名所江戸百景を訪ねて
名所江戸百景を訪ねて
第75景 「大伝馬町こふく店」
道を進む人々は「棟梁送り」の行列です。
左側に呉服商大丸屋の看板があります。
呉服商大丸屋
享保2年(1717年)に、下村彦右衛門正啓が、京都伏見の生家に古着商「大文字屋」を開業したのが始まりです。
寛保3年(1743年)に日本橋大伝馬町三丁目に江戸店を開店しました。
「大丸屋呉服店」は、駿河町の「越後屋呉服店」、通一丁目「白木屋呉服店」と並び、「江戸三大呉服屋」と呼ばれていました。
大伝馬町
日本橋大伝馬町(にほんばしおおでんまちょう)は、東京都中央区の地名です。
江戸最古の町の一つです。
棟梁送り
(とうりょうおくり)
棟上式のとき、祝宴のあと棟梁を家まで練り歩くことをいいます。
自宅では宴席が設けられました。
描かれた場所は
現在どのようになっているのでしょうか?
訪ねてみました。
かつて大丸屋があった日本橋大伝馬町にて撮影してみました。
最後に
棟梁送り。
江戸時代にそのような儀式が行われていたことを、この作品を調べることにより知りました。
江戸時代の風景を描いた浮世絵は、大変貴重な資料であると改めて思いました。
参考
Wikipedia
太陽の地図帖 広重「名所江戸百景」の旅