都知事、消防隊への圧力に抗議=原発放水「速やかにしないと処分」-海江田氏発言か
時事通信 3月21日(月)17時56分配信
石原氏は会談後、記者団に「現場の事情を無視して、(放水作業を)速やかにやれ(と指示があった)。やらなければ処分する、ということを上から言ってはいけない」と強調。さらに、「担当大臣か何か知らないが、恐らく上から来るのだろう。そんなばかなことを言ったら戦が戦にならない。絶対言わせないでください」と首相に申し入れたことを明らかにした。
また、同隊が使用した放水車の連続放水能力は4時間が限度だったが、政府側の指示で7時間連続で放水したため、石原氏は「完全に壊れた」と説明した。
一方、枝野幸男官房長官は同日午後の記者会見で「これから調査する」と述べるにとどめた。
物流がうまくいかぬためか、このところスーパーもコンビニも、ガラ空きになった陳列棚が目立つ。
ガソリンを補給するのも、数百メートルの大行列。
被災地だというのなら合点も行くが、ここは東京。しかも計画停電も及ばない23区で、である。
生鮮食品、パン、牛乳、米、乾電池、なぜかトイレットペーパー。
スーパーから、トイレットペーパーをいくつも抱えて出てきた初老の夫婦がいた。
(お宅さんでは、みなさんトイレがお近くていらっしゃるんですね)
そんなふうに声を掛けたかったが、やめておいた。
…皮肉屋の私。
米にしても、とりたてて急に不足する物とも思えない。備蓄は十分あるというし。
買い込んでいく人に訊いてみたい。「被災地に贈られるのですか?」
そうでないのなら、育ち盛りの子どもを大勢養っているとでも言うのだろうか。
…ホント、皮肉屋の私。性格悪っ。
ママから毎月千数百万円のお小遣いを貰っていたというどこかの元首相が、被災地に義捐金を出した、という話は一向に聞かない(公職選挙法か何かに引っ掛かってしまうからなのだろうか)。
…この人については、やっかみついでに。
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ここからは、真面目に。
米にしろガソリンにしろ、足りないのは被災地である。
テレビ(特に民放)では連日、被害のあった地域の状況を生々しく取り上げている。原発の件もまた然り。
事実を報道するのはマスコミの役割。だとしても、この状況は「煽り過ぎ」ではないだろうか。
被災地で「ガソリンを送ってほしい、食べるものも足りない」という訴えがある。
そのことをマスコミがヒステリックに騒ぎ立てる。悲惨な映像とともに。
いかにも「明日またこんなことが起こりますよ、あなたの地域で」と言わんばかりに。
それを見ている視聴者が、「こっちがああなっちゃたまらない」とばかりに、買い溜めに走る。
こんな行動パターンなのではないかと思う。短絡的なのである。
比較的若い人たちの方が、落ち着いて行動しているように見える。
オタオタ買い溜めに走るのは、見ていると中高年が圧倒的多数。
情報をどうやって得ているのか、で行動に差が生まれるようである。
若い人たちは、テレビだけでなくネット(ブログやツィッターも含めて)も使って複層的に
情報を獲得し、理性的に行動している。
いくつかデマも出回ってはいるが、そのデマを打ち消す情報も流れている。
中高年のうちインターネット環境にない人々は、そのほとんどの情報源が新聞かテレビ。
リアルタイムの情報は専らテレビ一辺倒になっているようである。
そのテレビが、悲惨な映像とアジテーションのような喋りを続けているとなれば。
そんな情報に洗脳された中高年は、非現実的な危機感を持って、買い溜めと言うトンチンカンな行動に走るのである。
つまり、メディア・リテラシーを知っているかどうかによって、行動に差があるように思えるのである。
買い溜めに走る人々は、情報弱者とも言えるのかもしれない。
であるとするなら、このような人たちにどうやって「速やかに、正しい、落ち着いた行動が取れるように情報を提供していくのか」が課題であると言える。
正確な情報がないと不安、というのは被災地であろうと、被災を免れた地域であろうと、変わらない。
もうひとつ、マスコミの問題。福島の原発の問題、宮城沿岸部の津波被害、これらはショッキングな事実であることは確か。だけれども、どこの社もそればっかり。茨城や千葉だって、大きな被害が出ている。東北の内陸の地震被害のことだってある。東京だって、地盤の液状化現象があったし、首都高の高架橋が損傷して今日まで通行止めが続いていた。派生して起きた新潟・長野県境の地震や富士宮の直下型地震も被害が出ている。これらのことも取り上げてほしい。そこにも被災者はいるのである。
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相田みつをの書に
「うばい合えば足らぬ わけ合えばあまる」
という作品がある。
まるで今日のこの状況を見越して言っているかのようである。
