家計が変わる、じぶんが変わるコンサルティング事例

個人相談の事例と解決方法をご紹介してます。(尚、お客様の特定が出来ないよう詳細は変えております)

値下がりした金融商品の対処法

2009-09-16 14:46:35 | 資産運用

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<プロフィール>
夫65歳、妻63歳


<ご相談内容>
2年前から保有している金融資産が大きく値下がりしています。
このまま保有するべきか、商品を組み替えするべきか、悩んでいます。


 <お客様の課題>
 金融資産総額は約5,000万円。内500万円程度投資商品にしています。

300万円→毎月分配型の外国債券に投資する投資信託。購入時より15%程度下落
200万円→日本株投資信託→購入時より30%程度下落。


<アドバイスとその結果>
 まず、キャッシュフロー表を作成して数十年間の収支を試算。25年後の残高を目安に最後まで残る貯蓄額がいくらかを確認。
 
 最終的に残る貯蓄残高を投資商品への投資額の上限と考えます。

 さらに投資用品の割合が金融資産全体の何%を占めているか把握。

 今回の場合、今後の貯蓄残高はほぼ横ばいで推移することが分かり、現在の投資金額が貯蓄残高の10%と今後の生活に影響を及ぼさない余裕資金であるため、投資金額の増減は行わないものとします。

 続いて、ポートフォリオのバランスを整える。リスクを最適化するため、毎月分配型の投資信託を150万円解約し、そのお金で外国株式の投資信託の購入を提案。また、国内債券をポートフォリオに組入れるために、個人向け国債を200万円追加購入を提案。


<アドバイスのポイント>
まず、金融資産全体に対してリスク商品が課題になっていないか確認します。

 次に、リスク低減効果のある4市場に分散投資できているかに着目し、できていなければポートフォリオを組みなおします。

 安易に値下がりしているから処分、あるいは追加購入で購入単価を下げるのではなく、長期な視野で資産を組みなおすことが大切です。


<お客様の感想>
 値下がりした資産をどうしたらよいか大変不安に思っていましたが、分散投資の効果やどこまでリスクに貯蓄が耐えられるか具体的に分かって安心しました。 
思い切って相談してよかったです。