今日もアート鑑賞ですか?
ママすぁんのお顔が
もはやアートですのに。
ええと、アートの種類によっては許さないよ?
妻です。
葉桜を眺めつつ、
先週と今週は続けて美術展へ行きました。
国立新美術館で開催中の『メトロポリタン美術館展 西洋絵画の500年』
メトロポリタン美術館からこんなに板絵を貸し出されたのすごくない…?
というくらい豪華な展覧会でした。
展示されていたなかでも印象的だった絵画をご紹介。
マリー・ドニーズ・ヴィレールという女性画家の作品『マリー・ジョゼフィーヌ・シャルロット・デュ・ヴァル・ドーニュ(1868年没)』
この絵画の作者名が判明するまで長い道のりがあったそうで、
最初は新古典主義の巨匠ダヴィッドの作だと言われ→
その後ダヴィッドの女弟子だったコンスタンス・マリエ・シャルパンティエと推定→
その後さらにマリー・ドニーズ・ヴィレールという女性画家の作品だと判明したそう。
女性画家についてまわる偏見から、男性画家の作と間違われた事例なんでしょうね…
実際、ダヴィッドの傑作!と賛辞を送った美術学者が、女性画家の作と知ったとたん突然態度を変えてディスり始めたとか。ほんと失礼な話ですな…
映画「燃ゆる女の肖像」でもありましたね、女性名だと売れないから男性名で発表しろ、てやつ。
画のモデルになった女性は作者と同じく女性画家。
肖像画なのに逆光だし、割れた窓ガラスの向こうには幸せそうなカップルの姿が描かれています。
このモデルの女性は、結婚で画家の道を諦めたそうで…
彼女たちをとりまく現実を思って胸が痛くなると同時に、これほどの作品を残した才能と情熱も強く印象に残りました。
他は私的には
ピエロ・ディ・コジモ「狩りの場面」
ジョルジュ・ド・ラ・トゥール「女占い師」
が強烈でした〜
今週は東京国立近代美術館で開催中の『没後50年 鏑木清方展』へ。
長らく所在不明で2018年に再発見された清方の代表作「築地明石町」(1927年)と「新富町」「浜町河岸」(1930年)の三部作をはじめとする、109点の大規模な回顧展です。
美人画のイメージだった清方の関心が庶民の暮らしや文学にあったことを知りました。
また、歌舞伎のワンシーンを描いた作品群など見応えたっぷり。
私的には庶民の一年間を描いた「明治風俗十二ヶ月」が本当に素敵でした!
なーんか、私も日本画描いてみたくなっちゃったな〜
美人画ならあたしの出番ね…
仕方ないわねモデルになるわ
う、うん。
美人画というよりなんか心霊写真みたいだけど…
ママすぁん、題材はわたしなんか如何ですか。
円山応挙や長沢芦雪ばりの筆遣いでお願いします!