再掲載
再掲載<人物デザインの創作現場!>
平清盛(出家後)松山ケンイチ
2012-10-09
《平清盛(出家後)松山ケンイチ》
出家をしたばかりの清盛は、黒に金の文様が入った狩衣(かりぎぬ)を着ています。
それを袴のなかに入れるという僧侶の着こなしですね。
これは、平家の中で特別な存在となった、
また清盛自身としても特別な存在になったことを表現するために、
出家した一瞬だけこのふん装で登場しました。黒金がとても似合っています。
(公式サイトより)
平清盛(出家後)松山ケンイチ
マフラーまで気付かなかったのですけど
(どんだけアバウトな視聴^^)
でも、確かに美しい織り文様が入ってますね。
(あ、下の写真ではよくわからないので、サイトでご確認を^^)
大河ドラマの衣装って、それだけで美術展が開けそうです。
その衣装の意味、値打ち、美しさに負けずに、いやそれを我が物として
当たり前に着こなす松山さんの威風堂々、素晴らしいなあと思います。
1つのお話を撮るのに1週間かかって、
あるいはもっとかかる回もあるのでしょうけれど、
視聴者にとっては1週間時間があいて切り替えができても、
松山さんにとっては地続きで、もう次の清盛になっていないといけないという。
そしてそのできばえが《国民》レベルで視聴されるというのですから、
大河ドラマってどんだけ過酷なものを背負っているのか、ということを思いますね。
清盛のように、徐々に清盛として開花して行ったひとはさらにたいへんだろうなあ。
松山さんがドラマが始まる前、すでに撮影の終わった台本を読み返す、と
インタビューで言われていたではないですか?
そのことがひしひしと思いかえされます。
《禿(かむろ)》
美少年は看過できません(笑)
L図書でも話題になりましたけど、
早々にのり太さんが解明してくださいました(笑)
ありがとうございます。
リーダー格の禿くんは吉武玲朗(よしたけれお)さん。
美しい、メヂカラのある少年でしたね(あ、青年かな?)
吉武さんのブログがありますので、ご紹介。
http://ameblo.jp/lion-leopon/
バイトされてて、8盛、ご覧になっていないとは!
いや、あの存在感、素晴らしかったですよね。
当分、寡黙でダークな美少年で推すべきではないでしょうか、あ、メイクお願い^^←
あの禿はこのドラマにおける意味、深いですよね。
平家が民心を手放した瞬間、というのが禿で集約されているのかも。
いやはや、禿だけでそれをやってのけるという、
藤本さんの脚本が偉大ですよね。
みんなでアンチ平家を取り囲んで差し棒?を向けるのが、
素晴らしく美しく恐ろしい構図となっていて。
しびれました。もっと禿出てきて、と思っておりました。
しかし、兎丸をあんなふうに殺してしまうという、
その残酷な美しさ。さすが、NHK。たまらん。と感動しましたね。
(もちろん、兎丸があんなふうに殺されるのは辛すぎましたが)
禿たちの非日常ないでたちと、ひとを殺して得意げに笑う白面が、
冷徹な清盛の現実の沙汰と対照的で、記憶にのこる場面として、
視聴者の脳裏に深く刻まれたことと思います。
写真で拝見させていただいてあらためて息をのむ
その衣装、そのいでたちの美しさ。
平家納経の美しさ、卓越したその美的センスが
平家がさしむける秘密警察?としての禿にその一端があらわれるという、
この憎い演出。
時間がない中での取り組み、とは到底思えない、素晴らしい集団だと思いました。
禿(かむろ)についてはこちらから
《後白河法皇(松田翔太)建春門院滋子(成海璃子)》
>僧侶の中でも最も位の高い方が着る、裘代(きゅうたい)を着ています。
そして、赤や紫の狩衣(かりぎぬ)姿より強烈なインパクトを与えるには、
色は銀しかないと直感的に思いました。
自由で、パンクな人ですから、それを表現するには、
