遠州のかめの『山へ行かまい』

山の景色・花の写真、山歩きの記録。

高塚山・京丸山(川根・北遠) 2013-04-13

2013年04月17日 | ・川根・奥大井

高塚山・京丸山(たかつかやま 1621m きょうまるさん 1469m) 天気:晴れ

 新東名を降りたら、今日は大井川右岸を上流へ向かう。道はくねくねだが、狭い場所はほとんど無く、インターから20分も走れば家山を抜けて、川根温泉手前の島田との分岐交差点に着く。本川根にもコンビニが出来てずいぶん便利になっている。林道南赤石線は以前よりは路面状態が良くなった様だ。ダート区間の4kmで、歩く速度より速く走れなかった区間が以前より短くなった。休憩無しなら自宅から2時間で山犬の段に到着できそうだ。山犬の段の駐車場には2台のみ。どちらの車も無人なのでもう出かけた後の様だ。天気予報は、朝の内は寒いと言っていたが、なるほど春の格好だと震える位いに寒い。朝ご飯のムスビを飲み込んだら、ニット帽と綿の入ったジャンパーを着て出発する。

 ↓山犬の段避難小屋

 蕎麦粒山はパスして、林道の五樽の登山口へ向かう。こちらの林道は以前よりもさらに崩壊が進んでおり、大規模な工事を行った先からは、則面が崩れ放題だ。デブリで林道を覆っている場所は落石に注意して進む。尾根の陰に入ると路面の水溜りが凍っている。前方の尾根の向こうにはバラ谷の頭と黒法師岳、右手には前黒法師岳が黒法師岳よりも立派に見えている。五樽の登山口は割りと遠い。40分ほど林道を歩いてうっすらと雪の積もる登山口に着く。

 ↓五樽のコルへの登山口

 

 陽のあたらない尾根の陰にはうっすらと雪が積もっているが、積雪はミリメートル単位だろう。ここから五樽のコルは割りと近い。10分でコルへ登り、蕎麦粒山からの登山道に合流する。三合山へは右へ向かう。笹の中の急登を過ぎれば左に高塚山の山頂が見えてくる。道が水平になったら、右手の樹間から朝日岳と大無間山が見える。三合山は思いのほか遠い。低い笹の尾根を進んで、前方に標識が見えれば、三合山の山頂分岐だ。三合山からは房小山、バラ谷の頭、黒法師岳が並んで見えている。黒法師の右奥には白い聖岳と上河内岳はその右に見える。→パノラマ

 ↓三合山山頂の分岐。左へ高塚山、右は千石沢のコルを経て千石平

 三合山までは予定より時間が掛かっている。この先を確認しようとおもって地図を出したら、なんと、門桁ではなく伊那和田の地図が出てきた。出発する時に間違えて持ってきた様だ。まいったなぁ、とつぶやきながらも高塚山まで来たって事は、かめさん、この先の核心部は地図無しでも、行く気、満々ですね。

 ↓高塚山山頂の直前。

 高塚山から方向を見定めて枯れた低い笹の中の踏み後を追う。直ぐ右に枝尾根が有るので左へ意識して進む。但し、左にはガレが有るはずなので、やっぱり真ん中を下る。最初はテープやリボンが有り踏み後も割りとはっきりしている。20分程の下りで、枯れ木と姫シャラの木が有る最初のコルに下りた。

 ↓枯れ木と姫シャラのコル。

 ここからは地図無し。前方には進む先の尾根とピークが見えている。方向を見極めて尾根を外さない様に進もう。左手には竜馬ヶ岳から岩岳山の尾根が見えている。尾根をたどっても、しばらくは大きな登り下りも無い。道は踏み跡かけもの道だが笹は枯れていて薮こぎにはならない。テープやリボンも途切れがちで、余りあてにならなくなってきた。

 ↓先が見えているのでOK

 越えるピークが段々と高くなってきた。一度、濃い踏み跡を追って尾根を巻いてみたが、地図も無いしぃ、と、思い直してすぐに尾根に登り返す。尾根上には踏み跡は無いが、とにかく、踏み跡やテープは追わず、尾根を外さない様に進もう。何度目かの登り下りの先で、コルの手前に根こそぎ倒れた倒木を見る。この辺りが高塚山からの中間点の様だ。

 ↓根こそぎ倒木の中間ポイント。

 樹林の先に見えるピークは京丸山の様だ。近そうに見えるが一度大きく下って登り返す。踏み跡は途切れがちだし、テープも滅多に見えなくなった。相変わらず笹は枯れていて薮が無いのが有り難い。しかし、最後の登りはキツそうだなぁ。

 ↓さぁ、もう少し。

 ピークからの下りはコンパスで方向を見極めてから進もう。ここまで笹は全て枯れていて薮は全く無かった。最後の区間は枯れた笹の丈が少し高くなっただけだ。最後の登りをこなせば、なんとか高塚山から2時間と少しで京丸山に到着した。だれか山頂に居たら注目されるかなっ、と淡い期待をしたが、山頂には誰も居なかった。

 ↓京丸山山頂

 無人の山頂で今日はラーメンとパンの昼飯。ここまで誰にも会わなかったし、誰も登って来ない様だ。ヤシオツツジの季節じゃ無いもんね。さぁて、帰りの方が時間がかかるはずだ。頑張らないと日が暮れるぞ。

 ↓竜馬ヶ岳~岩岳山の尾根。右端は入手山かな。

 帰りは試しに尾根を右に巻く様についている、割とはっきりした踏み跡を追ってみたが、水平に進むばかりで尾根から遠く離れてしまう。たまらずに斜面や枝尾根を登り返して尾根に戻った。そんな事を3回繰り返したが、やっぱり尾根を外さない様にたどるのが正解ですね。あらま、そんな事3回も失敗してから気づいたんですか。

 ↓ガレの縁から高塚山から竜馬ヶ岳への尾根を覗く。左は大札山。

 帰りの高塚山への登りはキツかったけど、今日は1日良い天気で良い山歩きが出来ました。帰りの林道歩きではストックを杖にして足を引きずっていたけれど、、誰にも見られていないので秘密にしておいてください。

 この尾根は踏み跡か鹿道程度、テープもほとんど無し。尾根上は笹は枯れていて薮は全く無し。尾根をたどればルートは単純。標準TIMEは、往路2時間、復路2時間15分位いでしょうか。但し、ん~~、どうせなら、房小山へ行った方が、、良いかな・・・・

  TIME

山犬の段(7:00)-林道-五樽登山口(7:40)-(8:45)三合山(8:55)-(9:35)高塚山(9:45)-(11:55)京丸山(12:35)-高塚山(15:10)-五樽のコル(16:25)-林道-(17:15)山犬の段 100km 2h30m


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