相田は20歳前に曹洞宗の寺で仏法を学んでいる。
こちらは臨済宗の寺であるが、京都の龍安寺の茶室の「つくばい」の文字、
『吾唯知足(われただ足るを知る)』というものが知られている。
宗派は違えど同じ禅宗の流れ、このあたりのことが相田の思想となっていてもおかしくはない。
これを現在の情勢にあてはめると、「ウエシマ作戦」となる。
現代の若者は優しいよなあ。
それに引き換え、どこぞの野球団の親玉の爺さんときたら…
数千件分の電力を食らってでも、本拠地での試合開催にこだわってたらしい。
野球やるなとは言わないが、電気が逼迫している東京じゃなくて、キャンプで世話になっている宮崎でやればいいじゃないか。新燃岳噴火で被災している現地の人たちへの恩返しも兼ねて。
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地震の翌日以来、すべての暖房装置のスイッチを切って、キャンプ用品とツーリング用品を活用して過ごしている。
テントの中に敷く銀マット、これがなかなか良い。滑りやすいのが難だが、布団の下に敷きこんでおくと、底冷えを遮ってくれ、自分の体温だけでも十分暖まる。
これに、自分の体温で発熱する肌着(ユニクロのヒートテックみたいなやつ)を着込んで布団に潜り込めば、暖房はなくても結構快適に過ごせる。
こんな生活をしていると、避難所の人たちにはさしあたって銀マット・コット・シュラフやヒートテック生地のような衣類がとても必要なんだろうなあ…と感じてしまった。
「共に生きる」とはどういうことか、お仕着せの援助でなく「被災者自身の自立的生活」を援助するためのエンパワメントとは何をすればよいのか、活動しながら模索の日々である。
めまいのような揺れを感じ、電池駆動のTVをつけた。
また震源は太平洋の東北沖。大き目の余震だったなあ、と思った矢先、
「緊急地震速報。強い揺れに警戒して下さい」
(えっ、何、また?)
TVが「山梨・静岡…」と伝えている間に、ズドドドドド…という縦揺れ。続いてグラグラグラグラという横揺れ。周波が速い。直前の揺れと全く異なる。
「震度6強・静岡県東部」
(えっ、マジ!?)
静岡東部は弟一家や親戚が大勢住んでいる。冗談じゃない。速報を注視する。
どうやら親戚や弟宅のある地域は、震度4~5弱までで収まっていた様子。もちろん5弱ともなれば甘く見ることはできないが、被害があっても軽微ではないかと思われる。
にしても、震源が富士山の直下で、浅いところだったというのが不気味。
富士山がもし噴火するのであれば、もっと「火山性微動」が観測されていてもおかしくないので、そっちのほうはあまり心配はしていないが。
ただ、地域的には地震が多発するところ。昭和の初めごろには「北伊豆地震」というものもあった。また、プレート・テクトニクス理論でみると、あのあたりで伊豆半島だけは違うプレートにのっかっているという。実際、伊豆を旅するとよくわかる。山の形・佇まいが相模(箱根あたりを含む神奈川西部)・駿河(富士山あたりから西側の静岡東部)とは全く異なっている。鋸の刃のように切り立っているのだ。熱海~丹那高原~三島(東海道本線の真上!)あたりが境目になっている。
油断しているつもりはないが、立て続けにこられるとダメージが大きくなる。
長野の北の方や飛騨の下呂あたりでも揺れている。この地震も、東海地震との関連はないものとみられているが、超がつくような巨大地震は地球に「緩み」を作っていてもおかしくない。当分はあちこちに警戒である。
個人的には、地震より発電所の放射能漏れの方が気にかかっている。こっちは天災ではなく、ある意味人災である。
今はとにかく何とかこれ以上の放射能漏れを起こさせないよう封じ込めてほしい。さもないと、地震や津波以上にひどいことになってしまう。
今朝の出勤。
環八の自動車の量の多さ、そして乗用車の多さが目立った。
スーパーマーケットもガソリンスタンドも長蛇の列。入場制限。そして品薄。
社会を人体に喩えるなら、物流は血液。物流が滞っているというのは、脳虚血発作か狭心症のようなもの。被災地域の物流が止まっているのは、梗塞を起こしてしまったような状況。早いとこ何とかしないと…!
電車の間引き運転、時間運休。…節電対策とはいうが、そのなかに鮨詰めの乗客。
施設の利用者(もう100歳近い人)の親が、50年前のチリ地震津波で危うく流されそうになり、助けられた、という話を伺った。
この方の「…かなわんねぇ」というつぶやき。何を想われていたのだろうか。
停電になりそうで、ならなかった。
原発は次から次に危機的状況が深まっているという発表。
大きな余震の後、「津波が来る!」という県と、「津波の姿はない」という気象庁。
情報の錯綜と混乱。信じるべきは何か。
相変わらずかかりにくい電話、FAX。なるべく早く対応したい事案もあるのだが。
とりあえず今日は終わり。明日はどうなるやら。非常時は続く。