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ドラマ「スマイル」総括していますが・・・

2009-07-03 | 松山ケンイチ

松本潤さん主演の「スマイル」、ご覧になっていましたか。
先週、最終回だったのですが、≪銭ゲバ≫最終回が壮絶だったので、
どきどきしながら見ました。

ドラマ「スマイル」
        総括していますが・・・

「スマイル 最終回」(TBS) 2009年6月26日 22時~

NHKの朝ドラ「つばさ」の中で、『ラジオぽてと』というふざけた名前の
コミュニティ放送社長を演じている宅間孝行という才人が書いた脚本なので、
他の連続ドラマより期待して見てきたのに、最終回まで辿りついて、結局、
結論は「面白くなかった」のである。

フィリピン系日本人のビト(松本潤)が差別と闘い、罪も犯し、
最後は美少女・花(新垣結衣)と幸せになる話である。

今が旬の小栗旬がワルで出ていたり、ビトを助ける優しい弁護士に
中井貴一が扮していたり、久しぶりのいしだあゆみが援護施設の小母さんに
なっていたり、結構贅沢な配役であるが、物語が胸に響かないのだ。

善意の人たちと、対極にあるワルの一団の、対立の構図もチープであるが、
刑務官の好意(死刑執行間近に花とビトを独断で面会させる)なども、
頭でっかちに机上で考えた筋書きで、リアリティもなければ主人公たちに
共感もできない。最も疑問に思うのは、現在が2015年だかの未来設定であること。
SFではあるまいし、髪型を少し変えただけで今から6年後に「こうなりますよ」と
言われてもシラけるだけだ。つくづく「下手くそ」と怒鳴りたくなった。

連続ドラマの凋落が言われて久しく、今期も視聴率が2桁(10%)にも
ならない討ち死に体が累々と横たわっている。当作は辛うじてキープしてきたが、
内容が良かったというよりは松本、小栗、新垣たちの個人票の上積みである。
作り手は現実世界の観察が足りない。                
                         (livedoorニュース)


実は私は小栗旬さんが出演するということを聞いて、
見始めたドラマだったので、前半にあたる回を
全く見ていないのです。
旬くん演じる林が、≪ジョーカー≫を彷彿させるくらいの
ひっどい男で、半端なく怖かったので、引き込まれて見ました。

ところが、弁護士さんが在日コリアンの方で、自身の帰化問題を
述べたり、ビトが裁かれるところでは、裁判員制度を意識して、
それぞれの裁判員の背景を語るなど、
「何が言いたいんですか?」としばしば問いかけたい展開に
なっていました。

記事でもおっしゃっているけれど、死刑執行の部屋にむかう廊下で
執行が延期されるなんて、そんなウルトラミラクルなこと、
ありえないでしょう?
ファンタジックな展開に興ざめな想いをしたのです。
ずっと話せなかった新垣結衣さん演じる花さんが、要所要所で
上手い具合にしゃべるのも、何なんですか?みたいな(笑)
金返せ・・のない、テレビドラマなのでよかったですが。

やっぱりドラマが終わったあとも、小栗旬さん演じる極悪非道な
林という男だけが強烈な印象として残っています。
ドラマのひとりの強烈な印象だけが残るのって、不幸ですよね。
私の、きわめて個人的な感想なのですが。



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5 コメント

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どうやら・・・ (may)
2009-07-03 09:07:05
樹さん、こんにちは。

スマイル、どうやら終盤(最後の数話)脚本家が変わったようです。

最初脚本家の方はあんなエンディングを考えていなかったそうですが、視聴率が悪いあとは松潤やガッキーのイメージ、あと、あまりに小栗君の出演シーンが良かったなどのことがあり(インパクトがあり過ぎて)、会社側がラストの書き換えを言われ、脚本家の人は「そんな脚本は自分は書きたくないから」ということで降板されたみたいなことをどこかに書かれていました(事実はどうかわかりませんが…最終回の脚本のクレジット見たらわかるのかしら?)

