3月から始まった県美術館での、吉村芳生氏の鉛筆画展。新聞の特集記事など見ているとどうしてもこの目で見てみたいと衝動に駆られた。なかなか長崎まで、足を運ぶ機会がなかった。あと2週間となった、先日やっと腰を上げて出向いた。
作者の作品への執着が感じとられる、金網や新聞、駐車場の作品。年を経るなかで次第に花をモチーフにした色彩豊かな作品へ変わり "これが色鉛筆画?”写真ではないかと思うほど、ただ、ただ見事な作品に酔いしれた。
(202センチ×714センチ)の藤の花作品は【無数の輝く生命に捧ぐ】と題してあり花の一つ一つが、東日本大震災で亡くなった人の魂だと思って描かれたそうだ。又、大輪のひまわりも、見る人誰もがひきこまれそうで真っ直ぐ未来に向かって進みなさいと、私自身がそう感じとり心が震えた作品であった。