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伊勢写メアンソロジー

昭和30年から40年代に過ごした三重県伊勢とみそのの詳細な思い出。そこから見えてくる昭和時代に共感してもらえれば。

伊勢市駅に立つ

2010-05-11 03:31:18 | 
出て行く時も、帰ってくる時もこの看板である

伊勢市、手前が宮町、後方が宇治山田。

ずっと変わらないこの関係は、僕にとっては使い慣れた枕で休むように安心を与えてくれる。

伊勢市は、地域で唯一の繁華街、宇治山田は観光の中心地、宮町は家路への入り口。

この豪華な関係は、なんといっても神宮ありきだ。

近鉄電車の存在を考える

2010-04-14 00:28:31 | 
近畿日本鉄道は、線路の長さが日本一で、そういう意味で日本一の私鉄である。そんなこと知ってるって?

ボクだけかもしれないが、子供の頃、近鉄は伊勢と名古屋を結ぶ鉄道で、伊勢の線は近鉄の中心路線だと思っていた。

近鉄は伊勢のものだった(笑)

近鉄は、ボクらが物心ついた段階で当たり前のように市内を横切るように走っていたからね。

まさか大阪で大都市の重要な輸送機関を担っているなんて想像もしなかった。

あのあずき色の地味な急行。、ビミョーに派手な特急。今や懐かしいあおぞら号。

東京だと、隣の街に行くのに頻繁に電車に乗るが、伊勢ではまずそんなことはない。

すべてにおいて普段の足は、クルマかバス、自転車だろう。

だから、思い返すとどういう時に近鉄に乗っていたか、いまいちはっきりしない。

普段の足に、近鉄を使うことはまずないけど、なぜか市内をゆうゆうと走って行く。

よく考えると不思議な存在、近鉄。

ボクの記憶している限り、近鉄電車が伊勢近辺で満員になっているのを見たことはない。

それもそれ、すべては伊勢神宮と観光地伊勢志摩のおかげで、近鉄は成り立っている。

なんと市民にとってありがたいことか。

まあ、あまり使ってないのだから、なんとなく贅沢物て、感じもする。


伊勢市駅って個性があらへん

2010-03-31 02:25:39 | 
なかなか伊勢市駅は書くことがないのだ。

宇治山田駅や山田上口駅みたいな個性に乏しい。

ただ、こうやってあらためて見ると、かなり敷地が広いのがわかる。

近鉄とJRが隣接するターミナル駅だから自然広くはなるけど、それだけではないだろう。

まさにこの写メのアングル、ここからよくD51やC57などの蒸気機関車が見えた。

ほんの子供の頃、まだ伊勢市の駅には蒸気機関車が何両も黒い煙を吐いて走っていたのだ。

鳥羽に海水浴行く時は、D51に乗って、トンネルをくぐる度に、車内に黒煙が入り込んだ。


その蒸気機関車の置き場で、伊勢市駅は広くなったように思う。

なにしろ、進路方向を変える円形のテーブルも建設されていたはずだ。

そう、これだけでも伊勢市駅はワクワクする駅だったのだ。

この写真を見ると、今でも右側から黒い巨体がゆっくりと動いてくる気がする。

宇治山田駅の不思議発見

2010-03-06 01:23:52 | 
宇治山田駅の右手を回り込んで、裏に回る。ちょうどまんぷく食堂の先に行って、見上げるとこれが見える。

子供の頃からこれがいったいなんなのかわからなかった。

たしか中学になってもまだわからなかった。

ある日、親戚のおじさん(しかも桑名の人)と墓参りに行く途中に教えてくれた。

これは、観光バスが高架上近鉄特急のホームに横付けするために駆け上るらせん道路なのだ。

すごい急上昇するらせん状道路だし、実際かなりムダな建築だ。

わざわざ、電車を降りたすぐにバスに乗り換えるために大型バスが地上十数メートルらせん状の道路をくるくる駆け上る。

おそらく、内宮前に鉄道が近づかないことをカバーするために、苦肉の策で考えられたのだろうか。

前にも書いたけど、駅自体こんな高架上にあること自体不思議なのに、そこにバスが登って行くようにしたのもヤリすぎだろう。

いつまで使われていたかわからないが、錆び付きながら威容を残してるのがかえって侘しい。

今登ったら、崩れるんだろうかなー。

宇治山田駅は異次元の世界だったわけ

2010-01-29 16:06:47 | 
宇治山田駅は、気がつくとこの地域としては群を抜いて立派な駅であったことがわかる。

子供の頃は全く気がつかなかったけど。

もしかすると今でも地域の人たちは気がついていないというか、気にしていないのでがないか。

土地を離れてみて初めて気がつくこともあるのだ。

なぜ、この駅が立派なのかは調べなくてもなんとなくわかる。

伊勢神宮の表玄関として、いままで天皇家をはじめとして多くの要人を受け入れるために、また全国から訪れる多くの参拝者を受け入れるために、ドーンと構えてきた駅なのだ。

格式のある建築デザイン、アールデコ風な内装、広い土産物売り場とレストランが子供の頃からあって、お墓参りの帰りにここで食事をするのが楽しみだった。といっても旅行者のためなのだから、めったに入ることはなかった。

そしてなぜかこの駅だけがはじめから高架になっているのもすごい。なぜ高架、それもずいぶん高さがある。

都会でもないしかも大昔に、なぜこんな高架にしたのか不思議だ。

こんな駅は他に見当たらない。

このスペックすごいと思いませんか?

僕は絶対再評価すべきだと思っている。

別の機会に紹介しますが、裏に回ると大型バス用のらせん道路まである。


鳥羽や賢島に路線延長され、なんなく重要性が薄れてしまったのだろうけど、

こうやってあらためて写真を撮ると、その偉容に圧されるね。