Train of thought

wish you were here

Dream Theater @ Yokohama Arena 30/04/2012 part4

2012-05-03 19:00:12 | Dream Theater

日本のライブ映像ではないが、こんな雰囲気だったということで。

日本では、この曲は渋谷でのみ披露されていた。

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YouTube: Dream Theater - Wait for Sleep , Live Manchester Apollo England, Feb 9 2012

◆話を少し戻すが、演奏のしかたも今回は変わっていた。<o:p></o:p>

 

というか、昔に戻った。<o:p></o:p>

 

前回の来日はフェスティバルで、1時間と少ししか持ち時間がなかったので別として、それ以前のツアーでは2部構成・3時間の長い演奏時間、曲の一部をつないだメドレー形式などのやり方もみせていたが、今回は一切そういうことをしていない。<o:p></o:p>

 

曲の最後と次の曲の頭を切れ目なく演奏することはあったが、そのくらい。<o:p></o:p>

 

キーボードやギターのフリータイムソロも控えめ。<o:p></o:p>

 

曲本来のアレンジに比較的忠実に、1曲1曲をしっかり演奏することに意識を向けている、という姿勢を感じた。<o:p></o:p>

 

22年くらい前になるか、初来日の時がそうだった。<o:p></o:p>

 

これもポートノイが抜け、ペトルーシがイニシアチブを取るようになってからの変化。<o:p></o:p>

 

ドラムスがマンジーニに替わったこと以上に、バンドの方向性が変わったようだ。<o:p></o:p>

 

マンジーニのドラムは、ポートノイと比べると地味。<o:p></o:p>

 

本人が「ギターやヴォーカルをしっかり引き立てたい」と何かのインタビューで言っていたから、もともとあまり目立とうという意識がない。<o:p></o:p>

 

その分、リズムの安定感はぐっと増した。<o:p></o:p>

 

きっちり演奏するドラムが入ったから、ここはひとつ原点に戻って、オーソドックスにやってみようじゃないか…とメンバーが思ったとしても不思議ではない。<o:p></o:p>

 

ペトルーシやラブリエが、実はメドレーやカヴァーをやるのは好きじゃない、とこれまたどこかのインタビューで言っていたらしい。<o:p></o:p>

 

ラブリエが「私は『ドリーム・シアターのヴォーカル』なんだ」という言い方をしていたようだ。<o:p></o:p>

 

これらの言葉が本音なら、マンジーニが加入して現在のショウ構成になったことで、彼らが「やりたかったこと」が実現できているわけである。<o:p></o:p>

 

実際2回のライブを観ていて、練り上げられたショウということ以上にバンド内の「気の流れ」がとても穏やかになっていることが感じられた。<o:p></o:p>

 

ポートノイは、コーラスを取る時の「ボエ~」声と仕切りたがりのキャラから、2ちゃんねるやニコニコ動画の中では『ジャイアン』と綽名されていた。<o:p></o:p>

 

やっぱりバンドの中でも「ジャイアン」だったのかな。<o:p></o:p>

 

ペトルーシやラブリエが「メドレーはちょっとねえ…」とか「カヴァーはもういいよ」と言っているのを読むと、あまり表面には出さなかったけど(メンバーの皆さん「大人」だから)、ポートノイの「ジャイアン」っぷりに辟易してたんかなあ、と勘繰りたくなる。<o:p></o:p>

 

脱退のすったもんだがあった挙句、ポートノイが「戻りたい」と言いだして、「何を今更!もう遅いよ」と(さすがに「大人」でも)感情的になった、とペトルーシ本人が言っている。<o:p></o:p>

 

そしてバンドは、原点回帰の方向へ動き出した。<o:p></o:p>

 

楽曲の面でも、ライブパフォーマンスでも。<o:p></o:p>

 

ラウド&ヘヴィネスに傾倒してきていたポートノイとは、道を分けた格好になる。<o:p></o:p>

 

こうなるとおそらくポートノイは、もう戻る場所がないだろう。<o:p></o:p>

 

