絵本とおはなしと子ども英語♪ゆったり・まったり・ドキドキしよ♪

「昔むかしあるところに」今ではない此処ではない別の世界へ。
わくわくするお話の中に入って、自由に心をひろげてみない?

ラン パン パン 戦いの相手は

2014年11月04日 | 絵本で子育て





ラボ・パーティではこの年初夏に、あたらしいライブラリー(絵本と音声の教材)が刊行されました。
その中のひとつ『ラン パン パン』。インド民話から、マギー・ダフ作 ホセ・アルエゴ絵
訳は山口文生氏で、今回あたらしい訳をつけて下さいました。

以前から読み聞かせをしてきましたが、大人もいっしょに楽しめる絵本です。
王さまに連れて行かれた女房を、クロドリが取り返しに行くのですが、
その行進の勇ましいこと、とげの刀、カエルの皮を盾に、クルミのからは兜と太鼓に、

ランパンパン、ランパンパン、ランパンパンパンパン

と太鼓を叩いて行くのです。
このコミカルな武装姿と太鼓の音が、目と耳にインパクト!
もう忘れられません。

子どもたちは、自然にいつまでも「ランパンパン!」と口に出してとまらないし
そのへんにあるものを身につけてドンドンと足踏みならして
動き回りますね。

ゆく道でクロドリに味方がついていくのですが、猫、アリ、木、川が
みんな耳の中に入るのです!
ここは、よくお話会でかたるイランの昔話「まめたろう」と似ていて愉快なんですね。

どちらも、小さな非力なものが、理不尽な強者に立ち向かい、
仲間を得て平和をかちとるスッキリ痛快なお話です。

くしくも今日、現代の日本では
ときの総理大臣が、国民の大切な憲法の、
平和の項を奪ってしまいましたが
官邸の前には多くのクロドリ団が、音や声をたてて押し寄せていました。
武装して戦う相手は、誰なのか
クロドリにはわかっています。
猫や蟻や、木、川を耳に入れることができるか。
さまざまな種の声を、きくことができるか。

民話には知恵がつまっていますね。
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