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lightwoブログ

競馬のスポーツとしての魅力や、感動的な人と馬とのドラマを熱く語ります。

初めての東京優駿

2005-05-23 21:23:26 | 思い出の名レース
一年で最も過ごしやすいこの季節。
競馬界は最も華やかな季節となる。
私が初めて競馬を観たのもこの季節だった。

友達から借りた漫画がきっかけとなり、競馬に興味を持ち始めた頃、ふと新聞のテレビ欄に書かれていたレース名。
競馬を知らない頃からも聞いたことがあったその名前。
まだそのレースがどんなに価値があるものかはよくわからなかったが、なぜか惹きつけられるものを感じ競馬中継を観ることにした。
当然、そのレースにどんな馬が出ているのかも知らなかったが、テレビではしきりにある馬のことを取り上げていた。

その馬の父親は偉大な馬だった。
皇帝と呼ばれ、史上最強とも言われるほどの強さを持っていた。
その息子が、父親と同じ道を歩んでいると言う。

当時の私の知識では、それがどんなに凄いことなのか理解できなかった。
だが、その馬がこのレースの主役であることは認識した。
そして、初めて観る競馬のゲートが開いた。

その当時は展開だとか、ペースなどは全くわからなかった。
だが、直線を鮮やかに抜け出し、後続を引き離して先頭でゴールした馬が、このレースの主役だったことはわかった。
偉大なる父の足跡と並ぶ無敗の二冠。
それがどんなに凄いことなのかは、まだわかっていなかった。

結果的にこのレースがきっかけとなり、本物の競馬の勉強をするようになり、この年の秋より競馬を観続けることになる。
だが、私が初めて観たレースで勝った、あの馬が走るところは観られなかった。
あの後に骨折し、父親と並ぶ三冠は夢と消えたと聞いた。

年末に、この年のG1レースの総集編が深夜番組で放送された。
その頃、多少なりとも競馬の知識を身につけつつあったので、レースを観て内容を理解できるくらいにはなっていた。
このときの映像で、あの馬のことを理解することになる。

3~4コーナーを外から馬なりで進出し、直線で楽に抜け出した一冠目。
大レースをこんなに楽に勝つところは観たことがなかった。

そして、初めて観たあのレース。
ここでも、大欅のあたりでスーっと馬なりであがって行く。
4コーナーを回ってから、あっという間に抜け出す脚は、しなやかな瞬発力を感じ、とても美しいとさえ思えた。
ここで、ようやくこの馬の凄さを理解すると同時に、この馬の虜となった。
そして、初めて観た競馬がこのレースだったことが、とても嬉しかった。

それから、この季節をもう何度迎えただろうか。

あれから、強い馬の走りをいくつも観てきた。
たくさんの凄いと感じるレースを目に焼き付けてきた。

だが、最も美しかったのは、この季節に初めて観たあのレースである。

強い馬が負けるレース

2005-05-20 23:54:00 | 思い出の名レース
私は強い馬が勝つレースが好きだ。
だが、考えてみると、今週末のG1は強い馬が負けるレースである。

その馬は、牝馬に対しては無敵の強さを誇っていた。
負けたのは、後のダービー馬と朝日杯の2着馬という強い牡馬のみ。
牝馬限定戦ならば、2歳牝馬チャンピオン決定戦も楽勝。
3歳緒戦のチューリップ賞、桜花賞と楽勝し、牝馬に負けるところは想像できなかった。
だが、米国のトップジョッキーの手腕の前に敗れ去った。
その後、一息入れて休み明けで迎えた秋華賞を楽勝するほどの馬でもこのレースでは敗れ去った。


その馬は、生まれながらにして勝つことを宿命付けられていた。
母は牝馬として17年振りに天皇賞を勝ち、26年振りの牝馬の年度代表馬。
その血に違わぬ強さを持つその馬は、無敗で桜花賞に駒を進めた。
しかし、そこで大きく出遅れて初めての敗北を期すが、直線で見せた鋭い末脚は勝ち馬よりも強さを見せ付けるものだった。
そして、親子3代制覇がかかったこのレースでは圧倒的な支持を受けていた。
だが、激しくイレ込み、出遅れて敗れ去った。
その後、3歳にしてエリザベス女王杯を制し、翌年も連覇するほどの馬でもこのレースでは敗れ去った。


その馬は、超がつくほどの良血馬だった。
オークスやエリザベス女王杯を制した姉、菊花賞を鬼脚で制した兄。
そして、この馬もその良血に恥じない強さで勝ち続け、無敗で桜花賞を迎えた。
そこでも、圧倒的な強さを見せて、この馬が負けることなど考えられないほどだった。
だが、このレースでは直線伸びずに敗れ去った。
その後、3歳牝馬ながら秋の天皇賞、マイルチャンピオンシップで何れも2着と好走するほどの馬でもこのレースでは敗れ去った。


強い馬が勝つとは限らない。
常にどの馬にも勝つチャンスがある。
それが、競馬というスポーツの魅力である。

だから、そこに自分を重ね合わせてしまう。