少なくとも、今後数年間は。<o:p></o:p>

 

そんなことも感じたライブだった。<o:p></o:p>

 

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なるほど、“A dramatic turn of events(最新作のアルバムタイトル)だ。<o:p></o:p>

 

ペトルーシ本人は、「メンバーチェンジのことではない」とは言っているが、やっぱり「転機」だったことには違いない。<o:p></o:p>

 

ギターのペトルーシとベースのマイアング、この「ニュージャージーの幼馴染」コンビがオリジナルメンバー。<o:p></o:p>

 

この二人が学生の頃に「Rushかっけーじゃん!Metallicaクールじゃん!俺たちもちょっとやってみようぜ」で始まったこのバンド。<o:p></o:p>

 

うまくなりたいから「遊ぶのは6時間練習してからにしよう」と決め、毎日ひたすら弾き倒していたという。<o:p></o:p>

 

学生の頃のピュアな初期衝動がいまだにほのかに感じられるのも、私がこのバンドの音楽に惹かれる理由なのかもしれない。<o:p></o:p>

 

後から加わったメンバーはよく見りゃみんな年上で、すでに平均年齢50歳になろうとしているけれど、まだまだ新しいことができると思う。<o:p></o:p>

 

願わくば20年先にもまだ観ていたい(私も生きていれば、だが)。<o:p></o:p>

 


Dream Theater @ Yokohama Arena 30/04/2012 part3

2012-05-03 18:58:23 | Dream Theater

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YouTube: Dream Theater - Breaking all illusions (Live a Milano 21/02/2012)

ミラノの観客によるブート映像。

素人の割にまあまあ画面も落ち着いているし、音も良い。

今回のツアーのメインディッシュの曲。

横アリでもこんな感じでした。

◆横アリのセットリストは、こんな感じ。(時間は原曲のもの)<o:p></o:p>

 

1.Bridges in the Sky (最新作5曲目、11分)
2.6:00
 (3rdアルバム1曲目、5分半)

3.Build Me Up, Break Me Down
 (最新作2曲目、7分)
4.Surrounded
 (2ndアルバム4曲目、5分半)
5.The Root of All Evil
 (8thアルバム1曲目、8分)

6.Drum Solo
7.A Fortune in Lies
 (1stアルバム1曲目、5分)
8.Outcry
 (最新作6曲目、11分半)

9. The Silent man
 (3rdアルバム6曲目、4分)
10.Far From Heaven
 (最新作7曲目、4分)

11.On the Backs of Angels
 (最新作1曲目、8分半)
12.War Inside My Head
 (6thアルバム2枚目の3曲目、2分半)
13.The Test that Stumped Them All
 (6thアルバム2枚目の4曲目、5)
  Guitar & keyboard Time

14.The Spirit Carries On
5thアルバム11曲目、6分半)
15.Breaking All Illusions
 (最新作8曲目、12分半)
???????????????????
16.Pull Me Under
 (2ndアルバム1曲目、8分)<o:p></o:p>

 

<o:p> </o:p>

 

Shibuya AXの時は、<o:p></o:p>

 

9 Wait For Sleep (2ndアルバム7曲目、2分半).
10.Beneath The Surface
 (最新作9曲目、5分半)
16.As I Am
 (7thアルバム1曲目、8分)<o:p></o:p>

 

…の3曲が違っていて、他は同じ流れ。<o:p></o:p>

 

曲を差し替える時は、全体の時間の流れの中でそのパートに何分くらい時間をあててあるか、というのが肝心なので、差し替えた曲の所要時間をみるとほぼ同じことがわかる。<o:p></o:p>

 

どちらの日も910はドラムお休みタイム(Beneath~には少し登場していたが)。<o:p></o:p>

 

9曲目と10曲目については両日ともsetlist.fmの記載が間違っているもんで、それを引用しているサイトも軒並み間違いに気づいてない。レコード会社も!おい、しっかりしてくれ)<o:p></o:p>

 

<o:p> </o:p>

 

