あまり書きたくない奥さんの闘病記…。
でも、私自身もそうだけど、同じ病に苦しんでいる方やご家族の気持ちが少しでも和らげば…。
っと言うのも、やはり私の奥さんの病状は、出血した場所も悪く、出血量も多かった為、かなりの重症のようです…。
もちろん、もっと重症な方もいらっしゃると思いますが…。
※病気に伴う症状は、その状況により人それぞれです。ここに書かせて頂く病状は、我が家の事ですから、同じ病気を発症したからと言って、全てが同じではありません。
はじめの2週間は、血圧も上が200近い数値が続き、熱も39度代の日が多く、頭のドレンチューブからも頻繁に髄液が出ていました…。
非常に危険な状態が続きました…。
本来なら頭のドレンチューブも感染症の予防を考えると2週間で抜かなければいけないのですが…。
1日で生産・活性を繰り返す髄液の量は約450cc…。
でも、奥さんの場合、脳圧が高くて1日で約200cc近く溢れてしまう状態…。
感染症予防の為に出血側の反対のチューブを途中で抜いて様子を見ましたが、やはり血液の混じった髄液が頻繁に出ていました…。
3週間目になり、残った左のチューブを抜き、右に新しいチューブを入れる手術をし…。
この頃から奥さんの「寝たきり生活」の為なのか、体力も落ち、本来動くはずの左半身をほとんど動かさなくなってしました…。
言葉は全く出ません…。
出るのは咳と痰ばかり…。
目も見えているのか…。
耳は聞こえているようです…。
そして…。
眠っている時間が増えました…。
3週目も後半になると、主治医の先生から、そろそろ次の手術を考えるように言われ…。
髄液も、1日で170cc近く出る状態なので…。
頭の脳室から皮下チューブを腹部迄入れ、溢れた髄液を逃すバイパス手術…。
正式には「脳室腹腔短絡術(シャント術)」って言うらしいです。
っと言っても、頭の髄液を逃したところで、いろんな障害が良くなる訳ではありません…。
あくまで脳圧を下げて、水頭症防止策で行う手術…。
「生命を第一」に考えた手術…。
一番苦しい思いをしている奥さんに、更に痛い思いをさせたくなかった…。
でも仕方がないです…。
でも、不思議な事に、この手術を考え出した頃から「覚醒時間」が増えて、左手の指でいろんなことをして遊んでました。
私も、先生からの症状や手術の説明を少し冷静に聞けるようになりました。
いよいよ翌週には手術って事になった時に先生から…。
「水頭症防止策として、今入れているチューブから内視鏡を入れて脳室に残っている血液をバキュームで吸い取り、第3脳室の底にある幕を破く方法をやってみようと思います。」って!
この手術が「第3脳室開窓術」って言うんですって。
どうやら「子供の水頭症手術」で行う術式らしく、奥さんの場合、左視床での出血により、脳室への血液の流入が多くて髄液の通れる通路が狭くなっているので、そこを広げれば髄液も脳全体に行き渡り、脳圧も下がる可能性があるらしいのです。
先生も…
「水頭症防止の近道になるか?遠回りになるか?はわからないが、やってみる価値がある。」
との事でした。
私も娘も、頭から腹部まで皮下チューブを入れる手術より、可能性があるならば、この方法を先生にお願いしようって直ぐに思い、先生にお願いしました。
でも、手術には全身麻酔が必要で…。
手術も4時間近くかかる…。
簡単な方法を選択したとは言え、大手術…。
手術や麻酔に伴う同意書等々のサインをして…。
週明けの18日に手術…。
手術の前日辺りから、どうゆう訳か奥さんの体調って言うか、症状が少し良くなって…。
今まであまり動かさなくなった左半身を頻繁に動かして…。
そして、聞き取りにくいのですがって言うか、9割以上理解してあげられないのですが、やたらに長い言葉を発する!
これには心底驚きました!
このまま手術しない方がイイのでは?って思っちゃうほど元気になったんです。
そして…。
いよいよ手術当日…。
朝8時半に病室に…。
ナースステーションの前を歩いていたら、看護師さんが追いかけて来て…。
「昨晩、奥さんが自分のお名前を言ったんですよ!聞いてみてください!」
ってすっごい嬉しそうに教えてくれたんです。
その後も、病室に来る看護師さん全員が、開口一番に…。
「お名前言えたんですって!」
って!
