世界一パレード後に戦力外通告・・・

記事を読んで「きつぅ・・」と思いました。
メジャーリーグで≪世界一≫になったのに、直後戦力外通告とは・・・。
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世界一パレード後に戦力外通告・・・


パレード後に…田口“戦力外”通告

　フィリーズは１０月３１日（日本時間１１月１日）、
田口壮外野手（３９）と来季は契約しないと発表した。
来季については年俸１２５万ドル（約１億２１２５万円）で
球団側に契約延長の選択権があったが、行使せず、
１５万ドル（約１４５５万円）の違約金を田口に支払う。

　突然の通告だった。カージナルス時代の０６年に続く自身２度目の
世界一パレード。両親、恵美子夫人、長男の寛君とトレーラー車に乗り込み
「セントルイスとは規模が違う。凄かった」と振り返った歓喜の後、
ギリックＧＭから“戦力外”が伝えられた。

　「今後はウエーバーにかけられ、獲得申し込みがなければ
フリーエージェントになれる。早めにほかの球団と交渉もできるので、
フィリーズに感謝している」と田口。今季出場は８８試合で、
フ軍にいては、来季も出場機会が限られる。田口は早期に保有権を
放棄してくれた球団側の決断を前向きにとらえた。

　来季４０歳を迎える田口にメジャー契約の保証はない。
それでも田口はあくまでメジャー挑戦を続ける。
「明らかにここには世界一の野球がある。その中でいかに
野球選手としての価値を見いだして生き残っていくか。
来季も大リーグでプレーするつもりです」と語った。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（gooニュース）

奥さん、子どもさんもトレーラー車に乗り込んでの世界一パレード。
そのあとに戦力外通告・・
わあ、「きつぅ・・・」と思いました。
チームが優勝の歓喜にわき、オフと来シーズンのことに胸を高鳴らせて
いるというときに、なんという明暗でしょう。
周囲がどんな状況にあっても、それは状況にすぎないと、
自分を平常心に保っていないと、思わぬ落とし穴があるのだろうと思いました。
田口さんの前向きな発言はトップの一流選手らしく、前向きで、これからを
見据える発言で、勇気をもらえる気がしました。

田口壮選手はもとオリックスの外野手（もとは内野手）で、
イチロー選手から「鉄肩病」と揶揄されたほどの名プレーヤー。
2001年、カージナルスに移籍、渡米するもなかなかその実力を
発揮することはできませんでした。
詳しいことは知らなかったけれど、ほかの日本人プレーヤーたちと
同じく、その活躍が気になってはいました。
2006年、日本人内野手としてはじめて世界一を経験。
2007年、フィリーズに移籍、今回、２回目の世界一になったとのことです。
（田口選手の来歴をご紹介するわけではないので、ご了承くださいね）

字面だけ追うと、華々しい気がするのですが、メジャーリーグに身を
置いたら、気の休まるときはないでしょうね。
常に降格や移籍の可能性と隣り合わせであるというか・・。
今年のシーズンは守備固め、代走が多かったそうです。
そして途中で加入した選手にその活躍の場も奪われがちだったとか・・。
わくわくする記事をさらっと読んだだけでは見えてこない日常があるのですね。
（当たり前のことなんですけれど）
素晴らしい一流選手であるからこそ、一挙手一投足が注目され、
発言を求められて、対応せざるを得なくて、心中はいかばかりかと思います。

でも暗中模索の日々がたとえ始まるとしても、
この田口選手の前向きな発言には勇気をもらえますよね。
最近の金融不安に端を発して、株価の変動がすさまじく、
産業界も大きく動揺しているように見受けられます。
来春の新卒就職内定者の採用取消し報道を見聞きするたびに
かわいそうでなりません。
来春社会に出るというタイミング、
誰にも操作できないのです、新卒として。
なのになんということでしょう。
早々に就職を決められたひとたちはよその内定を辞退してまで、
その会社の入社を選んでいたかもしれません。
どんな言葉もありませんが、ここで挫折感にうちひしがれることなく、
のちには大きな試練を乗り越えたと胸をはって懐かしめるよう、
新たに始動してほしいなと思います。
田口選手のように、どんなに行く先が細い道になっていっても、
みずからの夢を追い続ける姿勢に、勇気をもらってほしいし、
私もその勇気を糧にしたいと思います。