青山さんのお話は、とても読みやすいです。
ドラマチックな出来事とか、事件が起きるわけじゃないけれど、普通に生活している普通の人たちの日常を、凄く興味深く、面白く、読ませてくれます。
短編なのに、丁寧に書かれているというか・・・。文章が上手だなぁーと感心させられます。
本作は、図書館の新作コーナーに並んでいて、表紙が可愛らしいのと、薄かったので、手軽に読めるかな~という気楽な感じで借りたのですが、思いがけず、3作品どれもとても良かったです。4つ☆
「かけら」「欅の部屋」「山猫」という3つの短編が入っています。
かけらは、 娘と寡黙なお父さんが2人でさくらんぼ狩りのバスツアーに出かける羽目になってしまうお話。なんか、この落ち着かない様な複雑な心境、解るわぁ~
「欅の部屋」
元彼女と今も同じマンションに住む男。もうすぐ別の女性と結婚するも、最近その元彼女の事をよく思い出す。
「忘れるために思い出す」ってセリフが、すごいツボでした。
これが一番良かったかな~。
この元彼女が、背が大きくてがっしりしている。彼女の良さを解るのは自分だけだ、という彼^^
しかし、そんな彼女の方から、別れて欲しいと言い出され、ふられてしまう。
「山猫」
新婚家庭に数日泊まりに、沖縄から来た高校生の女の子。愛想が無くて、とりつくしまがない・・。
青山七恵 / 2009年10
第35回(2009年) 川端康成文学賞受賞
最近風邪引いている人が多いようです。
明日は急に冷え込むみたいですし、はまかぜさんも、お気をつけてください
青山さんって、実力あると思うのですが、話題にあまり登って来ない印象です。
でも、地道に、こつこつと、がんばっていらっしゃる感じですね。
長く残って行きそうな作家さんの気がします。
肋骨にひびとのことで驚きました。
回復されたようで何よりです。
しばらくは静かに過ごしてくださいね。
青山さんの作品はほんと、とても読みやすいですね
角のない、静かに流れるような文体です。
私は穏やかな川の流れのような印象を持っています。
静かで淡々としていて、そして読みやすく、気が付くとどんどん読んでいってしまいますね^^