正統や王道からどう抜け出すかが大事になります。
また、白河法皇(伊東四朗)や鳥羽法皇(三上博史)と違った見せ方もしなくてはいけません。
(公式サイトより)
キーワードが《はねつける》
ひとことで、後白河法皇をこんなに上手い事言えるとは、
恐れ入りました。
なるほどです。
でも、滋子だけは対象外という気がしますけれどもね。
滋子がそばにいるとき、あの青墓での後白河法皇の、
深い孤独が癒されるのだなあと、そのまなざしに思いますね。
それにしても松田さんの張りのある、ひとを突き放す声は素晴らしいと思います。
ごっしーは最初から最後まで、ブレませんねえ。
ごっしーにとって、清盛はどんなふうに映ったのでしょう、
《面白い、ぞくぞくさせるやつ》ではあったのでしょうけれど、
清盛の変遷というものを思い返す日々はなかったのかなあと。
>滋子は、権力欲の強い女性です。それは平家と後白河法皇に対する愛情に根ざしています。
権力化していくとは何かを受け入れ、何かを手放し、自分の奥底にある思いを通しながら、
それらよりもっと大きなものを手に入れていくことだと思います。
後白河法皇に愛され、清盛の妻や重盛の妻とはちがって、
後白河法皇にとっては盟友にも近い存在だったのかな、と
今回の描かれ方を見ていて思ったのですが。
雨の中のあの舞、印象深かったです。婚礼の時の衣装も。
あでやかで個性的で、ひとをとりこにしますね。
大河ドラマって脚本家さんの本を礎に、
歴史考証の先生方と美術さんと、人物デザインの方が知恵を出し合って、
本当に素晴らしい芸術品を世に出されるのだなあと思います。
いよいよ、物語は終盤に入ってゆきますが、
禿みたいなサプライズ、まだあるのかなあとわくわく。
(オウム、猫、ヤモリ、カラスといった動物関係のクローズアップも:笑)
後白河法皇(松田翔太)建春門院滋子(成海璃子)
人物デザインという、深い造形の記事のなかに、
かるーい感想ばかりをさしはさんですみませんでした。
弥生さんよりはまろうさぎさんのほうが、松山さんのことはわかっているような気がするけど(笑)
ほおお、そういう会話があったんですね。
素顔の男っぽさ(無頼派の感じすらあり)と、センスとは別物ってことですね。
きっと、このスカーフに限らず、大河の現場ではなるほどというチョイスをしているんでしょう、松山さん。
それは自分の意でどうこうできるものではないと
シリアスな仕事(役柄)について
松山さんが言及されていましたけど、
こういうセンスでの仕事の選択が、素晴らしい道を切り開いてきたんだろうなあと思います。
早いですが、3月の大阪公演の後も楽しみですね。
柘植さんのこのインタビューを読んだ時に上記の言葉を思わず思い出しました♪
値段もさることながら、質の良いものを直感的に感じる能力があるのでしょうね。きっと物だけではなくて人間を見る目もそして作品を見る目もきっとあるのだと思います(笑)
はじめまして。
コメントありがとうございます。
>私の周りに大河、よくいう人がいません。
>私は今回の大河好きなのに。
そうなんですか。
それは悲しいですよね。
平清盛、すごく面白いのに、
なんでわかってもらえないのか、って思いますね。
>平安時代末期の空気の濁りっぷりにかむろの赤がはえて、ゾクゾクしました。
禿の赤は実に美しかったですね。
清盛の右腕というべき兎丸が亡くなって、
これから清盛はどうなるのでしょう。
日曜日、放送がおわってから感想を書き込んで、
ファン同士が交流しているのですよ。
よろしかったら、是非仲間に入ってくださいね。
楽しみにしています。(*^:^*)
私は今回の大河好きなのに。
平安時代末期の空気の濁りっぷりにかむろの赤がはえて、ゾクゾクしました。
兎丸~好きなキャラでしたのでせつなかったですが。