◆横浜のセットリストは、大阪・福岡・名古屋、日本に来る前に回ってきたソウル・ジャカルタと同じだった。<o:p></o:p>

 

このメンバーになってからのライブは、1~2ヶ月のシリーズの間はほとんどセットリストを変えない。<o:p></o:p>

 

このあと続くシンガポール、台北、バンコクも同様と思われる。<o:p></o:p>

 

渋谷は「追加公演」だったから、バンドが気を利かせてくれたのだろう。まあそれでも、アジアツアーの前にやっていたヨーロッパツアーのセトリだったが。<o:p></o:p>

 

実質的にリーダーだった前任ドラマー・ポートノイは、メタリカのラーズ・ウルリッヒの「通いつめてくれるオーディエンスはいろんな曲を聴きたいだろうから、同じ場所や近場で連続公演する時は曲目をいろいろ変える」という考えに共鳴していた。<o:p></o:p>

 

そのためこのバンドも90年代半ば頃から、アンコールを変えてみたりメドレーをくっつけてみたり、時には1日目と2日目はほぼ全部変えたり、メタリカがしていたように「自分たちが影響されたミュージシャンの曲のカヴァーをやってみたり、ということをしていた。<o:p></o:p>

 

「今日は何を演奏するのかな」「昨日はアレやったから、今日はコレ聴きたいな」など、連日通うファンはそんな会話をしていたものだ。<o:p></o:p>

 

ポートノイが脱退し、サブリーダー的ポジションだったギターのペトルーシがまとめるようになり、この発想も変わったようだ。<o:p></o:p>

 

音楽評論家・伊藤政則のインタビューに対し、ペトルーシは言う。<o:p></o:p>

 

「同じセットリストで固定したほうが、演奏するバンドも、演出も、ショウを磨き上げることに集中できる。演劇のようにね」<o:p></o:p>

 

そして、「実は、今のメンバーはセットリストをくるくる変えるのはみんな好きじゃないんだ。よくマイク(ポートノイ)に冗談で言ったものだよ、『君はものすごい記憶力があるからいつだってすぐにいろんな曲ができるけど、僕らは思い出して練習しないと追いつかないよ(笑)』って」<o:p></o:p>

 

リーダーが交代すれば組織が変わる、を地で行ったことになる。<o:p></o:p>

 

いままでのやり方に慣れてしまったファンからは、不満も聞かれた。<o:p></o:p>

 

「もっといっぱい、いろんな曲が聴きたかった」<o:p></o:p>

 

私もファンなので、気持ちはわかる。<o:p></o:p>

 

ってか、“激しく同意”する。<o:p></o:p>

 

けれど、今回の横浜のように「ご新規さん」が大勢いらっしゃる場合は、そういったお客さん向けにもなる「セットリストは変えず、きちんと演奏する」方が親切ではあるな、とも思う。<o:p></o:p>

 

後述するが、アドリブも抑え気味になったし、アルバムに入っているオリジナルに近いかたちでの演奏が今回はほとんどだった。<o:p></o:p>

 

わかりやすさ、という点ではそっちのほうが高いと思う。<o:p></o:p>

 

…でも、それだったら渋谷のセトリを大幅に変えて、これまでヨーロッパや北米で演奏していた曲をやってほしかったなあ…っていうのは贅沢すぎるか(笑)<o:p></o:p>

 

一日だけ違うセトリっていうんじゃ、スタッフみんなかえって混乱しちゃうかねえ。<o:p></o:p>

 

何だったら、夏の北米ツアーが終わった後もう一回来てくれてもいいんだけどな、Loud Parkみたいなフェスでもいいから。<o:p></o:p>

 


Dream Theater @ Yokohama Arena 30/04/2012 part2

2012-05-03 18:54:13 | Dream Theater

 

◆今回は、私とともに10年以上演奏してくれているドラム奏者さんを、初めて同行いただいた。<o:p></o:p>

 

ドラムさんは、DTはほとんど聴いたことはない。<o:p></o:p>

 

ロックのアルバムはいろいろ聴いているが、HR/HM系のライブは20年振りくらいだとか。<o:p></o:p>

 