入院して1ヶ月…。
もう、めちゃくちゃ有名人です。
(苦笑)
でも、手術前なのに、本当にモゴモゴ何かをしゃべっていました。
そんな時…。
唯一聞き取れた一言…。
「帰りたい…。」
………。
返す言葉に困りました…。
「もう少しだけここで頑張ってリハビリしようね!」って励ますことしか言えませんでした…。
手術準備が始まり…。
手術室に一緒に行き…。
病室で待ちました…。
4時間…。
奥さんも大変だけど、待つのも辛い時間…。
ところが…。
手術2時間を過ぎた頃、看護師さんがやってきて…。
「手術は無事終わって、今CT撮ってます!もうすぐ帰ってきますよ!」って!
めちゃくちゃびっくりしました。
全身麻酔で覚醒に時間がかかるって言われていたのですが…。
結局、手術室に行って3時間後に帰って来た奥さんは、既に目覚めてました。
先生から手術の内容等々の説明を受けて病室に戻ると、奥さん若干話しにくそうでしたけど、手術をした人とは思えない感じでした。
っと言っても、やはり数時間後には熱が38度近く迄出て、血圧も上が150近く迄上がり、頭痛を訴え、ドキドキタイムに…。
久しぶりに点滴3種類の投与となりました…。
そして翌日の今日も高血圧に高熱で、喋ることなく、ボォ〜っとして、ほぼ眠っていました…。
一難去って、また一難…。
一歩進んで二歩下がる…。
そうは簡単に良い方向には向かいませんね。
そりゃ〜そうですよね。
だって、3週間と数日、ほぼ寝たきりで、会話も無く、血圧や熱が高くて、毎日ヒヤヒヤしていましたから…。
まだまだ続く奥さんの闘病生活の、スタート地点です…。
焦らず、上を見過ぎないで、少しづつ歩んで行きます。
では。
でも、私自身もそうだけど、同じ病に苦しんでいる方やご家族の気持ちが少しでも和らげば…。
っと言うのも、やはり私の奥さんの病状は、出血した場所も悪く、出血量も多かった為、かなりの重症のようです…。
もちろん、もっと重症な方もいらっしゃると思いますが…。
※病気に伴う症状は、その状況により人それぞれです。ここに書かせて頂く病状は、我が家の事ですから、同じ病気を発症したからと言って、全てが同じではありません。
はじめの2週間は、血圧も上が200近い数値が続き、熱も39度代の日が多く、頭のドレンチューブからも頻繁に髄液が出ていました…。
非常に危険な状態が続きました…。
本来なら頭のドレンチューブも感染症の予防を考えると2週間で抜かなければいけないのですが…。
1日で生産・活性を繰り返す髄液の量は約450cc…。
でも、奥さんの場合、脳圧が高くて1日で約200cc近く溢れてしまう状態…。
感染症予防の為に出血側の反対のチューブを途中で抜いて様子を見ましたが、やはり血液の混じった髄液が頻繁に出ていました…。
3週間目になり、残った左のチューブを抜き、右に新しいチューブを入れる手術をし…。
この頃から奥さんの「寝たきり生活」の為なのか、体力も落ち、本来動くはずの左半身をほとんど動かさなくなってしました…。
言葉は全く出ません…。
出るのは咳と痰ばかり…。
目も見えているのか…。
耳は聞こえているようです…。
そして…。
眠っている時間が増えました…。
3週目も後半になると、主治医の先生から、そろそろ次の手術を考えるように言われ…。
髄液も、1日で170cc近く出る状態なので…。
頭の脳室から皮下チューブを腹部迄入れ、溢れた髄液を逃すバイパス手術…。
正式には「脳室腹腔短絡術(シャント術)」って言うらしいです。
っと言っても、頭の髄液を逃したところで、いろんな障害が良くなる訳ではありません…。
あくまで脳圧を下げて、水頭症防止策で行う手術…。
「生命を第一」に考えた手術…。
一番苦しい思いをしている奥さんに、更に痛い思いをさせたくなかった…。
でも仕方がないです…。
でも、不思議な事に、この手術を考え出した頃から「覚醒時間」が増えて、左手の指でいろんなことをして遊んでました。
私も、先生からの症状や手術の説明を少し冷静に聞けるようになりました。
いよいよ翌週には手術って事になった時に先生から…。
「水頭症防止策として、今入れているチューブから内視鏡を入れて脳室に残っている血液をバキュームで吸い取り、第3脳室の底にある幕を破く方法をやってみようと思います。」って!
