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リートリンの覚書

日本書紀 巻第二十 渟中倉太珠敷天皇 二十二 ・天皇、発病する



日本書紀 巻第二十 渟中倉太珠敷天皇 二十二

・天皇、発病する



天皇は、
任那を建てようと思い、

坂田耳子王
(さかたのみみこのおおきみ)
を使わそうとしました。

この時にあたり、
天皇と大連が
にわかに瘡(かさ)を患いました。

故に、
使いを果たすことができず、

橘豊日皇子
(たちばなのとよひのみこ)
に詔して、
「孝天皇(かぞのきみ)の勅に
違背(いはい)してはならぬ。
任那の政を勤めて修めよ」
といいました。

また、
瘡が発して、
死者が国に充盈(じゅうえい)し、

その瘡を患った者は、
「身が、
焼かれ、打たれ、摧(くだ)かれる如く」
といい、

啼泣(ていきゅう)し、
死にました。

老少(ろうしょう)が
密かに互いに言葉を交わして、

「これは、仏像を焼いた罪だ」
といいました。



・瘡(かさ)
天然痘
・孝天皇(かぞのきみ)
=父天皇。ここでは欽明天皇
・違背(いはい)
命令・規則・約束などにそむくこと。違反
・充盈(じゅうえい)
みちること。いっぱいになること。充満
・啼泣(ていきゅう)
声をあげて泣くこと
・老少(ろうしょう)
老人と若者。老若



(感想)


(敏達天皇14年)

天皇は、
任那を建てようと思い、

坂田耳子王を使者として、
遣わそうとしました。

この時にあたり、
天皇と大連がにわかに天然痘を患いました。

故に、
使いを果たすことができず、

橘豊日皇子に詔して、
「欽明天皇の勅に
反いてはならぬ。
任那の政を勤めて修めよ」
といいました。

また、
天然痘が発生して、
死者が国に充満し、

その天然痘を患った者は、
「身が、
焼かれ、打たれ、くだかれるようだ」
といい、

声をあげて泣き、
死にました。

老若が言葉を交わして、
「これは、仏像を焼いた罪だ」
といいました。

天然痘。

「身が…
焼かれ、打たれ、くだかれるようだ…」

怖いですね。

日本書紀とは、
全く関係ありませんが、

ビル・ゲイツ氏が、

天然痘によるテロ攻撃や将来のパンデミックに備え、研究開発に数十億ドルを投資するよう

各国政府に警告しています。

((((;゚Д゚)))))))

明日に続きます。

読んでいただき
ありがとうございました。


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