リートリンの覚書

日本の神様・黒雷


日本の神様

黒雷
(くろいかづち)

 
伊弉冉尊の体に生じた雷公の一柱

黄泉の国で腐敗した伊邪那美命の体に成っていた八雷神のひとつ。


「日本書紀」では


日本書紀 巻第一 神代上
第五段 第九の一書では
このように登場しています。
 
時は闇夜でした。伊弉諾尊は一つの火をかかげて視ると、伊弉冉尊の体は膨れ上がり、その上に八色雷公がいました……尻にあったのは黒雷といいます。
 
伊弉冉尊の体に生じた雷公の一柱で、尻にあった雷公です。


「古事記」では

 
本文では、このように登場しています。

伊邪那美命が御殿の内に戻り入って行きましたが、大変長い時間が経過し、待つのが難しくなりました。こういうわけで、伊邪那岐命は、左の御美豆良(みみづら)に刺してある清浄な櫛の太い歯を一本折り取り、それに火を灯し、御殿に入りました。しかし、伊邪那美命の姿を見ると、その妻の体には蛆(うじ)がわき、うごめく音がころろと鳴っていました。頭には大雷がおり、胸には火雷がおり、腹には黒雷がおり、陰部には拆雷がおり、左の手には若雷おり、右の手には土雷おり、左の足には鳴雷がおり、右の足には伏雷がいました。

あわせて八柱の雷神が出現していました。


黄泉の国で腐敗した伊邪那美命の体に成っていた八雷神のひとつで、腹にいた雷神です。


祀る神社


八雷神社
(福岡県行橋市)



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随時更新予定です。




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