魏志倭人伝・現代語訳19
占い
原文其俗挙事・往来、有所云為、輒灼骨而卜、以占吉凶、先告所卜。其辞如令亀法、視火坼占兆。
書き下し文その俗、挙事(きょじ)・行来(こうらい)に、云為(うんい)する所あれば、輒(すなわ)ち骨を灼(や)きて卜(ぼく)し、以て吉凶を占い、先ず卜する所を告ぐ。その辞(ことば)は令亀(れいき)の法の如く、火坼(かたく)を視て兆(うらかた)を占う。
現代語訳
その風俗、
仕事や事業を始める際や
どこかへ行き来する際、
言行する場合には、
すなわち骨を焼いて卜(ぼく)し、
吉凶を占います。
先に卜する場所を告げます。
その辞(ことば)は
令亀(れいき)法のようです。
焼いて生じる裂け目を視て
兆(うらかた)を占います。
・俗
習俗
・挙事
仕事や事業を始めること。
・云為(うんい)
言うこととすること。言行。しわざ。
・令亀の法
亀甲を灼いて出たあやで判断する占いの方法。
・火坼(かたく)
灼いて生じる裂けめ
・兆
しるし。うらかた
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参考
かくも明快な魏志倭人伝 木佐 敬久
富士房インターナショナル
倭人・倭国伝全釈 鳥越 憲三朗
中央公論新社
Wikipedia