
前から気になっていた映画、「六ヶ所村ラプソディー」やっと名古屋に見に行ってきました。青森県・六ヶ所村に作られた原発で使った燃料からプルトニウムを取り出す再処理工場。チューリップを育てながら反対運動をする人。有機・無農薬の米や野菜を作っているのに、もう送っていただかなくていい、と発注が止まる人。建物が建っちゃったからもうあきらめるしかないと反対しなくなる人。再処理工場で被爆量を毎日チェックしながら働く人。工場からクリーニングの依頼を受ける人。。。そして、イギリスの再処理工場周辺で増える白血病(因果関係は不明)。おかしくなる海の生き物たち。2005年に起きたイギリスの再処理工場での事故。イギリスは工場を閉鎖し、今後再処理工場は再開しないと決定した。100%の安全は無いと言い切る大学の教授。書ききれない六ヶ所村や原発、再処理工場にかかわるいろんな人のそれぞれの立場がたんたんと取材により描かれていました。関連する新聞やドキュメンタリーを一気に観た、という感じです。見終えてあったのは、私に何ができるんだろう? という無力感でした。
会場から出て目に入ったのは"瑞浪市"という文字。岐阜県瑞浪市にはプルトニウムを取り出した後に残る「究極の核のゴミ」といわれる「高レベル放射性廃棄物」を地下に処分するための研究施設があるのです。新聞とかにたまに取り上げられているようですが、まったくといっていいほど知りませんでした。今は研究施設ですが、そのまま処分施設としてなしくずしになっていく可能性は大です。リアルに近くの地名が目に飛び込んできて、ぞくっとして、六ヶ所村について知ったつもりになっているだけの自分に気づきました。
人間も動物、いくら科学の知識があったって、本能的にいけない、と感じることはやっちゃいけないと思うのです。地球に良くないってわかっていることはやっちゃいけないと思うのです。でも毎日電気を使っている私たち。このブログだって、携帯だって、メールだって、仕事だって、毎日の生活が電気が無かったら続かない。ではどうすれば?何を? まずは出来ることから。夜は早く寝る。電気はこまめに消す。お水も節約。効率的に生活する。そんなところから。
すごくみんなにみてほしい、感じてほしいと思った映画です。