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伊勢写メアンソロジー

昭和30年から40年代に過ごした三重県伊勢とみそのの詳細な思い出。そこから見えてくる昭和時代に共感してもらえれば。

久しぶりのすがきや

2012-09-10 19:42:15 | 食べ物アンソロジー
妹と帰り際に、バローで待ち合わせして。

やはりすがきやに来てしまった。

今回は、肉入りラーメンにネギをトッピングしたもの。

東海地方の人たちにとっては、なんのこともないだろうが、関東に住む僕にとっては

大事な儀式である(汗)

淡々と食す。

でもだ。

ひとつ前のお地蔵さんもそうだが、毎日そこにいれば、たぶん今も気にかけないで通り過ぎているかもしれない。

そう思うと、ふるさとは遠きにありて思うもの、という句が普遍とも言える。

と、感慨深げだが、前回コメントしてくれた伊勢工生さんはいなかった。

残念。

盆汁のために帰省する~そして田舎の味を考えた

2012-09-07 21:32:30 | 食べ物アンソロジー
ある日突然、母が作る盆汁が食べたくなった。

お盆はとうに過ぎてはいたけど、無性にあの盆汁が食べたくなって帰る事にした。

母が作る盆汁が、伊勢のオリジナルかどうかは今もわからない。

母は伊勢の人なのでたぶんそうなのだろうけど、お婆さんは土路の人だと聞いているから実は、宮川の向こう側のものか

もしれない。しかし、それほど離れてはいないので、伊勢の盆汁といっても差し支えないだろう。

家に着くと開口一番

<盆汁が食べたい!>と訴えた。

母は少し驚いた風だったが、仕方ないなあと言いながらうれしそうでもあった。

実際にはもう何十年も作り続けているので、寝てても作れてしまうほどなのだ。

僕の土産話を聞きながら、いつの間にか緑豆の皮を剥いている。

ほんとうにいったいいつどこで用意したのかわからないけど、準備は着々と進んでいるのだった。

これに、改めて驚く。

こうやって写メを見ると、元祖具だくさんなのであるが、多すぎて見分けがつかない。

里芋、茄子、緑豆?、油揚げ、大根、さやえんどう、、、、ほかにも入ってそうだが。

うーんいつもの盆汁。

ああ、やっぱりおふくろの味はこれだーっと満足して写メを撮る。

<写真撮っとるわ、へんやわ>

と、母はおかしがったがこれは重要な記録である。

ありがとう、おかあさん。


その人がどこの出かによって、料理や、味は決まる。

伊勢の場合、志摩の出身だと絶対それがはっきり出ると思う。

学生の頃、磯部町(たぶん)の磯和君の家では、てこね寿司がお客様へのおもてなしだった。

もちろん、最高に美味しかったのは言うまでもない。

伊勢市内ではありえない。

母もてこね寿司は作るが、なぜか礒部のおばさんのてこね寿司は抜群だった。

そうかというと、僕の父方の祖母の実家は桑名で、そこのおばあさんが作ってくれる、小魚の甘露煮やかつおの佃煮は、

三越や高島屋で売っているどれよりも、間違いなく美味しかった。不思議なくらいそのおばあさんが作る佃煮は絶品だっ

た。それはやはり桑名なのだった。

高校生の分際で僕は母に、この味をなんとか伝承すべきだと訴えたが、叶わずおばあさんは亡くなり、味も途絶えた。

とても悔しい思いだった。

伊勢、礒部、桑名だけでもこのくらい違うのだった。


先日、僕はハナマサでかつおの半身を買い、桑名風に挑戦した。

母に味付けを聞き出して、やってはみたもののしょっぱいだけの佃煮ができただけである。

東京で作る、桑名風かつおの佃煮は、できやしなかった。

おそらく、母の作る盆汁も誰にもできはしないのだろうな。


よりによって日東あられが

2011-04-22 17:19:36 | 食べ物アンソロジー
僕にとって、この味千両は母親が絶えず送ってくれたありがたいお菓子だった。

ていうか、つい最近まで送ってもらったり、帰省の際には牛虎で探したりもした。

もう一つのヒット作サラダセブンは都内でも比較的入手しやすかったけど、味千両はそうはいかなかった。

この化学調味料によるサラダ味付けとちょうど良い、ぱりぱり感が、止まらなくなるのだった。

止まらないので完食してしまい、お腹がいっぱいになるのが常だった。

それらのあられがもう食べられなくなるというのは、かなりショッキングである。

新潟全盛の餅米加工品!業界にあって、岐阜の地でがんばっていたのにね。

ここで言っておくと

ポテトチップスに代表されるスナック菓子がいけないのだ!

スナック菓子だってもう数十年の歴史はあるが、あられ種はそういう新参に押されてしまった。


せめてサラダセブンと味千両はどこかが引き継いでくれるといいのに。亀田とかね、、、無理か。

だいたい味千両とサラダセブンとかネーミングが古い、今思ってしまった。


とにかく困って、、寂しい。


伊勢で初めてハンバーガーを売った場所を覚えているかい

2011-01-22 19:22:19 | 食べ物アンソロジー
確か、高校2年くらいだった思う。

つまり16くらいだから昭和51年くらいだな。

写メに写っているピンクの建物の1階が、おそらく伊勢で初めてのハンバーガーショップのあった場所だ。

こんなこと誰も気に留めていないだろうけど、ボクみたいな食いしん坊には、まさにエポックメイキングな出来事だった。

もちろんメジャーなマックやロッテリアではなく、たいした看板も飾りもないガラス窓だけの質素な店だけどどこかあか抜けている。

メニューは当時からしっかりしていて、通常のハンバーガーやフィッシュバーガー、ポテトフライがあったのを記憶している。

そしてなによりも田舎の高校生に衝撃的だったのは、シェイクの冷たくミルキーな甘さである。

今思えば水っぽいアイスしか食べたことのないボクから見ると、完全に夢の味だった。


学校から帰ると、自転車を走らせ、ガラスを開けて、フィッシュバーガーとシェイクををよく買った。

それをほおばるのが至福の時間である。

そのうち母親もその味を認めてくれて

<4つ買ってきといて>

とか、言われるようになった。


東京の銀座にマクドナルドがオープンしたのが1971年だから、この時点でもう5年経ってはいる。

それでも、5年後この片田舎にハンバーガーショップを開店させたのはいったい誰なのだろうか?

ボクはそういう人を尊敬するよ。


伊勢海老入りみそ汁

2011-01-18 23:20:33 | 食べ物アンソロジー
このパッケージ見て、まさか伊勢海老がまるごと入っていると思う人はいないと思うけど、

ちょっと過大表示気味だと思う。

ギャグならいいけど。

中にたしかにエビの粉が入ってはいるが、少々キトサンみたい。

かなりパッケージ負けしていて悲しい。

でも派手なんで、お土産にはいいわね。


しかしだ、相変わらず思うけど、ボクは生まれてこのかたあまり伊勢海老を食べたことがない。

ましてや、いつものズワイガニや牡蠣みたいに一度に大量に食べて、お腹いっぱいになったこともない。

伊勢海老にしろ、さざえにしろ、伊勢の特産物なのはわかるけど、普段の食卓にはまず上がらない。

少なくともボクの周囲ではそうだった。

長野県の人たちが、おやつのように野沢菜を食べるように

<今日のおやつはそこの伊勢海老食べといて!>

って、言われたかったなあ。