EVERY DAY OF MY LIFE

In My Old Brain

大滝詠一はボクのヒーローだったのに

2013年12月31日 | ロックな毎日
イケナイ。こんなの大晦日には特にイケナイ。
大滝詠一さんが亡くなったのだ。
なんてことだろう。
書けば簡単だが、そんな生易しいことではないのは、わかっていただけるか。
もうなんかリスペクトする人が亡くなるばかりで、イヤになる。

なんとも言えず、虚しいばかり。
人は死に対してどこまでも無力である。

大滝詠一さんの曲は、美しく、滑らかで、何よりヒットした。
そして、いつもスペシャルだった。
コミカルな、おおよそコマーシャルには程遠い曲をわざわざ楽しんでいるように発表しつづけたが、それはロンバケの余裕の裏返しでもあった。
彼が大衆歌手に曲を提供すると、演歌歌手であろうと、アイドルだろうと瞬く間にナイアガラブランドに変身させられた。
こんなコンポーザーはどこにもいない。
最近は、カラオケでロンバケを順に歌っても気持ちの良いのはボクだけで、なんとなく古いイメージになっていた。
これだけ才能があるのだから、そろそろニューアルバムもありだったのに。

決して表に出ない彼は、山下達郎よりもメロディメーカーだとボクは思う。

1度でいいから紅白に出てほしかった。
松田聖子や小林旭や森進一に囲まれてね。
みんな元気なのにな。



実は怖いマネキンのあなた

2013年12月26日 | 渋谷区
トワイライトゾーンて番組に、デパートのマネキンの女の子が生命を得て人間界を彷徨い、実は自分がマネキンであったことに気づき、失意のうちに婦人服売り場に戻っていくという話があった。

ただでさえ、怖い話だが暗闇に立つたくさんのマネキンほど、不気味なものもそうざらにはない。
なんで、マネキンは怖いのだろうか?

幽霊にも見えず、ゾンビでもない。動きはしないし、呻き声もあげない。
それは、その逆で、等身大の無機質な作り物が動かずじっとしている様が不気味なんだとわかった。

なので、夜の蝋人形館にひとりで迷い込んだらきっと発狂するなとマジで思った。

あぁ、こわ!

平野甲賀氏に再会する

2013年12月12日 | 都下


武蔵美で打ち合わせに出かけたら、美術館図書館で平野甲賀さんの個展をやっていた。
僕にとってタイポグラフィの面白さを教えてくれた方だし、装丁家としての洋書を感じさせる作風はズバ抜けた印象を僕らに残した。
植草甚一氏の一連のペーパーバックが僕の愛読書になった大きな要因は、彼のおかげである。
その懐かしい書籍やポスターに再会できた。