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旅と食と和裁とわんこ(2005.9~2006.11)

 ~食い意地のはったあじみの日記~

「菊寿堂義信」(和菓子)[北浜]

2006年11月14日 08時45分45秒 | 和菓子
「菊寿堂義信」(和菓子)[北浜]  

何度目かの訪問。(以前の記事はこちら一回目二回目
今回は季節限定(11月)の生菓子“銀杏餅”を予約して買った。他に買ったのは、銘“初霜”(黒のこし餡)と“唐錦”(こなし・しろ餡)。3つで千円也。
銀杏餅には銀杏の実がごろりと2個も入っている。くるんだ生地は鮮やかな黄色で、中の餡は薄い黄緑色。いったい何餡なのかしら。思ったほどには苦味の無い銀杏の実とベストマッチ。珍しい和菓子に出会えてうれしー♪
11月だけ味わえるんだもんねぇ。
季節の移ろいがより感じられる和菓子って、ほんと素敵。お抹茶と一緒に頂くと、お茶もお菓子も相乗効果で美味しさが驚くほど増すのよねぇ。お茶を習い始めてから和菓子に開眼してしまった。

“銀杏餅”といい“初霜”といい、周りの生地がもっちり歯にまとわりつくような軟らかさはこの店ならではのもの。モロ好み~、絶品~♪

“唐錦”は時間が経って夜遅くに食べたせいか、表面は少し乾燥しかかってるかのようで、もう少し軟らかい方が好みではあるけれど、噛みしめると、こなし生地そのものの味がよく味わえる。

どれもこれも相変わらず小っちゃいなぁ~と思いながらも、夕食後のお抹茶タイムのプチ贅沢。
“銀杏餅”、かなり気に入りました。今月中にまたゲットしに行こうかなぁ。
でないと来年までおあずけだもん。

「高砂」(わらびもち)[吹田・千里山]

2006年08月26日 10時08分24秒 | 和菓子
「高砂」(和菓子)[吹田・千里山]

先日仕事の都合で吹田市千里山に行くことがあり、またまた和菓子屋さんの「高砂」に立ち寄った。(以前の記事はこちら
中にアンコの入った生菓子タイプのではなく、箱入りの普通のわらびもちを買ってみたところ(630円 2~3人前位の量)、他では味わったことの無い、珍しい“きな粉”にとても驚かされた。
きな粉にも種類ってあったのね~。
(高級素材で名前もあるらしかったが、書かれた紙を無くしてしまった・・・)

粉の色はぎょ!っとするほど黒っぽい焦げ茶色。粉だけを味見すると、とぉおおっても苦い。なのにわらび餅と一緒に食べると苦さはすっかりどこかへ消え去って、香ばしい美味しさだけが残るのだ。
不っ思議~~~!!
わらび餅本体の甘さと、きな粉とがうまい具合にかみ合って、絶妙な美味しさ。
わらび餅の蕨粉も山菜の蕨から採取した本物だそうだ。プルルンとした軟らかさの中に粘り強さも感じられ、歯ごたえもとってもGood!
歯ごたえの美味しいわらび餅は今まで色々食べたけど、きな粉までが変わってて美味しいと思ったのはこの店のが初めて。

わらび餅は兄の好物だし、「また買ってきて」と母に頼まれたけど、「仕事のついでで立ち寄った店やし今度行くのは数ヶ月先やなぁ、あ、でもその頃はもうわらび餅終わってるかも~、あはは」と答えて終わり。
母よ、スマン。

「美よし」(ひやしあめ)[川端二条]

2006年08月24日 21時10分23秒 | 和菓子
「美よし」(ひやしあめ)[川端二条]
京都市左京区二条通川端東入吉永町271-1  電話075-771-1015  火曜休み
http://www.eonet.ne.jp/~miyoci/
京都の細見美術館から二条通を鴨川に向かってしばらく行くと、右手に見えてくる。

前回記事にちらりと書いた、「美よし」のひやしあめはおすすめだよーん。
数年前になるが、Nちゃん、Iちゃんと三人で細見美術館に行った折、偶然見つけて店頭で飲んだ。
驚いたことに、しゃりしゃりとした氷状態(フローズンドリンクみたいに細かい溶けかけの氷と水分とが混じった飲み物)で出てきたのだった。