もう最後、松潤のヘアースタイルにずっこけてしまいそうになりました(笑)あと毎回「壮絶な男の…」えっ?どこが?となってしいまいましたね…

最後に中井さん聞かしたはずなのになぜか法律事務所の名前が韓国語になっていたのも「それはおかしいでしょう?」と思ったりしたけれど…

やはりそう考えると日テレいや、岡田さんはじめ河野さんそしてケンイチよくあのバッドエンドをつらぬいてくれたなと改めて銭ゲバに対する思いそれを貫くことの大変さを実感しますね

スマイルもう1つのエンドはどんなんだったんだろう…気になりますよね。
返信する
mayさんへ ()
2009-07-03 12:30:25
こんにちは、mayさん☆

まあ、脚本が変わったんですか。
ツッコミどころ満載で、びっくりするドラマだったんですけど、

<あまりに小栗君の出演シーンが良かったなどのことがあり(インパクトがあり過ぎて)、
   花男の花沢類やってたひとだなんて、
誰が思うだろう!みたいな、
ジョーカーぶりでした。しかし、
ぞくぞくして感動しました。すごい、旬くんは!
松山さんも≪完全なる飼育≫のときは、惚れ惚れするヒモぶりでしたけどね(笑)
悪い男って変身願望つよいんでしょうかね(わかる気も笑)

なんだろ、視点がビト、主人公ではなかったので、
「だから何なんだよ?」みたいな観方をしてしまいましたね。
え、弁護士さんが主人公だったっけ?とか。
裁判員制度を描きたかったのか?みたいな。

≪銭ゲバ≫で、監督・脚本家・出演者がタッグを組めば、
あんなに壮絶なドラマができることを知ったので、
予定調和のドラマに、いっきょに空気がぬけた感じです。
しかし、もうひとつの結末、
たしかにね、脚本家さん、どっかでばらせば?って思っちゃいます(笑)

俳優さんたちにはかわいそうだったけど、
結局、小栗旬くんが自由奔放にやれて、
得したか?みたいなーーー。
返信する
追伸です ()
2009-07-03 12:31:12
mayさん、

脚本情報、ありがとうございました。
なるほどね、ってうれしかったです。
返信する
Unknown (とらん)
2009-07-03 21:38:35
樹さん、mayさん、こんばんは。

mayさんの仰っていた内容の記事私も見ました。週刊誌で。

私は同作をワンシーンも見ていないので、もの申す資格は本来ありませんが製作者サイドが‘ぶれる’というのは矢面に立たされる俳優陣にとって不幸だし、無礼ですよね。

松本くんだっていつまでも‘王子様’ではないだろうし、同じチームに二宮くんが居るんだから色々な役柄に挑戦してみたいという気持ちになるのはわかります。


粗製乱造続きで多くのひとがテレビドラマを‘諦めて’いるんだと思いますよ。
そんな中、僅かばかりの視聴率やイメージにとらわれてグラグラするなんて愚の骨頂です・ね

今日、個人方のブログに『DMC』(DVD)の感想が載っているのを見掛けました。
―松山ケンイチの演技力が凄い
―「銭ゲバ」と同じひとかよ!
と、思ったそうです・笑
ぶれずに作ったものは‘消耗品’になんかならない。ちゃんと人のこころに残るんです。
きっと。
返信する
とらんさんへ ()
2009-07-04 11:23:34
こんにちは、とらんさん
もともとの脚本家さんは花男を書かれたひとなんですね
じゃあ、ああいう路線か、なんて思ってはいけないですが。
半ばで変わるって相当なことですよね
視聴率、気になるのはわかります。
ブログでもアクセス解析見ないではいられないので
見ると嬉しかったり、がっかりしたり。
テレビはスポンサーのお蔭で成り立っているので
圧力もすごいのでしょうけど、
泥縄で視聴者を混乱に陥れるのはやめてほしいです、実感
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