リートリンの覚書

魏志倭人伝・現代語訳30 正始四年・六年



魏志倭人伝・現代語訳 30



正始四年・六年

原文
 
其四年、
倭王復遣使大夫伊声耆・
掖邪狗等八人、
上献生口・倭錦・絳青縑・綿衣
・帛布・丹木・拊・短弓矢。
掖邪狗等壹拝率善中郎将印綬。
 
其六年、
詔賜倭難升米黄幢、
付郡仮授。

書き下し文
 
その四年(243)、
倭王は復(また)
大夫の伊声耆(いせき)・
掖邪狗(えやく)等八人を
遣使(けんし)し、
生口(せいこう)・倭錦(わきん)
・絳青縑(こうせいけん)・
綿衣(めんい)・帛布(はくふ)・
丹木(たんぼく)・
拊・短弓矢を上献(じょうけん)す。
掖邪狗等は
率善中郎将の印綬(いんじゅ)を
壹拝(いつぱい)す。
 
その六年(245)、
詔(みことのり)して
倭の難升米(なしま)に
黄幢(こうとう)を賜い、
郡に付(たく)して
仮授(かじゅ)す。

現代語訳
 
その四年(243)、
 
倭王はまた、
大夫の伊声耆(いせき)、
掖邪狗(えやく)等八人を派遣し、
 
生口(せいこう)、
倭錦(わきん)、
絳青縑(こうせいけん)、
綿衣(めんい)、
帛布(はくふ)、
丹木(たんぼく)、
木拊、
短弓矢を上献(じょうけん)しました。
 
掖邪狗等は
率善中郎将の印綬(いんじゅ)を
等しく拝受しました。
 
その六年(245)、
 
詔(みことのり)して
倭の難升米(なしめ)に
黄幢(こうどう)を賜い、
 
(帯方)郡に付(たく)して
仮授(かじゅ)しました。
 

 
・遣使(けんし)
外国へ派遣する使者。
・倭錦(わきん)
日本の錦
・絳青縑(こうせいけん)
紅糸と青糸で織った絹のぬの。
・綿衣(めんい)
絹のぬの
・丹木(たんぼく)
木の名
・拊
動物のなまえ
・壹拝(いつぱい)
等しくたまわる
・黄幢(こうどう)
軍の指揮に用いる黄色の旗。軍旗。
・仮授(かじゅ)
かりに受ける。





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参考)
・倭人・倭国伝全釈 鳥越 憲三朗
中央公論新社
・Wikipedia

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