冷たさ、甘さ、ベタつかないさっぱり感と、もうどれもカンペキ!
その日も真夏でうだるような暑さの中、もう生き返った心地だった。

店頭で飲んでる最中も、近所のおばさんがママチャリで冷蔵庫用ポリタンクに入れてお持ち帰りしていたし、中年のおじさんサラリーマンも一人でやって来てグイッと一気飲みして去っていった。

地元民(ジモティ)に愛される町のおまんやさん(お饅頭やさん)のひやしあめ。
先週行った時は残念ながらお休みだったけど、これはオススメ。

黒米大福(和菓子)[阪神百貨店梅田店]

2006年08月12日 23時33分28秒 | 和菓子
黒米大福(和菓子)[阪神百貨店梅田店]
「お菓子のくろざわ」福島県石川郡石川町大字双里字神主20  電話0247-26-2851

百貨店地下1階の全国銘菓のコーナーのカウンター上に売られていた。1個100円。
別のお菓子を買ったついでに目に留まり、試しに買ってみたところ、中の餡は、えだ豆やいんげん豆の入った濃い緑色をしていてびっくり。そして古代米とか言う黒米でできた周りの餅の部分も固いどころか非常に柔らかく、美味しぃ~♪
ずんだ餅よりも私、好きかも。
わざわざ全国銘菓コーナーに仕入れているのもむべなるかな。

二度目の「菊壽堂義信」(和菓子)[北浜]

2006年07月05日 21時51分25秒 | 和菓子
今日は淀屋橋に出張だったので、予約しないと駄目かなぁ…と思いつつ昼下がりに「菊壽堂義信」にふらりと立ち寄った。少量なら予約無しでも構いませんと言われたが、大福か、くず餅の桜餅版の“葛桜”の二種類しかなかった。前回に大福は食べたことがあるので、今回は葛桜を2つだけ(1ヶ300円)買って帰ったのでありました。最初は高麗餅というのを注文したけれど、白餡が切れたということで買えなかったのだ。高麗餅は次回の楽しみにとっておこう。

さて、青々とした塩漬けの桜の葉にくるまれたくず饅頭のお味はいかに。
甘さ控えめ、みずみずしくて美味しいんだけれど、ちょっと物足りなさを感じたのは値段が張るせい…? 正直、300円出してまでまた買うかとなると、・・・無言・・・。勿論おいしゅうございますが…。セコ過ぎる…?
お抹茶と合わせて頂いたのだけれど、大福の時と同様、あとほんの少し甘味がある方が私は好きだなぁ。
桜の葉もクセが無く食べ易いのだけれど、葉っぱが無くて葛餅だけで食べた方が、葛の透明感のある味を味わえたような気がする。このお店の葛は独特のくさみが無い点は評価できるけど、…と偉そうに好き放題言いつのっておりますなぁ。

今回は店頭にあったお品書きのちらしを貰って帰ってきた。
ここの名物「梅干し」(通年)…見た目が梅干しそっくりの和菓子。昔、お稽古の時に食べたことがあるので、まだ自分で買ったことは無い
「大福」(通年)、「萬寿鏡」(通年)、「葛ふくさ」(4月~9月)…葛ふくさは大ファン!
「銀杏餅」(11月)、「柚まん」(12月~1月)いずれも要予約とか。
懲りもせず、これを眺めて「予約してまた買いに行こう♪」と目論むあじみでした。

「菊壽堂義信」(和菓子)[北浜]

2006年07月02日 00時11分52秒 | 和菓子
「菊壽堂義信」(和菓子)[北浜]
大阪市中央区高麗橋2-3-1 電話06-6231-3814  日祝休み

一ヶ月ほど前のことだが、要予約の大福(330円)があると知って、買ってみた。
“葛ふくさ”4~9月(350円)も有名ならしく、あと一つは“きんとん”を予約した。
3つで1,050円。(1,050円の内訳は確認していない。値上がりしたのかも)