最近はもっぱらジャズの人。<o:p></o:p>

 

彼のドラムの師匠が教材として使っていたのが、マンジーニの教則ビデオらしい、ということだった。<o:p></o:p>

 

やっぱりすごいんだ、卍先生。<o:p></o:p>

 

ある意味ジャズとは対極の位置にあるこの手の音楽をどう聴いてくれるかな、と思っていたが、まあそこそこ気に入ってくれたようだ。<o:p></o:p>

 

ライブ中はやっぱり立ったまま動かない「地蔵」と化していたが、「曲も演奏も凄すぎて、聴き入っていて乗るどころじゃなかった」そう。<o:p></o:p>

 

「変拍子やポリリズムを繰り出しまくって、しかもかなり長い曲が多いのに、その間集中力を切らさないで演奏しているのが凄い」と言う。<o:p></o:p>

 

「ハードな曲よりはメロディアスな曲のほうが印象に残った」と言っていたので、アルバムは最新作と2作目“Images and words”を薦めておいた。<o:p></o:p>

 

「ヴォーカルの声がよく伸びていた。鍛練しているんだろうね。ヴォーカルがしっかりしていると、こういう音楽は締まるね」という感想。<o:p></o:p>

 

今回のセットではSurroundedが良かったらしい。<o:p></o:p>

 

うん、あれは流麗なパワー・バラードですよ。<o:p></o:p>

 

変拍子・ポリリズムビシバシだけど。<o:p></o:p>

 

私も好きです。<o:p></o:p>

 

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◆聴こえてきた音は、アリーナ級の会場(ハコ)としては良質だったとは思う。<o:p></o:p>

 

けれど、やっぱり音が拡散してモワモワっと聴こえてしまい、ベースの音域が聴き取りづらかった。<o:p></o:p>

 

ドラムの音と打ち消しあってしまっていたようだ。<o:p></o:p>

 

切り込んでくる音(ギターとかシンセとか)はよく音が立っていた。<o:p></o:p>

 

それでも他のライブなんかよりは格段に聴き易かった。<o:p></o:p>

 

渋谷で聴けた音は、やはり特筆ものだったのだろう。<o:p></o:p>

 

各楽器とも本当に抜けが良くて、そこによく声の出たヴォーカルが乗るものだから、まるでCDを高級サラウンドステレオで鳴らしているかのようだった。<o:p></o:p>

 

過去には武道館や国際フォーラム・ホールAなんかでも観たけれど、やっぱりこのバンドのライブは、2,000人規模程度のホールで聴くのが、私の耳には心地良い。<o:p></o:p>

 


Dream Theater @ Yokohama Arena 30/04/2012 part1

2012-05-03 18:51:37 | Dream Theater

 

渋谷に続き、横浜アリーナにも参戦。<o:p></o:p>

 

以下、雑感。<o:p></o:p>

 

書いていてとんでもなく長くなったので、数回に分けて掲載する。<o:p></o:p>

 

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◆横浜アリーナはフルで17,000人収容。<o:p></o:p>

 

そんなでかい会場に、最近の日本では流行してない種類の音楽で、しかもその中でもこんなマニアックなバンドのライブ。<o:p></o:p>

 

大丈夫か?…と思ったら、ライブの場合は12,000人程度で、しかも今回はセンター席(一般的な「アリーナ席」)とアリーナ席(一般的な「2階スタンド席」)のみの開放。スタンド席(3階席)は閉鎖だった。これでもキャパ9,000席。<o:p></o:p>

 

どれだけ入るやら…と見ていたが、開演の時には9割方埋まっていた。<o:p></o:p>

 

おお、大したもんだ。<o:p></o:p>

 

ただ、こういう会場の場合、聴こえてくる音がどうなるか。<o:p></o:p>

 

音の良さでは定評のあるバンドだが、ちょっと懸念。<o:p></o:p>

 

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◆横浜で、ライブが始まってびっくりしたこと。<o:p></o:p>

 