この手術が「第3脳室開窓術」って言うんですって。
どうやら「子供の水頭症手術」で行う術式らしく、奥さんの場合、左視床での出血により、脳室への血液の流入が多くて髄液の通れる通路が狭くなっているので、そこを広げれば髄液も脳全体に行き渡り、脳圧も下がる可能性があるらしいのです。
先生も…
「水頭症防止の近道になるか?遠回りになるか?はわからないが、やってみる価値がある。」
との事でした。
私も娘も、頭から腹部まで皮下チューブを入れる手術より、可能性があるならば、この方法を先生にお願いしようって直ぐに思い、先生にお願いしました。
でも、手術には全身麻酔が必要で…。
手術も4時間近くかかる…。
簡単な方法を選択したとは言え、大手術…。
手術や麻酔に伴う同意書等々のサインをして…。
週明けの18日に手術…。
手術の前日辺りから、どうゆう訳か奥さんの体調って言うか、症状が少し良くなって…。
今まであまり動かさなくなった左半身を頻繁に動かして…。
そして、聞き取りにくいのですがって言うか、9割以上理解してあげられないのですが、やたらに長い言葉を発する!
これには心底驚きました!
このまま手術しない方がイイのでは?って思っちゃうほど元気になったんです。
そして…。
いよいよ手術当日…。
朝8時半に病室に…。
ナースステーションの前を歩いていたら、看護師さんが追いかけて来て…。
「昨晩、奥さんが自分のお名前を言ったんですよ!聞いてみてください!」
ってすっごい嬉しそうに教えてくれたんです。
その後も、病室に来る看護師さん全員が、開口一番に…。
「お名前言えたんですって!」
って!
入院して1ヶ月…。
もう、めちゃくちゃ有名人です。
(苦笑)
でも、手術前なのに、本当にモゴモゴ何かをしゃべっていました。
そんな時…。
唯一聞き取れた一言…。
「帰りたい…。」
………。
返す言葉に困りました…。
「もう少しだけここで頑張ってリハビリしようね!」って励ますことしか言えませんでした…。
手術準備が始まり…。
手術室に一緒に行き…。
病室で待ちました…。
4時間…。
奥さんも大変だけど、待つのも辛い時間…。
ところが…。
手術2時間を過ぎた頃、看護師さんがやってきて…。
「手術は無事終わって、今CT撮ってます!もうすぐ帰ってきますよ!」って!
めちゃくちゃびっくりしました。
全身麻酔で覚醒に時間がかかるって言われていたのですが…。
結局、手術室に行って3時間後に帰って来た奥さんは、既に目覚めてました。
先生から手術の内容等々の説明を受けて病室に戻ると、奥さん若干話しにくそうでしたけど、手術をした人とは思えない感じでした。
っと言っても、やはり数時間後には熱が38度近く迄出て、血圧も上が150近く迄上がり、頭痛を訴え、ドキドキタイムに…。
久しぶりに点滴3種類の投与となりました…。
そして翌日の今日も高血圧に高熱で、喋ることなく、ボォ〜っとして、ほぼ眠っていました…。
一難去って、また一難…。
一歩進んで二歩下がる…。
そうは簡単に良い方向には向かいませんね。
そりゃ〜そうですよね。
だって、3週間と数日、ほぼ寝たきりで、会話も無く、血圧や熱が高くて、毎日ヒヤヒヤしていましたから…。
まだまだ続く奥さんの闘病生活の、スタート地点です…。
焦らず、上を見過ぎないで、少しづつ歩んで行きます。
では。