家に帰って、まずは大福から味わった。
いわゆる普段使いのおやつ的な大福とは異なり、お茶席にも使えそうな(というよりそれを目的とした?)大福だった。あくまで上品な味わい。
お抹茶に添えるべき生菓子にしては、甘さが控えめなのにはとても驚いた。中の粒餡は水分も少なめでしっかりと固まっていて、甘いあんこを食しているというより、「豆を食べている~!」という実感が強くおこる。「豆々しいお菓子だなぁ!」そんな言葉(あるのかしら)が浮かんで来つつ食べた。
アズキの味がとてもしっかりと味わえる。甘い物が苦手な人もこれなら大丈夫かも。
私としてはもっと甘くて軟らかめの艶々したあんこの方が好みなんだけど。

お次は葛ふくさ。私は大福よりもこちらが大いに気に入った。見た目も清楚でありながら華やか~♪
包み込む葛の皮の柔らかさが極上なのは勿論だが、中の餡はまだ更に柔らかい透明な葛(?)で包まれていて二重になっているのだ! とろけるような歯ごたえは至福の一時。
どうやって包むのかしら、職人技ですなぁ…。この皮に包まれて、いつまでもいつまでも食べ続けていたいと思ってしまった。

最後はきんとん。これがこのお店のきんとんなのかしら?
一般的なきんとんとは味も見かけもかけ離れている。(電話で聞き間違えたとか?)
でもこれはこれで変わったお菓子。むちっむちっとした分厚い皮の歯ごたえが気に入った。
材料が何なのか聞いてないけど、泉州でよく見かける「村雨」のお菓子の皮の部分をぎゅっと圧縮させてなおかつ粘りを加えたような…。でも村雨のほろほろとくずれ落ちるような頼りなさ(村雨もこれはこれで美味しくて好きなんですけど)とはかけ離れているし…。「何で出来てるのかなぁ、でも美味しいからいいか」てな風にぺろりとたいらげてしまった。
どれもこれもお値段のわりにとても小ちゃくて、もっともっと食べたかったっス。(涙)
値段は高いけど、どのお菓子も個性的! このお店でないと味わえない味だ。
またふらふらと吸い寄せられるように、このお店に足を運んでしまいそう。

「銀閣寺きみ家」(甘味処)[銀閣寺]

2006年06月12日 08時57分52秒 | 和菓子
「銀閣寺きみ家」*きは旧字体(甘味処)[銀閣寺]
京都市左京区浄土寺上南田町37-1 電話075-761-4127 10:30~18:00 不定休

銀閣寺から歩いて約5分。前回記事のユキパリスコレクションの後に訪れた。
センスの良いしつらえで、食材は基本的に自家製無添加とか。
店内が禁煙なのも嬉しい。
豆かんが人気なようだが、寒天の歯ざわりが苦手な私は亀山を注文した。(650円)
正直、以前訪れた下河原阿月で食べた亀山の方が印象に残る美味しさ(下河原阿月では熱いのと冷たいのが選べて冷たい方にした)ではあるけれど…。
5月の暑い日に訪れたので、熱々を出されてから気付いたが、別の冷たいメニューを選べば良かったかしら。冬に食べればまた評価は変わったかも。
銀閣寺から近いわりには店内も静かで落ち着くので、ちょっと休憩するには丁度良いとは思うけど。

このお店の斜め前(銀閣寺寄り)にある喫茶店も以前たまたま入ったことがあるが、紅茶にこだわったお店でお勧め。

芳富軒(和菓子)[丸太町]

2006年04月01日 21時55分35秒 | 和菓子
芳富軒(和菓子)[丸太町]
京都市中京区油小路丸太町下ル 電話075-231-5048  水曜休み
7時~18時(日曜は~17時まで)

