リートリンの覚書

天皇とは 皇族の方々の礼服と儀服 1


皇族の方々の礼服と儀服 1


明治時代に宮中行事の多くは洋装化され、
女性皇族の方々は
ローブ・デコルテなど
華やかなドレスをお召しになられることが
多くなりました。

しかし、
古来の伝統儀礼の時には、
雅な装束を身にまとわれます。

平安時代以降、
皇族や貴族の装束には、
天皇の許し(勅許・ちょっきょ)
を得て身に着けることができる

色・文様・織物の種類を定めた
「禁色(きんじき)」の制度があり、
江戸時代末期まで
厳格に守られ続けてきました。

高貴な人が身に着ける文様は、
宮中にまつわる伝統的な行事や
儀式などに関する知識があるひと、
つまり「有職」の人たちであることから
「有職文様」と呼ばれています。

それらは、
身分、家柄年齢により
用いられ方が決められています。

「有職文様」には、
花・草・鳥・雲…植物や動物などの
自然の柄を取り入れたものが多く、

もとは古代ペルシャで生まれたものが、
主に奈良時代に
中国または朝鮮半島から伝来して、
和様化したものです。




出典:宮内庁ホームページ

礼装
出典:宮内庁ホームページ

男性皇族の方の礼装


戦後、
国際慣習に倣い、
燕尾服、モーニングなどが、
公式な天皇陛下の礼装となりました。
皇太子や男性皇族もこれに準じます。


天皇陛下が着用される勲章


天皇陛下が燕尾服に着用される勲章は、
大勲位菊花章頸飾
(だいくんいきっかしょうけいしょく)
・副章と、

桐花第綬章(とうかだいじゅしょう)
・副章です。

首からかけて付けられる
大勲位菊花章頸飾は、
我が国最高位の勲章です。

現在は、
日本で唯一、天皇陛下だけがお持ちです。

外交儀礼において勲章の伝統をもつ国とは、
お互いの勲章を交換する慣例があり、

戦後は31名の国家元首に
大勲位菊花章頸飾が贈られています。
大勲位菊花章頸飾・副章
出典:Wikipedia

男性皇族(親王)


男性皇族(親王)は、
ご成年を迎えると
大勲位菊花大綬章が授与されます。
大勲位菊花大綬章
出典:Wikipedia

女性皇族の礼服


女性皇族の服装は、
男性の燕尾服に相当する
第一礼装がローブ・デコルテ、

通常礼服としては、
ローブ・モンタント、
あるいは紋付の和服をお召しになります。


ローブ・デコルテ


18世紀のフランスが発祥とされ、
女性の最上位の礼服とされています。

「総理府告示・勲章等着用規定」において、

女性が勲章等を着用する場合の服装は

ローブ・デコルテであることが

規定されています。


フランス語でローブは「ドレス」、

デコルテは「肩・胸・背中をあらわにした」

という意味で、


その2語を合わせた「ローブ・デコルテ」は、

床につく裾丈で、

襟元が大きく開き、胸元や肩、

時には背中も見せる

ドレスのことをいいます。


日本の皇室では、

晩餐会や儀式など特別な場面において


ローブ・デコルテと併せ、

オペラ・グローブを着用し、

頭上にはティアラを付けることを

基本にしています。


宮中では、女性の最上級礼服としています。



ローブ・モンタント


ローブ・モンタントは、

高い立襟の女性用ドレスをいいます。


モンタントは、

「上がる」「登る」「高まる」

を意味しています。


日本では、女性の昼の礼服を

「ローブ・モンタント」

と呼ぶようになりました。





女性皇族が着用される勲章


皇后陛下が
ローブ・デコルテなどに着用される勲章は、
勲一等宝冠章(ほうかんしょう)・副章は、

平成15年(2003)の
栄典制度の改革により、
宝冠大綬章と名称が改められました。

宝冠大綬章は、
女性皇族(内親王)が成年を迎えるときや
外国人に対する儀礼叙勲など特別な場合に、
女性にのみ授与されるものです。
宝冠大綬章・副章
出典:Wikipedia

感想

昔、有職故実に

はまっていた時期がありまして。


その際、

有職文様を見て

美しいと感嘆したことを思い出します。 


その有職文様、

風文化の一部として

奈良時代に移入されました。


当時の唐では、

ササン朝ペルシアが滅亡し、

多くのイラン人が唐の都・長安に移住し、

唐の文化に影響を与えています。


平安時代になり、

和風文化の隆盛とともに

それらが

変型,固定されていきました。


有職文様は、

古代ペルシアの影響を受けている、

だから、

オリエンタルな雰囲気があるのですね。


今も飽きることがない。

素晴らしいデザインです。


さて、

洋装の礼服

ローブ・デコルテ。


正直、

見ている分にはいいのですが、

着なさい、と言われたら、

拒否しますね。

(露出度が高すぎて…イヤ)


時代が変わっても

着る服装が決められているって

何か嫌ですね。


しかも、

選べないときたもんだ。


皇族の方々は、偉いです。


雅な和装と煌びやかな洋装。


どちらが好みか?

と聞かれたら、


やはり、和装が好みですね。

(顔が縄文系なので似合いませんけどね)


皆さんは、

どうどちらでしょうか?


さて、今日はこの辺で。


明日は、

儀装について調べてみたいと思います。


最後まで読んで頂き

ありがとうございました。




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