「歸國」がBS放送でも間もなくオンエアされるそうです。
mayさん、情報をありがとうございます。
「歸國」
10/13(水)BS-TBSにて放送
■mayさんより情報いただきました。ありがとうございます。+++++++++++++++++++++++++++++
10/13(水)BS-TBSにて放送 (may)
2010-09-24 14:22:01
BSが観れる環境の皆様で「歸國」を地上波で見たかったけれど見逃した方は是非チェックしてみてください。
1度地上波で見たけれどBSでもまた見たいと思う方も要チェックしてみてください。
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
滑稽な場面展開はあるし、戦場で死んだ兵士のはずなのに結構老人(北野武さん)などと
いうことはあるけれども、そして、エピソード的にはあれこれ聞いたような話かもしれないけれど、
それを老人脚本家のノスタルジーと断罪するようなことは考えませんでした。
戦争のことを授業でやっても、それは頭の中に衝撃として残るものかどうか?
記憶とは思い出したときに「思い出しただけでぞっとする」作用も大きいはず。
私はそれはあのドラマの中で傷を負ったまま登場する兵士の姿だと思いました。
傷を負っている顔やからだは、傷を悲しみを負ったままのこころをも表していると思うのです。
あの滑稽な場面展開(ネタバレなので伏せますが)はたしかに現代を憂う、脚本家の想いに
よるものでしょうけれど、戦後苦労したひとたちがあのエピソードひとつから、たくさんいることを
思い出させてもいいのではないでしょうか。
思えば「男たちの大和/YAMATO」だって、それぞれのエピソードはいつか他の作品で見た事がある
ものばかりだったと思います。
でも、あの映画の戦闘場面はすごかった・・けど、あれだって、実際の大和は爆弾と魚雷で
沈んだのであって、たかだか知れている爆撃機からの機銃掃射はなかった・・
(少しは爆撃もしたかもしれないけれども戦艦からの爆撃の標的になることを思えば、
わざわざ多くの危険を冒してまで、あそこまでの攻撃はしない)
悲惨さを描くためのフィクションであって、滑稽さは同じなのだと。
でも、滑稽といいながら、そこに描かれるものが戦争によって引き起こされた悲惨であるならば
寓話として成立するのではないかと思うのです。
戦争をしらない世代は、そういう手垢のついたエピソードに衝撃を受けるでしょうし、
多少なりとも知っている世代は、あらためて先人のご苦労や無念に思いをめぐらせ、
戦争のむごたらしさ、悲惨をもう一度思い起こすのじゃないかと思います。
あの重い重い8月にこのドラマも放映されたことの意味を考えたいです。
見逃した方はぜひ。ただしBSを受信できる素敵な環境のかたに、ですが、おすすめします。
私はARATAさん演じる検閲兵の自殺と、死後も浮かばれない孤独の姿に衝撃を受けました。