みじんこのつの

雪の降る町に生まれ、
雷の多い町で育ち、
花の名前の町に住み、
山の上の小さな病院の、
小さな存在の日記です。

奇跡

2010-12-13 23:16:16 | Weblog
重症だった子、奇跡的に改善傾向

元気も出てきました

本当に強い子です。

でも病気を治すための手術を、家族が拒否しています。

こんなに生命力があって、強くて、可愛くて、和やかな赤ちゃんなのに。

手術のこと、なんとかしたくて、
倫理委員会とか、児相とか、いろいろ頑張ったのですが、
駄目でした。

日本は、病気の子供を守ってくれません。法律もない。
いろいろもがいてみましたが、
万策尽きました。

両親の治療拒否の前には、医師は無力だと感じました。
誰も赤ちゃんを守ってくれない。

そして、赤ちゃんは今回も病気で苦しみ、死にそうになり、
私はやれることだけやって、赤ちゃんの手を握り、
辛い時は鎮静剤を使用し、側にいました。
泣き虫な私が泣く時間もないくらい忙しくて、
点滴を出しながら泣き、echoをしながら泣き、カルテを書きながら泣き、
もうどうしようもない数日間でした。

今回はもう無理だと思った。
でも赤ちゃんは奇跡を起こした。

この子は、生きるために生まれてきて、
愛されるために生きていると思う。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。