「雁食(がんじき)」というお菓子で名高いお店。肉桂(にっき)の香り高い求肥を口に入れると、中に入った芥子の粒がプチプチと心地よい。
おちょぼ口で食べられるかのような小さな丸いお菓子で、中に餡などが入っているわけでも無く、とてもシンプル。
見た目はとても地味だけれど、和菓子好きな人、特にお茶をしておられる方には喜んでもらえるのではないかと思う。
数日間(うろ覚えだが五日間位?)常温で日持ちもするのでお土産にも最適だ。
お値段も16個入り770円とお安いのも有難い。(『京都のおいしい和菓子』1998年刊より)
唯一の難点は、京都の繁華街からは外れているため、行きにくいことだ。
場所は二条城の北東方面にひっそりと位置している。
残念ながら、以前一度訪ねたきりで、中々行く機会がないのが悲しい。
求肥というものは、大量生産のものしか食べたことのなかった子供の頃はあまり好きでは無かったが、“八雲もち”(記事2006年2月3日)と言い、“雁食”と言い、「美味しいところのは美味しいものなんだ。。。」と当たり前のことに今更気づき、好物へと変わっていった。
ういろうとか求肥とかお団子などの、柔らかい歯ごたえに目が無い。
(あ、でもパンはハード系が好き♪)

河藤(和菓子)[四天王寺]

2006年02月25日 18時35分05秒 | 和菓子
河藤(和菓子)[四天王寺]
大阪市天王寺区四天王寺1-9-21 電話06-6771-6906 火曜休み(21日は開店)

21日の弘法市の帰りに偶然見つけて入ったお店。
何度か前を通ったことがあるのに、今まで見落としていた位に小さな間口だ。
なんだか老舗っぽいぞ、とピンときた。
店内のショウケースの中は、本当に可愛らしいお干菓子がお花畑のように咲き誇っていた。
でも生菓子を買いたいので、今回、お干菓子は我慢ガマン。
福壽(軟らかいおたふく豆が外側に二つ張り付いている)290円
よもぎ餅(粒あんか漉しあんかを選べた)210円、桜餅210円を包んでもらっている間にショウケースの中をゆっくり拝見。
すると、「通」一文字の銘のあるお菓子が10ヶ入り、20ヶ入りといった風に箱入りの種類が多く、このお店の代表銘菓じゃないかしら、とまたまたピンときた。
あずきの周りを寒天で固めたようなお菓子。
お茶の先生宅へ四月に訪問する時のお菓子に悩んでいたので、2週間も日持ちがすると聞いて、試しに一つだけだが味見用に買ってみた。(115円)

帰って食してみたところ、通(つう)、福壽、よもぎ餅の順に気に入った。
寒天の歯ごたえがあまり好きではない私だが、こちらの「通」は外側の固さと内側のみずみずしい柔らかさとが不思議な食感でとても魅力的だ。
中のあずきも一粒一粒が綺麗に形を留めており、上品な甘さとあずきそのものの味を堪能できる。
珍しいお菓子に出会えた喜びに、嬉しくなってしまった。
福壽もおたふく豆の皮が非常に柔らかく、中のお餅(?)と溶け合う柔らかさで、
これぞ本格的なお茶事で味わいたいお菓子だわ、と感じた。
見た目は地味だけどね~。
よもぎ餅も噛みしめるとよもぎの香りが広がり、春になったら私もまたよもぎ摘みをしようと思いを馳せた。

ただちょっとお値段が可愛くないのよね。
サイズもお上品で小さいし~。桜餅もこのお値段じゃちょっと・・・。
でも頻繁には行けない場所にあるお店だから、たまの楽しみには良しとするか~。
大阪市立博物館に来る時にセットで訪れることに決めた。

弘法市では何も買わなかったが、このお店を見つけられたのが収穫だった。

高砂(和菓子)[吹田・千里山]

2006年02月19日 21時31分55秒 | 和菓子
高砂(和菓子)[吹田・千里山]
吹田市千里山高塚2-3 電話06-6388-5424 月曜休み
阪急北千里線千里山駅から東へ歩いて10分ほどの所

ここも津村屋(記事2006年1月30日)と並んで吹田の和菓子屋さんの中で私の気に入りの和菓子屋さん。
こんなところに。。。。。といった小さな間口のお店でひっそりと営業されている。
でもきっと吹田市でお茶(茶道)をされている方の間では名が通っているんじゃないかと勝手に想像している。

先日は節分前だったので、お多福の形の上用饅頭(210円)を食べた。
常々薯蕷(じょうよ)饅頭って地味だよなぁ、ついつい他の生菓子に目が行ってしまようなぁ、と思っているのだけれど、やっぱり美味しい店のは美味しいのね、などと当たり前なことを考えつつ、じっくり味わった。
丁寧な仕事ぶりが感じられるお店です。