冷静沈着、まじめ、団結…
チリ人の国民性が救出劇で如実に。
地下約700メートルに閉じこめられた作業員33人を約22時間半で救出したチリ。当初の想定より2カ月も早い迅速な救出活動は世界を驚かせた。なぜ成功できたのだろう。
元駐チリ大使で日本チリー協会副会長の小川元(はじめ)・文化女子大教授は救出開始直後、地球の反対側に住む友人たちに祝福のメールを送った。
現地は深夜にもかかわらず、「ありがとう」とすぐに返信があった。「全国民が自分のことのように見守っている」と実感した。「チリ国民は冷静沈着な面がある。この冷静さが33人の一糸乱れぬ団結につながったのだろう」
チリに10年以上住んでいた国際協力機構研究所・上席研究員の細野昭雄さん(70)によると、チリ人は約束や時間を守る気質から「中南米の英国人」と表現されるという。
計画を準備周到に進めるまじめさも特徴で、南米で働く日本人のビジネスマンは、チリについて「仕事がやりやすい」「忍耐力があり持続的な結束力がある」と評価することが多いという。今回の救出劇を、細野さんは「合理的、組織的で、まさにチリ人の良さが発揮された」と評価する。
「国内外から注目され、大統領にとっても、絶対に失敗できない作戦だったでしょう」と話すのは、東京出身でサンティアゴ在住の商社員、佐藤剛志さん(45)。長年、首都の日本料理店で板前を務め、地元の人と接してきた。
チリは約17年間に及ぶピノチェト軍政の後も、左右両派の対立が長く続いた。中道右派のピニェラ大統領は、テレビ局オーナーなどとして知られた大富豪。有能なビジネスマンと評価される一方で、貧しい人や左派からは「エリートの大金持ち」の批判を浴びがちな存在だ。その大統領がヘルメットをかぶり、地上に戻った貧しい作業員と抱き合った。佐藤さんは「幅広い支持を得ようと、救出に全力を傾ける姿勢を見せていました」と話した。
(朝日新聞)
全世界のひとたちが心配し、見守っていた事故のその後。
よかったですよね、2ヶ月も救出が早くなって。
もちろん、新聞・ニュースで救出の模様を知ったわけですが、
やっと記事にできました(汗)
ひとりも欠けることなく、救助隊員も無事にご帰還、
本当によかったです。
チリのみならず、世界中に与えた頑張る気力と節制、勇気と誠実、
たゆまぬ努力は、今年最大のニュースと言えるのではないでしょうか。
リーダーの方はあの現場での仕事に従事なさってまだ2ヶ月だったとか。
そのリーダーシップ、筆舌に尽くしがたい素晴らしさですね。
また、ひとりも反発することなく、あの闇の閉鎖空間で、自身の心身の健康を
維持されたのはなんと素晴らしいことか(語彙貧困ですみません)
チリについてはあまりに遠い国という印象で、
今までそのお国柄を知ることもありませんでしたが、
今回の粘り強い活動とその成果に、百の記事もかなわないと思いました。
きっとチリの国民も自国の作業員たちと救出隊員たち、活動を支えた諸機関のご努力に、
大いなる勇気と誇りを感じられたのではないでしょうか。
記事の最終行がちょっと皮肉っぽくて、うまく締めたな、なんて思ってしまいました(汗)
権力者の一側面、きっとそうなんだろうなと・・。
あたいなんか「語彙ズタボロ」でんがな!!!
私こそ 表現がありきたりですが、ほんとに素晴らしかったですね!!
遠い遠い国の出来事を、世界中の人が見守って、祈って、祈りが通じた瞬間を目にすることが出来て・・涙が出ました。
私たちは普段、「○人目のご遺体です」なんてブルーシートに覆われた悲しい光景を目にすることのほうが多いので、お一人お一人の抱擁シーンは感動でした。
最後に上がられる救助隊員のかたは、どうされるのかなぁと思って見てました。
最後 シェルターの電気を消して行くのかなぁ?とか、カプセルが下りてくるまで不安だろうなぁとか^^
すると、最後ビデオカメラに手をふられていたのでカメラを置いて行かれたのですね^^陽気な人柄、お国柄に心が温かくなりました。
映画になるそうですが、映画なんかよりも
もっともっと素晴らしい本物のドラマをみることができました。
良かった!ほんとに良かった!!!
いや、ほんと、語彙不足なんですが、素晴らしいとか素敵以外に、
考え付かないんですよね。
>私たちは普段、「○人目のご遺体です」なんて
>ブルーシートに覆われた悲しい光景を目にすることのほうが多いので、
>お一人お一人の抱擁シーンは感動でした。
本当にそうですよね。
33人が地底で頑張っていると聞いたときも、
いつ不測の事態がおきるかと、
ずっとはらはらしていました。
みんなで食料を備蓄しようと、ツナ缶をスプーンに1杯ずつ、とかなんとか、
聞きませんでしたか?
泥水というか、油まじりというか、
とにかく綺麗じゃない水も飲んだとか、
今、いろんな話を聞くたびに、
全員救出は奇跡だったのじゃないか、という思いを強くします。
>映画になるそうですが、映画なんかよりも
>もっともっと素晴らしい本物のドラマをみることができました。
同感です。何を今更映画化なんて、という気持ちですね。
作業員さんたちにPTSDみたいな症状が出ないことを祈りたいですね。