演奏中、バンドが促しても、「乗らない」。反応が薄い。<o:p></o:p>

 

腕を振ったり身体をゆすってリズムに乗って、という聴き方ではない。<o:p></o:p>

 

登場と同時に皆立ち上がったものの、「周りが立ったから合わせて立った」という感じで、棒立ちしている。<o:p></o:p>

 

渋谷では、そんなオーディエンスはあまり見なかった。<o:p></o:p>

 

スタンディングの前列は熱く歌い、腕を振り、歓声を上げていたし、じっくり聴きこみたい客は後列や2階席で耳を傾けながら身体を揺らしていた。<o:p></o:p>

 

それが、横浜では、反応している客が半分、棒立ちが半分。<o:p></o:p>

 

どうしたんだ、8,000から入っているのに。<o:p></o:p>

 

「本当にこれ、メタルバンドのライブ?」というくらい静か。<o:p></o:p>

 

数曲聴いて気付いたのが、最新アルバムの曲の時は多少なりとも歌っている声が聴こえるが、昔の曲になるとぴたっと反応が止まる。<o:p></o:p>

 

どうも横浜の客層は、「最近このバンドを知った」「メタル系ライブには不慣れな人」が相当数ご来場のようなのだ。<o:p></o:p>

 

GW中の休日でもあることが、そういった人たちに足を運ばせることにもなったのだろう。<o:p></o:p>

 

そういえば渋谷の時は平日。しかも連休前で、仕事はきっと忙しい時。<o:p></o:p>

 

そんな中で、仕事を切り上げてでもAXに向かった客は、かなり聴き込んでいるコアなファンが多かった、ということでもあろう。<o:p></o:p>

 

実際、横浜での入場前の列を見てみると、あまり「メタルっぽくない」身なりの普段着の人や、横浜の街に買い物にきているかのような中高年も目立った。<o:p></o:p>

 

40年くらい前のコンサートでは、まだ座りっぱなしで観ていて、曲が終わったら拍手、というスタイルが普通だった(Deep Purpleの「Live in Japan」を聴くとよくわかる)。<o:p></o:p>

 

最近のライブでも、5年くらい前のKing Crimsonに行った時がそうだったが、ほとんどの客が座って観ていた。<o:p></o:p>

 

あの時も中高年が結構多かったのを覚えている。<o:p></o:p>

 

年齢的に体力がきついのもあるが、“プログレッシブ・ロック”は展開が複雑な音楽なので、聴衆の聴く態度がクラシック音楽へのそれと同じように「耳をすませてしっかり聴き込む」人がほとんど。<o:p></o:p>

 

そんな感じなのだ。<o:p></o:p>

 

私自身がそうだが、初期からのファンならもう20歳以上は年を重ねている。<o:p></o:p>

 

プログレッシブ・ロックが流行った時代はそれより15年も前。<o:p></o:p>

 

60代の方がいてもおかしくはない。<o:p></o:p>

 

Dream Theaterというバンドの音楽は、“プログレッシブ・メタル”と形容されている。<o:p></o:p>

 

出している音は“ヘヴィメタル”だが、メンバーの演奏技術の高さや複雑な曲展開、そして1曲が10分あるのはザラ、長いものは組曲仕立てで42分とか、アルバム1枚まるごとでひとつのストーリーに仕立てたりとかいう手法はかつての“プログレッシブ・ロック”そのもの。<o:p></o:p>

 

昔プログレを聴いていた方々が、最近はこんなのがあると紹介されて聴き出し、「コンサートがあるっていうから、行ってみようか」、という感じで大挙出動されたようなのだ。<o:p></o:p>

 

その世代の方々のライブの楽しみ方が再現されたと考えると、「反応の薄さ」もまあわかる。<o:p></o:p>

 

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このバンド、外国ではしっかり「メタル系」と認識されていて、YouTubeなどを見ると大きな歓声とシンガロングで迎えられていることが多い。<o:p></o:p>

 

