そうだ京都でお坊さんになろう

お坊さんになるまでの道のりを書いていきます。

通信講座でお坊さんになるということ

2023-03-09 17:24:25 | 日記
「何を隠そう俺は空手をやっていたんや」
「か、空手!!」
「おう。まぁ通信教育やけどな」
「つ、通信教育!」

『通信教育(講座)』という言葉を初めて知ったのは吉本新喜劇の故岡八朗師匠のギャグだった。

学校に通わずに自宅などで送られてきたテキストを使いながら勉強を進めていき最終的に試験を受けて資格をとる通信講座。僕が初めて通信講座に触れたのは当時ちょっとしたブームになった進研ゼミ小学講座だった。

同級生がやっていて紹介キャンペーンでしか貰えないオリジナルグッズ欲しさに誘われて二人共もらえるならいいかなと思って始めてみたは良いが長続きせず、数ヶ月後には学習塾に行くことにした。勉強をすることが嫌なのではなく『自己管理をしながら進めていく』という事が自分には向いていないのだなと子供ながらに思った。

それから数十年後、僕はお坊さんになるために中央仏教学院(以下、中仏)の通信課程に入学した。中仏には通学と通信の2講座があり、通学は1年間で、通信講座は3年間で資格(僧籍)を取るシステムになっている。通学を選択すると1年間だがもちろん学校は平日のお昼なのでその間は夜にお仕事しながら通うか、働かずに1年勉強するかのどちらかを選択する必要がある。
ちなみに通学はお寺さんのご子息や、定年後に時間や金銭にある程度の自由がきく方々が行くみたいだ。

残念ながら僕はそのどちらにもあてはまらないので3年間の通信講座を選択した。毎日通学する事がないので当たり前だがやってもやらなくても構わない。あるのはテキストと項目について講師の方々が説明(解説)をしてくださる複数の動画だけ。動画を視ながらテキストを読んではみたがいまいち頭に入っていかない。通勤中や外出中の電車の中、ちょっとした空き時間を見つけて入る喫茶店などでテキストを開いてみる。割と頭にはいってくるのだが、読んでいるテキストが珍しいのか行きつけの喫茶店で勉強していたらある日「お坊さんなの?」と知らないおばあさんに話しかけられて世間話のお相手をさせられそうになりその場を退散したこともあった。(悩み相談されても困るし……。)

それでもお坊さんになると決めたので腹をくくって3年間を過ごそうと思っていたらまた中仏から機関誌がやってきた。どれどれと読んでみるとそこには『スクーリングと試験のお知らせ』と書いてあった。

スクーリング……つまり何日か中仏に通って講義や試験を受けないと二年生になれないのだ。試験はペーパーテストの他に指定された箇所のお経を講師の前で読むとのこと。

スクーリングは5月27日、28日。

お坊さんになる以前に果たして無事に2年生になれるのだろうか……。

おわり

次回は「つどいの会に参加した」を書く予定です。

引き続きよろしくお願いいたします。

南無阿弥陀仏





最新の画像もっと見る

コメントを投稿