(それじゃ足りないじゃないですか、かめさん)。

  TIME

広河原(7:15)-登山口(7:55)-尾根標識(9:30)-県界尾根(11:00)-三角点山頂(11:45)-(12:20)避難小屋(昼食)-神明社-避難小屋(13:10)-県界尾根(14:00)-尾根標識(15:00)-(16:40)広河原


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