2年前のSummer Sonicの時は、まああれはフェスティバルだったのでロックファン中心だったが、日本ではだんだん客がおとなしくなってきたなとこの10年ほど感じてきていたので、それが一気に進んだ印象も持った。<o:p></o:p>

 

むしろ渋谷の客層が、「メタルファンの生き残り」が集まった、最近では珍しいケースなのかもしれない。<o:p></o:p>

 

あれは20年以上前のクラブチッタ川崎や中野サンプラザ、渋谷公会堂でのライブを彷彿とさせる、ここ数年では一番「熱く感じた」ライブだった。<o:p></o:p>

 


Dream Theater @ SHIBUYA-AX 24/04/2012

2012-04-26 09:10:13 | Dream Theater

Dream Theater @ SHIBUYA-AX 24/04/2012
Dream Theater @ SHIBUYA-AX 24/04/2012
30日の横浜のチケットはもう確保していたので、追加でAXが出たのを知った時には行こうか(行けるのか)どうしようか迷っていた。

何だかんだで「行っちゃえ!」と踏ん切りをつけ、当日券目当てで参戦。

当日券はスタンディングの1階のみと聞いていたが、窓口では2階席もあるという。

AXの2階はまだ未経験、興味もあったので2階席を選んだ。

意外にステージが近く見える。メンバー全員の俯瞰も出来る。1階のノリも分かる。私好みの位置かも。

オープニング前のBGM、何故「王様」の「鉛の飛行船伝説」がかかるんだw(バンドに聴かせた日本人がいるってことだな)

オープニングアクトのAndy McKee、アコギをとてもパーカッシブに使う。

ボディを叩き、ハンマリングでハーモニクスを出し、右手はスラップやタッピングを多用する。

ベースの弾き方としては既に普及しているが、アコギで聴くと新鮮である。

2本を使い分けていて、1本はハープギター、もう1本はおそらくバリトンギターではなかったか。

気持ち良い演奏で、1階からは手拍子も起きていた。

 

30分ほどの演奏が終わり、中休み。そして主役たちの登場。

セットリストはレコード会社のHPからどうぞ。

 

今回の関心は、新ドラマーのマイク・マンジーニ。

どこかで聞いたお名前…と思っていたら、以前「アナイアレイター」というバンドに参加したこともあると聞き、思い出した。

とても切れ味の良い、タイトなリズム感で、さりげなく高度な小技を効かせる演奏が印象的だった。

これはすごいかも。

 

で、聴いた後の感想としては…

AXで聴いたのは2回めだが、このバンドはここのハコとの相性が良いように思う。規模とか、客層とかも含めて。

バンド自体の雰囲気も和やかだった。まあ、それはよしとしよう。

曲の提示のしかたが、これまでとかなり変わった。

曲中のアドリブは抑え目、メドレーはなく、1曲1曲をオリジナルに近い形でプレイしている。

セットリストもほぼ固定。

そういった「仕掛け」がないのは、ちょっと「普通のロックバンド」になっちゃったような感じもした。

Iron Maidenのツアーがこんな感じ。

「お約束」で進行していく。

演出の都合としてはやりやすくていいのも解るけれど、このバンドでは何だか余力を残し過ぎのような気もする。

エディが出て来るわけでもないし。

これは曲を覚える必要のあるマンジーニに対する配慮なのか、それとも引っかき回しまくってたポートノイへのアンチテーゼなのだろうか。

 

選曲も新作中心で、そこへ旧作をちりばめたオーソドックスなもの。

割合短め(彼らにしては)なものが多く、結果2時間強のステージで16曲。

これも「普通のロックバンド」みたい。

この人たち、16曲ならこれまでは3時間コースだったところ。

ただ、曲の間にルーデスが腰掛けてたり、アンコールの後にラブリエが座り込んだり、皆さんお疲れ気味のようで…3時間は厳しくなってきてるのかな。

 

今回はずっと座りっぱなしだった私と同世代だもんな(^_^;)

もう一度、今度は横浜アリーナという大ステージで観られるので、パフォーマンスがどう違ってくるのかをみてみたい。