家計が変わる、じぶんが変わるコンサルティング事例

個人相談の事例と解決方法をご紹介してます。(尚、お客様の特定が出来ないよう詳細は変えております)

住宅ローンの借り換え・繰上げ返済

2009-09-17 11:17:49 | 住宅ローン

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<プロフィール> 
夫 42歳 会社員
 妻 36歳 自営業
 子ども   小学生


<ご相談内容>
住宅ローン 35年返済(夫35歳で借り入れ返済終了予定70歳)
旧公庫で平成14年 2.60%で借入
       11年目の平成24年 から4.00%に金利アップする

 3年後金利が上がり、毎月の返済額が増える予定です。

 低い金利に借換えを検討しようか、繰上げ返済もしようか、と考えていますがどのくらい効果があるか知りたい。

 貯蓄のうちいくらを繰り上げ返済に回したらいいかも悩んでいます。今後必要になる子どもの教育費との兼ね合いも心配です。

 現在住宅ローン残高は2,000万円以上あり、70歳まで返済が続きます。最近の不況や雇用不安を考えて早めに住宅ローンを返済していく方がよいのか、少しずつ返済するのがよいのかアドバイスをいただきたい。


<お客さまの課題>
 このままでは定年退職の60歳以降も住宅ローンが続きます。また3年後には毎月返済額が約9万円(ボーナス払いなし)から10万5,000円と1万5,000円もアップします。
 
 子どもの中学進学とともに教育費もじわじわあがってきますので、早めの対応が必要です。

 また、貯蓄は800万円と比較的余裕があるため、繰上げ返済を検討しましょう。



<アドバイスとその結果>
 繰上げ返済のシミュレーション表をお見せすると、利息軽減効果の大きさに驚かれました。

お客様「こうして表や数字で見るとよく分かりますね。このままでいくと70歳までずっとローンを払っていくところでした。償還表もしまい込んだままで、見ていませんでした…。」

FP「貯蓄残高は減りますが、お子様の大学進学時までには教育資金の準備はできますよ。また、子どもさんが大学を卒業されてから、もう一度繰り上げ返済を行なうことで、定年後の住宅ローンの負担が無くなり家計は改善します。」

お客様「子どもの教育費との兼ね合いがとれるなら、繰上げ返済で貯蓄を取り崩しても不安ではありません。」

FP「繰り上げ返済とは、現在返済している住宅ローンの元金部分の一部を返済することにより、返済期間を短縮したり、返済額を減らすことです。」

「お宅では、200万円を繰り上げ返済にまわすと、およそ255万円、これから払うはずだった利息が節約できます。
繰り上げ返済をしなかったら、利息として支払うはずだったお金なのです。返済回数が60回分短縮、すなわち返済期間が5年も縮まりました。これが期間短縮型です。」

お客様「今までは、貯蓄をどうやって増やすかばかり考えていて、ローンの利息を支払っていることには無頓着でした。」

FP「貯蓄残高は減りましたが、負債(借入金)も減りました。予備費も確保してありますので、心配はなくなりましたね。」

FP「また、金利のアップに備えて借り換えも行ないましょう。
できれば長めの固定金利と、金利の安い3年固定とを組み合わせていけば毎月の返済額もむしろ少なくなりますよ。」

 「借り換えによって毎月の返済額は8万3,000円程度になります。」

お客様「はい。毎月負担が減るのなら今後は積極的に繰り上げ返済をしていきたいです。できれば定年までにローン返済が終わるようにしたいです。」
 

<お客様の感想>
「繰り上げ返済という言葉は知っていましたが、こんなに利息が減ると知ってびっくりしました。これからは家計全体を見て、ローンを返したり、貯蓄をしていきます。

 また、借り換えでは複数の金融機関の金利情報と返済シュミレーションを出してくださり選びやすかったです。保証料や繰上げ返済の手数料なども比較できたので満足です。」