大晦日の満月

朝方から降りしきり路面や屋根々を覆った雪、
午後からの激しい風は雪も雲も吹き飛ばし、
夕方には、輝く満月が空にあった。

冬至の細い月

十二月二十二日、旧暦十一月七日の冬至の日、
日の暮れた空に三日月、大きな星は木星か？

元旦は満月になるそう、

土牀

今日も寒い一日、
柏木如亭『訳注聯珠詩格』を開く。

土牀烟足紬衾煖
瓦釜泉甘豆粥新
万事不求温飽外
漫然清世一閑人

素焼きの炬燵を抱えて紬の蒲団を被っているから暖かい、
瓦の鍋に汲んだ泉水で炊いた豆粥が目新しくて美味しい、
暖かくしてお腹もふくれればそれ以上は要らない、
何と言うこともない、特性のない男はただ生きるだけ。

寒い日

風が強くて雲もちぎれて流れて破片のような雪が落ちたり屈折した陽が落ちたり、
川土手の並木の裸桜は灰桃色の枝を揺すり空のプール脇の楠は黒い実を震わせる。

晴れて寒い

晴れて、西風が発電所の煙突の煙を地面と水平に倒す、一日中、
晴れて、島から来た人が蜜柑の出来などを話す、一日中、寒い。

IT BETTER NOT RAIN ( ORIGINAL - DEMO ) 1...

IT BETTER NOT RAIN ( ORIGINAL - DEMO ) 12.10.09

水仙

朝から再び曇っていた空が午後遅くに開けて、
なだらかな坂を降る様な陽に水仙を見つけた。

晴

久しぶりの晴を楽しんで日溜まりに野猫、
それでも風が強くて飛び出す落ち枯れ葉。

茅

今日も空は雲に閉ざされて暗い、
河原で弧を描く茅の色が明るい。

桜樹

風が吹いて雨が降ったから、
土手並木の桜樹は葉を失った。

彼岸花の葉

冷たい雨が降って、
彼岸花の葉に伝う。

寒い、白い

朝が晴れて寒い、
枇杷の花が白い。

冬の月

きょうは満月で、
おおきな月がゆうがたの五時半前には空にのぼっていた、
冬の月はあかるい。