浮世絵にスカイツリーを置いてみる

隅田川沿いに立つ。

江戸時代なら、スカイツリーはもちろん高速道路もなく。

手前の杭に木舟が一艘つながれていているだろう。

ここで広重なら、線のような細い雨を降らせ、

藁合羽を着けた町人が、川魚が釣れず困った表情を描くかな。

たった100年しか経っていないからこそ、こんな風景が残るのが東京下町の良さ。

夏らしい夏

さっきまでカラッと青空だったのに、どこからかゴロゴロと音が聞こえる。

見上げると、黒ずんだ雨雲が覆いかぶさってきた。

傘を持ち合わせていない僕は、憂鬱になり、頭の上にも暗雲がたれ込めた。

今年の夏は、なぜか季節感のはっきりしている。

夏が夏らしい。

何年かやたら暑いだけで、くそ面白くない夏が続いたのに、今年は季節感がある。

忘れていた、もしくはあきらめていた何かが戻ってきた感じ。

夕立もちゃんと毎日降る。

こういう夏はちゃんと記録しておこうとシャッターを切ると、ビルと空がまるで合成写真のように写った。

そんなことしてないで、早く雨宿りできる軒先を探さねばw